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ちょうど34年前の夏、今頃だ!

郡山を出てひたすら北へ向かう自転車の旅の始まり始まり~

6泊7日、それは1週間の旅だった。

高一の夏、突然の思いつきによるものだった。 自転車で三陸海岸(陸中海岸国立公園)まで行ってみようか、て言うか、どこでも良かったのかもしれないが、とにかくどこか遠くへ行ってみたかったんだろうね。 で、三陸海岸、何故かそう思った。 一緒に旅することになってた一つ年上の従兄も三陸海岸で異存はなかったようだ。 高一の夏、15歳の時のことだ。

旅の行程が1週間だったのは、何のことはない、出発時に1人1万円しか金が無かったからだ。 で、とりあえず往復予算1万円で、ぎりぎり行ける所まで行ってみたら、結果として1週間になったってことだ。 予算がもっとあれば更に北上して青森県まで足を伸ばしていたと思う。

とにかく海沿いを走りたかった。 国道や県道が海岸線から外れると脇道を選んだ。 例えどんなに細くても自転車で走れる道なら海沿いを選んだ。 見知らぬ町の小さな港、そこで働く人々の汗、生活、そして潮の香り、全部混ざった五感のシーンは今でもハッキリ憶えている。

従兄は小柄だったし、体力的にも少し不安があった。 その点自分は小六から新聞配達をしていたから、足腰にはそれなりに自信があった。 だから、重い荷物は年下だけど自分が引き受けた。 自転車はブリジストンのロードマンだったりする。 本格的なツーリング用ではないのでボディは結構重かった。

野宿したり駅舎のベンチで寝てみたり、3日間節約して過ごしたんだが、1日中雨降りだった晩に耐え切れず民宿に泊まってしまった。 確か1泊3,500円だったかなぁ、この出費が痛かった。 これで手持ちの金が一気に4,000円になってしまった。 これ以上先には行けない。 でももっと北へ行ってみたい。 まだここは気仙沼だ。

最終的には気仙沼の少し先の町、陸前高田で北上を断念するしかなかった。 残念だけど折り返し、一旦気仙沼まで引き返してそこから内陸の一関へ抜け駅舎泊。 そして翌日には一関から少し北にある平泉の中尊寺に立ち寄り、そこで折り返して次の目的地である仙台を目指した。

この頃には手持ち金が1,000円もなかったと思う。 朝はパンを齧りながら走り、昼はラーメンを食べるパターンが多かった。 確かあの当時は食堂のラーメン一杯300円くらいだったと思う。 とにかくだ、もう金が無い。 しかし従兄がクリスチャンだったのが幸いした。 仙台では知り合いのプロテスタント系の小さな教会に泊めてもらえたのだ。 晩ごはんにはすき焼きをご馳走になり、翌朝出発の際はおにぎり弁当まで持たせてくれた。 感謝!


夏になるといつも想い出す自転車旅行だ。 福島のフルーツ直売所の女の子に 「ガンバッテね!」 と励まされニヤニヤして、松島公園では蚊に食われながらカップ麺で一夜を過ごし、朝になれば寝ぼけ眼で陸中海岸沿いをひたすら北上した。

初めて見た北上川の水量に圧倒された。 汗だくのカラダにはラーメンのしょっぱいスープがやけに美味かった。 一度だけ泊まった民宿のオヤジのおにぎりとコーラが美味かったし、一関駅前にあった小さなスナックのビールも格別だった。 そして、やはり何と言っても忘れられないのは牧師ご夫妻の親切だった。

相棒です。

2010年の胡瓜収穫累計 : 504本
茄子収穫累計 : 325本


人気ブログランキングへ の 応援 なんてメンドクサイでしょうけど、そこを何とか!
いつも駄文にお付合いありがとーございます。
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