薬師寺に最初に行った時は、今の西塔の立っている場所には、主柱の立ててあった穴しかなかった。その穴にたまった水に、東塔を映して見るのが通だった?
今は、見事に復興されて、色も鮮やかだ。東塔とは、全く雰囲気が異なるが、東塔の1300年前の姿に、限りなく近い姿で、復興された。屋根の反りなども、1300年後に、今の東塔の姿になるように(屋根自身の重みで、形が変わる)復興されたという。まさに、巧みの技だ。窓の形なども、西塔の方が、1300年前の姿という。
ちなみにこの”塔”という何気なく使っている日本語は、インドのサンスクリット語の”ストゥーパ(仏塔)”が、”卒塔婆(そとうば)”になり、”塔婆”になり、さらに”塔”になったものという。原型とは、似ても似つかないが。
塔の原型に近い姿は、南インドやスリランカで、今も見ることができる。