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ブルース・スプリングスティーン LIVE IN THE PROMISED LAND 1978.12.15.San Francisco

僕のとっておきのブートCD。
僕は子供の頃から一番好きな食べ物は最後に残しておく性格だった。
このライブCDも何年かぶりに久しぶりに聴いた。
そしてやはり僕のベストCDであることに変わりはなかった。

BADLANDSの荒々しい演奏。僕と一緒にブルースももがいているのだと感じる。
DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN ブルースがI'll pay the costと叫ぶ。
音が割れるほどの大声で叫ぶ。苦しんでいる。
僕の血圧が上がるのを感じる。
さらにFACTORYで自分のつらさを更に感じる。働くだけの人生かと。
でもその後にTHE PROMISED LANDのハーモニカのイントロが流れる。
この何とも言えないやさしい音色に僕は何度癒されただろう。
よく分からないが何か希望を感じる。
俺は正しい生き方をしようと最善を尽くしてきた。
俺は毎朝起きて、毎朝仕事に行く。
このフレーズを僕は歯を食いしばって聴いた。
これを聴く為には毎日仕事に行かなくてはと思い働いた。
なつかしい思い出だ。
何とかなりそうな気がしてくる。
スティーヴのギターソロ、クラレンスのサックスがブルースを盛り立てる。
ひとりでないよと。
そしてブルースのハーモニカ
本当に励ましてもらった。
そして情けない男性コーラスがいい。
これなんだ。これでいいんだ。勇気づけてくれる。
そうだ僕は2009年にボストンでこの曲を吹いたハーモニカを触ったんだ。
歯のデコボコの感触を今でも覚えている。

このダークネス・ツアーがあったから僕はずっと30年以上、ブルースを聴いてきたのだと思う。
ブートで後追いだけれど、聴いている時はコンサート会場にいる気持ちで毎回聴いた。
今日はどこの都市のライブだと、そこにいるつもりで聴いていた。
僕にとって大切な時間だった。
また人生を信じてみようとおおげさだけど感じた。

PROVE IT ALL NIGHTに熱くなり
RACING IN THE STREETにセンチメンタルになり
THUNDER ROADのイントロは美し過ぎる。いろいろなことを思い出した。
ここは敗者の集まりだ。俺達は出て行く勝つために。そうなんだ。
そしてJUNGLELANDの都会の一夜。人の息が聞こえる。

ありがとうブルース
やはり僕にとってのベスト・ライブだ。
2nd setはまた僕のいつもの癖で後に取っておこう。
ブルース・ファンの人たちとの集まりも心配だったが楽しみにもなってきた。
どうなるかな。後で集まりを思い出しながらこのCDを楽しんで聴ければいいなと思う。
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