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母の思い出話

お母さんが最期居たホスピスに久しぶりに行ってみた。
お母さんの車椅子を押して病院の外の桜の木に行って花見をしたのを思い出した。
葉がしっかり茂っていた。
僕はあの時初めて車椅子を押したけれど何とかなった。
みんな大変だったけど何とかなった。
そんなことを思い出した。

病棟に行ったら看護婦さんたちが僕のことを覚えていてくれて話しかけてくれた。
看護婦さんが目がウルウルときてくれてうれしそうに笑ってくれてうれしかった。
僕の持って行った自作ウクレレ演奏CDのことも覚えてくれていてうれしかった。
お母さんは確かにここに居たのだなと思った。
お母さんと僕の写真を貼った僕の病院文集も読んでみてくださいと渡した。

お母さんはちゃんと生きていたのだなと思うのが何か不思議に感じた。
そうだお母さんは生きていたのだ。
帰りに寿司を買って来て部屋で食べた。
今日はなぜかえびが一番おいしかった。
お母さんもあまりいろいろな寿司ネタは知らなかったな。
お母さん、ホスピスで家で食べた寿司のしょうがをきざんでおけばよかったと話していたのを思い出した。
善良な小市民だったお母さん。
僕は何かうれしくて気持ちが楽になりました。
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