かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ウルトラマン誕生

2006年12月28日 | Books
今年、亡くなられた方の一人に、実相寺昭雄さんがいる。
たまたま、ちくま文庫から出た”ウルトラマン誕生”という本を読んでいた時だったので、ショックだった。何しろ、我々の世代の精神構造創造期のヒーローを作った立役者である。
この本は、2部構成で、より試行錯誤度合いが強い、一部の方が面白い。
当初は、『科学特捜隊ベムラー』という名の企画だったというが、絵コンテを見る限り、そのベムラーは河童だ(映画にもなった”ガッパ”にも似ている)。ただ、①科学特捜隊という呼称②宇宙から地球を守るという設定③ベムラーという主人公が巨大化できるという点で、ウルトラマンの原型と言える。
そして、次の企画が『レッドマン』だが、姿は、まだまだウルトラマンにはほど遠かった。頭がとがって、ひげをはやしている(この本で、その姿を初めて見たが笑える)。その後、『ウルトラマン』に近い姿になったが、名はそのまま、当初は、レッドマンだったという。
そういえば、最初の候補の『ベムラー』が、最初のウルトラマンの敵役の名になったというのだから面白い。
その後ウルトラマンの顔もどんどん変わっていくのだが、これは、TVを見ていた小学生の我々にもわかった。着実にかっこよくなっていった。
話すと切りがないが、当時の ”Try&Error”振りが、とっても楽しく書かれている。
ウルトラマンファン、クリエイターに憧れている人は、一読されたら、いかがだろうか。
すばらしヒーローをCreate してくれてありがとう。
コメント
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