野口英世のこと。「人間って面白いし、いろいろな人間がいるナア」と。

渡辺淳一の長編小説・「遠き落日」を6回にわけて私的立場から紹介した。あらためて思うのは、日本人ならほとんどの人が知っているだろう、この偉人が実にいろいろな面を兼ね備えていたことを知ることができて面白かったというか、人間の多様性に感歎した。小説の作者の力量によるところが大であることはいうまでもないのだが、私自身子ども時代からこの野口という偉人を知っていたが、ここまで多様な素顔をもっていたとは、と感歎 . . . 本文を読む
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地方議会議員、なり手不足で無投票で決まるとのこと。このことは?

今回行われた一斉地方選挙では、無投票で首長や議員が決まるというケースが増えてきているという。 これを想定した首長や議会では、その報酬(首長や議員の俸給)をアップするなどの措置も行われているのだとか。「月刊イズム」5月号によると、4月9日の道議会議員で定数100人中、全道46の選挙区のうち19選挙区30議席が無投票で当選した。前回2019年の道議選では35議席が無投票だったから、若干減ったものの、全 . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(6・完)

1927年11月18日、船はようやくアクラ(ガーナー)についた。大型汽船が接岸できる港はなく、沖合に泊まって艀(はしけ)に移り岸辺に来ると黒人の床板にのって上陸した。英世のいた研究室や動物小屋、今はガーナ大学の医学部の一角。銅板がある「野口博士は、ここで黄熱病の研究をし、人類の幸福のために尽くした」。 当時、英世の下で働いていた黒人助手のウイリアム氏が今もアクラに住んでいる。ノグチへの思い出は「 . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(5)

1915(大正4)年9月5日午後4時、英世の乗った横浜丸は横浜埠頭に接岸した。1900年、単身渡米してから15年ぶりのに日本。夜8時東京駅についた。多数が出迎えてくれた。 いろいろな人たちに挨拶。文部大臣、東京市長、日本医師会長、北里研究所所長、等。 東大青山医学部長は、英世が東京についた翌々日、急遽予定を変え帝国ホテルに行った。 「青山もついに俺に頭を下げるか」と大声で笑った。歓迎晩餐会などな . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(4)

清作は22歳で英世と名を変えている。 1903年以降、デンマークのコペンハーゲン国立研究所に留学し、翌年ニューヨークにもどる。新設のロックフェラー研究所の首席助手。研究テーマは蛇毒。 英世は「いつ寝るのか」と周りから訝しがられた。「おれは今31だが40までの仕事だ。休んでなどいられない」と。そしてヒマをみつけては遊んだ。女、高級タバコ、浪費。 1912(明45)年、英世はメリー・ダアジス嬢と結婚。 . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(3)

明治31(1898)年7月、23歳のとき、清作は晴れて北里研究所入りを許された。 細菌学者は、世界でも新しい分野。世界一をめざす舞台。医学の最先端。清作は試験管の持ち方から勉強。帝大も出ていない見習い助手! 清作の渡米のために、先輩の歯科医は高利貸の所に駆け込み衣類から家具一切を抵当にいれてくれた。こうして大枚300円ができた。横浜出帆の亜米利加丸で行けそうになった。明治33年(1900)12月 . . . 本文を読む
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Jアラートと陸上自衛隊ヘリの遭難

今朝の Jアラートには少々驚いた。「8時ころ北海道周辺にミサイルが落ちる」というような音声が8時数分前からスマホやテレビで流された。家の中、頑丈な建物、地下などに避難しよう、ということだ。私はメシを喰って朝刊を見ていたとき。 「地下」といってもわが家にはこれはない、家もことさら頑丈でもない。しかしJRに乗って、市街のビルや地下鉄駅までいくわけにはいかない、ようすをみるしかない、という結論で女房と . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(2)

清作は勉強した。小4で級長になり、全学年を通じて最優秀、代用教員に指名された。人一倍小柄だった清作が教壇でこっけいだった。猪苗代高等小学校の首席訓導だった小林栄。清作との出会い。シカは小林に相談した。高等小学校に是非進級させたらいい、と小林。 「この子は不具(かたわ)で一生(いっしょ)おれが面倒みてやんねばなんねぇ」とシカ。 「不具の息子を高等小学校にやっで、おシカは気が狂ったんでねぇが」。村の . . . 本文を読む
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野口英世のこと(渡辺淳一著「遠き落日」の紹介)(1)

数日前にこのことについて少し触れた。今「遠き落日」という長編小説はまだ3分の1程度までしか読んでいないのだが、内容の紹介を兼ねて、野口英世についての私なりの印象を記してみたい。 今の人たちは千円札関連で野口英世を知っているだろう。しかし多少年輩の人なら、日本が生んだ優れた学者、世界で活躍した医師、子どもの頃からの苦労と努力の末、世界を舞台として活躍した医学界の偉人、といった枠組みで認識しているの . . . 本文を読む
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地方選、前半戦が終わる

ほぼ予想通りの結果だったと言えるのだろう。各都道府県の首長や議員の自民系が圧勝した。 選挙前から、私などもあまり心理的に高揚感がなかった。札幌市も北海道も首長は再選だろう。議会議員は与野党の数に多少は変化があったとしてもあまり変わらないだろう。誰もがおおよそそういう気持ちだったのではないだろうか。 札幌市は2030年の冬季オリンピックを招致したいといっていたが、市民の意向は反対が多いからか、市 . . . 本文を読む
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