かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

White Album Naked

2006年12月22日 | The Beatles

この本は、原題を" Revolution : The Making of THE BEATLES' WHITE ALBUM"という。ビートルズの唯一の2枚組アルバムである”THE BEATLES (通称 WHITE ALBUM)の、薀蓄本だ。邦題は、もちろん"Let It Be Naked"のCD名から、アイデアを(勝手に?)頂戴したもの。
英語版は、持っていたのだが、”積読”になっていたら、邦訳が出た。翻訳者は、中学時代から、Beatlesにかぶれ、武道館の来日公演に連日通った人とあるから、年季がはいっている。
楽曲の由来のみではなく、当時の環境、背景、関係人物紹介など、卒論の乗りで、ひじょうによく出来ている。このアルバムの中の曲は、ビートルズがインドのリシュケシュで修行?した時に書き溜めたものが多いのだが、その辺の経緯も、丁寧に書かれている。
我が家にも、WHITE ALBUM 製作過程の、海賊版CDがあるが、それらや、アンソロジーを聴くと、様々な芸術上のトライ(試行錯誤)をしていた当時のビートルズ像が浮かびあがる。
このアルバム製作後、解散を決定的にした魔のGet Backセッションがあり、その後のアビーロードという、完璧な傑作をラストアルバムを残して、ビートルズは、解散した。わずか1年後だ。

この本で面白いのは、様々なトリビアが、随所に散りばめられている点。

ビートルズがHey Jude のFirst Takeで使ったピアノは、デビッド・ボゥイが、ジギー・スターダストで使ったピアノと同じである。

White Album には、カバーに連番があるが(日本で発売されたものは、とんでもない番号のものしかない)、12箇所の工場で製造されたため、1番のものは12セット存在する(1番といって、高値でトレードされていたのと見たが、この事実?を知っていたのだろうか?)。昔、1番は、JLがGETしたという逸話を聞いたこともあったが、どうなっているのだろう?

Back In The USSR の録音には、リンゴは、むっとして退席していて、ポールがドラムをたたいていた。

Can You Take Me Back ?は、アルバムの曲目には、リストアップされていない、隠れた名曲である。これまた名曲?のRevolution9の、直前に挿入されている。

Etcetraという謎の曲がTakeされた記録があるが、ポールが作った後、そのまま家に持ち帰ったといわれ、海賊版にも収められたことがない。元々存在しなかったかもしれない?

とにかく、何の意味もない話なのだが、ビートルズファンには、たまらない。こういうものこそ、トリビアと呼ぶのか。


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