尚更に・・・尚のこと好きなこと

ボクは高一の冬から珈琲が好きだ。
どちらかと言うと酸味がある珈琲が好みで、ブレンドならモカが入ったものが好き、と言うか、ストレートばかり飲んでいて、モカやキリマンジャロなら尚のこと好きだ。

自称「珈琲好き」だけど、自分で焙煎するほどの「珈琲好き」という程でもない。　豆を買ってきたら直ぐに飲みたいし、何のことはない単に面倒だからだ。　最低限のこだわりの守るべきは、直前に挽くこと、ただそれだけだ。
いつもの中挽きにセットしてハンドルを回し始めれば、ミルの中で豆が踊りだし漂う香りがボクを心地よくしてくれる瞬間だ。
珈琲を飲む時、この所作から入れば尚のこと好きだ。

珈琲を淹れるなら視覚的、雰囲気的にはサイフォン式が一番だ。　アルコールランプとフラスコの組合せはいかにも理科の実験的で、何やら怪しい液体を作っている魔法使いのお婆さんのようでもあり妙にワクワクする。　ガラスの中の小さな世界で繰り広げられる加圧と減圧の物語は、なんともステキだ。
けれど、いつもはペーパードリップで済ませてしまう。　そう、準備と後片付けが面倒だからだ。　それでもやっぱし珈琲淹れる時サイフォン式なら尚のこと好きなのだ。

一杯の珈琲から始まる一日、ただそれだけのことで幸せな気分になれる。　そして、なるべくんば尚更に、「尚のこと好きだ」を実践できたらもっと気分がいい！

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