家内が、好きな「山」の映画を見たいから行かない。との誘いで、1年ぶりぐらいで映画館に行った、広い館内に、観客は30名前後であった。
新田次郎作で、明治40年、正確な日本地図作成のため、剣岳を中心に回り頂上に標識を27ヵ所作成するのが映画のテーマである。大きな画面で迫力があり、画面に引き込まれそうであった。
映画は、所属の陸軍が前人未踏の剣岳に1番乗りを強要する。しかし、主人公は、地図を作るために剣岳にのぼるのが目的である。登山は、他の登山家たちと競争になる。ついに主人公は頂上に立ったが、前人の登山の印に大きなカギが置いてあった。先に登山した人がいたのである。
陸軍は記録を取り消し、なかったものとして処理した。しかし、主人公たちの目的の標識が27カ所でき、正確な地図が作成できて達成できた。
他の登山家たちと功績を称賛しあい、友情の素晴らしさに気づき皆が満足した。
映画は、山の激しい吹雪と自然、息を呑む大雪崩に遭遇場面、仲間の1人が崖から岩にぶつかりながら落下し、更に雪の上を転げ落ちる場面・・・、早く終わってほしいと願いつつ鑑賞をした。
映画を通して山の厳しさと偉大さ、素晴らしさを見せてくれた。
主人公たちの大変な労苦を無視して、自分たちの立場しか考えない陸軍の横暴さが後まで残った。(107)