今晩は、台風が来るという。ここ2年ぐらい、関東直撃はなかったと思うが、どうなるか。サラリーマンの場合、通勤手段が絶たれるとつらい。念のため、今晩泊りの人もいるが、新しくできたビジネスホテルで、申し訳ないぐらい安いのでびっくり。タクシーを使う人の気が知れない(タクシーの運転手さんご免なさい)。
パヴァロッティさんが亡くなられたという。ついこの前まで、バリバリの現役だったのに。まさに、テノール歌手らしいテノール歌手だった。
週末の日経IRフェアの3回目の講演は、吉永みち子さんと、蟹瀬誠一さんの対談だった。ジャーナリスト VS 作家?投資家?競馬評論家?博打評論家?。 お題は、”定年後、わがままなお金の活かし方”。
蟹瀬さんは、コソボ内戦で、銃撃戦に巻き込まれ、九死に一生を得たという。見かけはスマートだが、腹の据わったジャーナリストという印象。吉永さんの話を聴くのは2回目だが、その間、ご主人を亡くされ、これまた、ますます悟りを深められたという印象。お二人とも、軸がしっかりしている。
そんな二人が、定年後の話をするのだから、その話には、それまでの人生観が反映される。いろいろ、ためになるポイントがあったので、羅列になるがあげてみる。
常に一年間は生きられるCASH(500万円位?)は、精神の安定のために、維持しよう。
未知の原因による事故はほとんどない。過去の失敗を研究しておくことにより、未然に失敗を防げる可能性が高まる→”失敗学”の進め
コア投資とサテライト投資を分ける。ハイリスクとローリスクの配分を決めて投資をするということ(その割合は、人それぞれだが、蟹瀬さんは、95:5とのこと)。素人には、最初ハイリスクから入り、負けが混むと、ローリスク投資に変え、ジリ貧になるケースが多い。自分の性格を理解することが重要。
レスターサローさんによると、資本主義の根本は、①欲と②楽観主義と③群集心理だという。これらが失われると、資本主義は、成り立たない。今の日本はどうか。
日本人は、世界一、棺おけにお金を持っていく国民。社会保障が貧弱という理由もあるが、人生の最後に向けて、計画的にお金を使おう。
計画的にお金を使おうとする際、問題になるのは、自分が何歳まで生きるかわからないことと、パラサイト(未自立の子供)がいる場合。将来の不安を確定させると、未来への展望が開ける。何年生きられるのか、いくら使えるのか、何に使いたいのかをはっきりさせて、楽しく生きよう。
人生の浮き沈みを考える際、放物線を思い描きがちだが、①GNP(元気で、長生きし、ぽっくり)②ずっと右肩上がり(遊ばないから年をとる)の生き方の方が、楽しい。
成功と幸せの違いを考えよう。成功は、Having What You Wantで、幸せは、Wanting What You Have。幸せの方がいいよね。
ということで、これまた、投資の話というよりは、人生観の話になってしまった。
いろんな人生観があるが、それぞれ、考えさせられる。