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ブルース・スプリングスティーンのライブ・レポートを読んで感じたこと

今回のブルース・スプリングスティーンのレッキングボール・ツアー、
ヨーロッパでの最終公演になるであろうアイルランド、キルケニーでのライブに
行ったファンの方のブログを読んで、
僕は生まれ変われたような新鮮な気持ちになれた。

彼女は今までに4回、ブルースのコンサートを観た。
どれもよかったけれど、初めて観たコンサートがいろいろな意味で印象が一番強く、
あれ以上のものは、もう体験出来ないだろうと思っていた。
でも今回キルケニーでのコンサートはそれを上回った。
だからこれからの自分の人生でも素晴らしいことはもっと一杯あるのだと確信した。
もっと夢を持っていいんだと書かれていた。

僕もブルース・スプリングスティーンのコンサートには多く行っている。
数えてみると5か所、10回観ている。同じ場所で連続して観ているので。
僕は彼らの初来日公演を見損ねた。チケットは手に入れていたが病気で入院してしまい行かれなかった。
それで終わるはずだったのが、
いろいろなこころある人たちの手助けを借りて彼らのコンサートを観ることが出来た。
すごくうれしかった。達成感も持てた。
特に2009年にボストンで観た時は2列目で観て、
ブルースが伸ばす腕をなでてきた。
プロミスド・ランドで吹いたハーモニカに触った。
初来日公演で観客が大合唱したというサンダーロードも声の出る限りの大声を出して歌ってきた。

そのあと昨年はワシントンDCで観たがスタンド席であったこともあるが、
僕がその時一番聴きたかった「jack of all trades」を演奏してくれた時に、
観客が休憩時間にしてしまい席を立ってトイレ、ビールを買いに行き、隣同士でしゃべり合い、会場がざわついてしまっていた。
僕はそれが耐えられず、僕はその後の演奏に心を閉じてしまった。
僕は失敗してしまった。

その後、映画「springsteen&i」で僕が応募した動画が採用された。
僕が「Thank You BRUCE」
と言うシーンが映画に入っていた。
すごくうれしかった。
ブルースも見てくれただろうと思うと本当にうれしかった。

でも正直なところ、これを一番の思い出にしようと考えた。
冥途の土産にしようと。
棺桶に映画のDVDを入れてもらおうとまで冗談で言っていた。

僕は次のブルースのコンサートに行くのが恐かった。
もしまた彼らのライブを楽しめなかったらと思うと怖かった。

でも今、そのブルース・ファンのブログを読んで勇気づけられた。
もう一度努力して動こう。
彼らのコンサートを観に行こう。

努力してGA floorのチケットを手に入れられても、
当日の抽選でpitに入れず、前の人でステージが何も見えないかもしれない。
でもその時に何かとてつもない素晴らしいものが見える聴こえるのではないか。
努力の報酬として。
僕は今、そう思っている。

そう思わせてくれるブルースに感謝。そしてブルース・ファン、みんなに感謝です。
ありがとうございます。
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