かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ピーター・バラカンさん Around The Beatles

2018年07月20日 | The Beatles

ピーター・バラカンさんの話を、直接聞くのは、2回目。
お馴染みの藤本国彦さんプロデュースのトークショーの、今期4回目。
と言っても、私は、スケジュールが合わず、今回が初回。
前回は、ピーターさんの、日本との出会いに関する話が中心だったので、今回は、ビートルズの話が中心に聞けると思って楽しみに来た。



期待通りの楽しい話がお聞きできた。
とにかく、ビートルズのデビュー当時に、INGでビートルズを体験した日本人はいないわけで、当時体験したバラカンさんが、日本語で、リアルに話してくれるのだから、たまらない。

最初に聞いたのが、LOVE ME DOだったかは、わからないが、PLEASE PLEASE MEは、大ヒットだったので、間違いなく聞いていたとのこと。
当時、ラジオは、BBCの3局(内1局はクラシック専門)があっただけだが、音楽番組はかなり聞いていたとのことで、ビートルズは、別格に人気があった。
テレビに出てきた初めてのアイドルバンドという位置付けでもあった。
当時、レコード券というのがあって(1枚で、シングル3枚買える)、レコードを買いまくっていたが、初めて本物を見たのは、1964年1月2日、二階席の一番前。
でも、嬌声がひどくて、全く聞こえなかったという。
ディランや、ストーンズも見ており、素晴らしい時代にロンドンのど真ん中にいらっしゃったことがわかる。
アルバムは、ラバーソウルや、フォーセールが好きとのことで、共作の良さが感じられるからという。
後期にも、いい曲はあるが、ブルース系が流行っいたこともあり、いまいちだったとのこと。
単独で活用になってから、シナジーの魔力が薄れたとも。
マクスゥエルシルバーハンマーとか、オブラディオブラダなどだめ。
音楽の世界も、ロックから、モッズなど、変わりつつあった。
ベスト10に、入る曲に、YES IT ISが、ある。
隠れた名曲だが、B面に名曲が多いのも、ビートルズの特徴。

ビートルズの特徴は、曲の良さ、4人全員が凄い、リバプール訛りそのままで歌ったところという。

当時のコンサートは、パッケージショーばかりだったそうだが、途中から、マーキークラブなどの単独のショーにも行くようになった。
それで凄いのは、ジミヘン。
まだ、シングル1枚しか出していない、67年1月に、マーキークラブで見たというが、まさに立錐の余地もなかったという。
面白いところでは、弟が、曲作りを始めて、ヤードバーズのマネージャーに連絡したら、聞いてあげるということになり、付き添いで、一緒に楽屋に行ったら、ジェフベックが、1人、ひたむきに練習していたのだという。
1965年だと言うが、おおらかだった。
もっと凄いのは、ジミヘンの67年6月4日のコンサート。
サージェントペパーのアルバム発売4日後に、カバーし、ポールも驚いたと言うコンサートも見たのだと言う。1曲目だったそうだ。
観客は、既にほとんどアルバムを聴いていたが、バンドは、その場で、演奏することを、告げられたという。

68年には、ジェファーソンエアプレーンと、ドアーズの、ジョイントコンサートがあり、あまりにチケットが高くて、最後の1/4のところで、半額で入れてもらう作戦を立て、見事に成功。

ウィングスの、来日直前オーストラリア公演は、7回すべて取材(通訳)で見たという。
石坂、水上、長谷部のメンバーだったが、さすがに飽きて、ベースプレイと、ホーンセクションばかり見ていたと言う。
ポールのインタビューにも成功し日本人と間違えられ、イギリス人だが、母方のおじいさんがビルマ人だと言ったら、バーマーピートというあだ名を頂戴した。
とにかくインタビューアーが緊張しないよう、気を配ってくれたことに感動。
その時、既に日本公演は、キャンセルが決まっていたのにもかかわらず。
今も、変わらないサービス精神だ。

当時からステージは完璧主義で、何回も見ると面白味にかけるとのことで、これも今と変わらない。
だから、最近のコンサートでは、あまり感動しないし、フリーダも、同じことを、言っていたとのこと。
全盛期のビートルズを見たことがあるのだから、感動が薄れるのは、しょうがないだろう。
ただ、ジョージとクラプトンの日本公演を見損なったのは、後悔しているそうだ。
わたしは、海外にいて、やはり見れなかったのだが。

最後に、ビートルズの素晴らしいところはとの質問には、自由で、物浮カしないとこらとの答え。
全く、同感。
いい時代に、いい場所にいらしただけでなく、そのチャンスをフルに生かしたのが、凄い。

コメント
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