地方選、前半戦が終わる

ほぼ予想通りの結果だったと言えるのだろう。各都道府県の首長や議員の自民系が圧勝した。

選挙前から、私などもあまり心理的に高揚感がなかった。札幌市も北海道も首長は再選だろう。議会議員は与野党の数に多少は変化があったとしてもあまり変わらないだろう。誰もがおおよそそういう気持ちだったのではないだろうか。

札幌市は2030年の冬季オリンピックを招致したいといっていたが、市民の意向は反対が多いからか、市長候補の秋元氏もあいまいな口調だった。そういうことと関係があるのかどうか分からないが、市民の意向も五輪は賛成できないが、やはり市長は秋元だろう、程度の意識だったのではないだろうか。
投票率が5割をかろうじて超えていた。有権者の半数近くが棄権している状態だ。
「主権在民」も空文化しているのか。また候補者も政策を明確に言っていない。「北海道を前に」などという具体的に何をいいたいのか、分からないようなことを主張する知事候補だ。

かつて、東京・大阪・京都はいわゆる革新系の知事が担当していたことがあった。北海道もそうだった。「今は昔…」の話だが。
自治体での政治的なテーマは何なのか。はっきりさせて主張してほしい。それともそういう明確な理念・政策は掲げることは難しいのだろうか。首長も各級議員も、具体的テーマをもったユメを有権者に示して欲しいものだ。

それとも有権者が各党や各議員に対して要求や地方政治上の問題点を伝えたり相互に議論したりすることを求めていく必要があるのだろう。
私もかつて道会議員や市議会議員と話し合う機会を持ったことがあった。ささやかではあってもそういう行動が道政に反映することがあった。その例が、フリースクールへの道費の補助だ。しかしこれもその後は増額されていない。

少子化対策は異次元の政策で、と訳の分からないことをいう政治家がいるが、上の教育費の扱いを見たら「異次元」ではなく「次元低下」という異次元になりそうだ。
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