かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

元朝秘史

2024年08月06日 | Books
松山選手、メダルを取れて良かった。
4年に1回のチャンスをしっかりものにした。
LAでは、金を!

今日も関西、午後帰る。
昨日、短期間の豪雨があったが、涼しくなるどころか、湿度が上がって、ますますサウナ状態に。
やはり、おかしい!



本書は、モンゴル関係本として、ゲット。
3月に出たばかり。

秘史というから、何かなと思っていたら、ややジンギスカンの後の時代にはなるが、モンゴルの始まりから、2代目のオゴタイまでを取り上げた史書という。
12巻からなっており、本書もそれに沿って12章からなっている。
翻訳本ではなく、それぞれの巻で述べられていることの要約と、その考察を加えたもので、比較的読みやすい。
12〜13世紀の話が中心だから、他の歴史書で触れられていることも多く、明らかな誤りなども指摘されるが、逆に、独自のインサイドストーリーも多く、モンゴルの成り立ちを、知る上で、貴重な情報満載の書だ。
日本でいえば、古事記に例えられるかもしれない。

中心は、やはりジンギスカンの話が中心になるが、当初様々の部族が乱立する中、のしあがっていった様子かわかる。
最初から、野心があった人でもなかったらしい。
この辺は、戦国時代に似ている。
言うことを聞かない相手には、かなり残酷に対応するが、これは、ヤクザの抗争に似る?

この辺の部族間抗争については、埋葬スタイルの研究により、ある程度裏付けも取れるのだという。
当時の組織にも触れられるが、かなり原始的なもので、これは遊牧民ならでは?
逆に言えば,トップの判断が、各部族の運命を左右した。
組織がしっかりしていなかったところは、長期的には、弱点になったか。
世代が変わると、一気に弱体化することもあった。

まだまだ研究が必要な分野だが、あれだけ広大な領土を誇ったモンゴル帝国の初期のイメージがわかって、面白かった。



お馴染みの定点観測。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする