アメリカ軍が日本にいる理由

沖縄に駐留する米海軍兵士2人が強姦致傷罪で逮捕された。16日早朝の犯行であった。この日の午前にグアムに移動することになっていたというから、沖縄では軽い気持ちの犯行だったのだろう。沖縄県の仲井間知事は「正気の沙汰ではない」と嘆くが全くそのとおりだ。その怒りは当然のことながら、駐留米軍であり日本政府に向けられる。

今年の8月にも米軍兵士が那覇市内で女性に対してわいせつ行為をしている。その都度政府筋は「強い遺憾の意」などをいいながら、日米安保体制を維持する原則を優先する観点でこういう繰り返される犯罪を廃絶するために米軍駐留に伴う協定の見直しを求めていない。

オスプレイについても、アメリカ国内でさえ危険視され配備をさけているのに沖縄には「安全が確保された」などといって人家密集の基地に配備しつつ、危険な操縦を繰り返させる対米従属の姿勢はなんとかならないのだろうか。

在日米軍は、ひょっとした日本を守ってくれるに違いない、という認識を多くの国民がもっているかも知れない。しかし尖閣問題に関連して、尖閣列島を中国から断固として守る、そのためにアメリカは必要な対日支援をする、などとは言っていない。日中双方がうまくやってくれ、という態度である。アメリカ軍は日本を守る、というのは全くの幻想であろう。なんのために、日本国はアメリカ軍の駐留のために多大な犠牲を払っているのか理解に苦しむという日本国民は少なくない。

沖縄県民と認識を共有しながら、真に日本の独立的な姿勢を貫くことをしなければならないのではないか。国際的に、ナメられている日本がこれ以上このままであることは耐えられない。

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