かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック

2012年09月02日 | Books



今日は、所用で、宮城県に行ってきた。
朝、東京駅で、おにぎりでも買って、車内で食べようと思っていたら、おにぎりやのファーストフード?を発見。
牛たんおにぎりと、まつたけおにぎりを、その場でいただいた。
おにぎりは、持ち帰りという常識を覆した??

宮城県は、まだ、震災の傷跡がそこここに。
そもそも、仙石線とか、常磐線とか、まだ復旧していない(復旧工事をしているのかさえ知らないのだが)。
仮設住宅も、ほとんと恒久化しているように見える。
もっともっと、国のサポートが必要だろう。先日読んだ、日本破滅論でも、力説されていたが。

昼は、塩釜の”すし哲”。本店は、初めて。人気店だが、比較的待ち時間は少なかった。
タクシーの運ちゃんによると、観光客が多くなりすぎて....とのことだったが。



塩釜駅には、全国からの支援のメッセージが。

お土産は、いつも白謙のかまぼこと、伊達の牛たん弁当(芯たん)にしている。
白謙は、石巻のメーカーで、震災後初めて行った時、ちょうど操業再開したところで、それ以来、支援の気持ちも込めて。味もよい。
牛たん弁当は、いろいろあるのだが、これが、ダントツ一番。10分ぐらい待たされるが、だまされたと思って、一度どうぞ。



本書については、昨年11月、バラカンさんの講演を聴きに行って、本書にサインしていただいた時に触れた。その時、表紙の写真は、載せたので、今回は、裏表紙の写真。

それから寝かしてあったのだが?、やっと読んだ。
と言っても、結構、字が小さい上に、まったく知らないミュージッシャンのことなども、書かれているので、そこのところは、斜めに読んだ。

それにしても、バラカンさんは、すごい時代に、ロンドンにいたもんだ。
本書の最初のカラー刷りのページに、バラカンさんが行ったコンサートのパンフやチケットの写真が載っている。
64年1月のビートルズ、64年6月のストーンズ、66年5月のディラン、67年6月のジミヘン、67年7月のクリーム。ジミヘンは、あのサージャントペパーズの演奏が初めて行われた時だ。

音楽の世界が激変した時代に、その中心であったロンドンで、こんなにレコード聴きまくって、コンサートの行きまくった!

本書を読むと、まだ学生で、少ない予算で、バラカンさんなりに厳選して?レコード買ったり、コンサートに行かれていたことがわかる。
レコードを買って気に入らなかったら、レコード屋に買い戻してもらったり、コンサートのチケットを入手しても、やっぱりやめようと思ったら、売っちゃったりしている。クリームのコンサートチケットも売っちゃったという。

とにかく、好き嫌いが激しい!プログレは、基本的にだめだったというが、クリムゾンのあの曲や、イエスの初期は、大好きと言い、ツェペリンは嫌いといいつつ、コンサートで大感激した話とか。
音楽というのは、それ自体の良しあしもさることながら、聴き手の環境、状況にもずいぶん左右されることがわかる。

それにしても、バラカンさんのこの体験は、貴重だ。もちろん、ロンドンに当時いた同世代の人の中には、同じ経験をした人が少なからずいただろうが、そのままこの道を進んで、このような形で、世間に披露できるような人は、たぶんほとんどいない。

レディステディゴーという番組に、当時のミュージッシャンが多数出演したことは知られているが、それは、レコードをそのまま放送することが制限されていたことが背景にあるそうだ。本人が直接歌えば、その制限にひっかからなかったという。

そこで、見たwhoや、ジミヘンの衝撃は相当のものだったらしい。ジミヘンはその後すぐライブを見に行った!凄い演奏だったそうだ!

その時代にロンドンじゃなくて、仙台にいた私にとっては、夢のような話が続いている。

マニアックだが、60年代のロック、ブルースに興味のある人にはお勧めできる。プライベートな体験談と言ってしまえば、それまでだが、時代と事象が、本書の価値を高めている。特に、極東の日本のファンにとって。

コメント
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