仏壇のこと

私の生まれる前から私のウチには立派な仏壇があった。1974年に戦死した父の33回忌をしたときに、修理と塗装(仏壇の「お洗濯」という)したが、今度住宅の改築をすることになり、その後の住居スペースが狭くなったこともあって、小さい仏壇に替えることにした。

わが家は代々浄土真宗であったが、はるか以前(父の居た所)の新潟から何度か住所を替えてきて、そのつど関係する寺(昔はなんとか寺の檀家と言ったが)は変わった。浄土真宗ではあったが、時には仏光寺派になり、東本願寺派になり、西本願寺派になった(?)。この20数年間つきあっているお寺は「本願寺派」と称している。東西に区分けしない方が信者を引き入れやすいのかも知れない。

仏壇屋さんで「お西ですかお東ですか」と聞かれたが、ウチの今の寺がお西かお東か分からない。宗祖は親鸞だからどうでもいいのではと思ったりしたが、「本尊」にあたる絵図がビミョウに違うのだそうだ。
この際、細かいことは問わないことにして、絵図の阿弥陀如来像の見栄えのする方を選んだ。
 
古い仏壇を処分し(お炊きあげ)、新しい仏壇に魂を入れるという作業が必要となるとのこと。これも仏壇屋さんの方で適切にやってくれるとのこと。お寺さんに頼むといろいろ経費もかかるし面倒だということを考える。
 
またこの店で聞いたのだが、例えば夫婦で仏教とキリスト教で信仰が異なる場合があるが、双方のご先祖を偲ぶ場合、それぞれの信仰に合わせて一つの仏壇(と言うのではないだろうが、名称を聞くのは忘れた)で仏教とキリスト教の二つの信仰が可能なような文様の器具があることを知った。世の中いろいろ多様になってきたし、また住居も狭いし費用も抑えなければならないという諸事情をおもんぱかって(!)仏壇屋さんはうまいことを考えているものだ、と感心した。
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