「町内会」という組織

町内会の会長という仕事は今日で終わった。いろいろな組織の代表を務めてきたのだが、町内会という組織の代表が一番スキでない。誰もやりたくないから、輪番制で「班長」を務めることにしている。この中で会長を選ぶ。ところがなんだかんだと言って会長職は拒否する。そんなことで、私が当番で「班長」になったら会長の職を務めることになる。
この40数年間で3回会長という仕事をしたことになった。

今日の総会でこの任は終わったのだが「お互いに協力しあいましょう」と発言する人がいる。誰も反対ではない。しかし協力しない。実にむなしい。
だから町内会解散論も出てくる。PTAがなくなった学校も出てきた。町内会もなくなるところもあるのではないか。PTAがなくなっても「学校」が健全だったがそれほど困らないだろうが、町内会がなくなったらどうなのか。まずゴミとか除雪排雪、子どもの問題などで困ることが生じるのではないだろうか。

最近、行政から下りてくるさまざまな町内会関係の事柄が増えた。行政の「下請け」機関といってもいい町内会になっている。そして高齢化社会である。独居老人のサポートも町内会の役割ということで市からいろいろ協力が求められる。
役員のなり手がいない。お互いに押しつけ合う。カネにならないことは、あるいは面倒なことは、一切手をつけたくない雰囲気だ。
プライバシー尊重の原則で電話番号も教えない。表札すら出さない家も出てきた。だから町内会費も出さない。こういう雰囲気が広まる中で「絆」が言われても話にならないのではないか、と独り言を言いたくなる。

ところによっては積極的な人がいる町内会も少なくないから、泣き言をいいたくなるのはウチの場合だけかも知れないが…。
考えてみればわが地域の町内会を組織した一人が私だった。この時いっしょにがんばった人たちは誰もいなくなった。
次に班長になるのは10年ほど先だからどうなっているか。

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