地方議会議員、なり手不足で無投票で決まるとのこと。このことは?

今回行われた一斉地方選挙では、無投票で首長や議員が決まるというケースが増えてきているという。
これを想定した首長や議会では、その報酬(首長や議員の俸給)をアップするなどの措置も行われているのだとか。「月刊イズム」5月号によると、4月9日の道議会議員で定数100人中、全道46の選挙区のうち19選挙区30議席が無投票で当選した。前回2019年の道議選では35議席が無投票だったから、若干減ったものの、全議席の3割が選挙を経ずに決定している。

この傾向、つまりなり手が減ってきたという傾向は、今後は漸増していくのではないだろうか。そういう問題点も感じられて、議員報酬がされているようだが、平均月額は81万円とのこと。昇級とか残業手当、ボーナスなどはない。だから驚くほどではないのかも知れないが…。

この議員のなり手不足を一般化するというわけではないが、どうもこういう現象も、日本人全体が積極性を喪失してきているという危惧の一環なのだが杞憂であればいいのだが。

社会全体での労働運動、青年たちが社会現象を引き起こした学生運動(いろいろな系統があったにせよ)、地域での町内会活動やその周辺の活動など、こういったかつては一般的だった庶民の動きが、どんどん減退している側面に共通していることがあるのでは、という問題意識だ。

「何かやろうとしてもムダだ」「オレが一人でその気になっても空しい」「大勢に影響ないよ」「骨折り損だ」「一銭の得にもならない」「いいふりしても他人に笑われるよ」などなどの意識が拡大再生産されているのではないか、と思われて仕方がない。このままいくと日本はどうなる?

そのうち、国会議員すらなり手がいなくなっていかないか。おれが頑張る、という独裁者の登場を祈念している人がいるかも知れない。

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