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曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

柑橘の花ー2

2017年05月21日 | 日記

 

 柑橘の花には沢山の訪花昆虫がやってきます。代表的な昆虫はミツバチです。みかんの花には蜜が沢山あって虫たちは喜びます。そして、ミツバチがせっせと集めた蜂蜜を人間は横取りして食べます。みかんの蜂蜜は独特の香りがあって美味しいです。みかんの蜂蜜はとても人気があるのですが大島では最近あまりとれなくなったという話をよく耳にします。昭和40年代には大島にみかんは6万トン以上ありました。今は5000トンもあるかないかと言う量まで減っています。蜂蜜が昔のようにとれないのは当然ですね。それに、昔はしなかった薬剤散布も最近はするようになりました。何の薬剤散布かと言うと訪花昆虫を殺す薬剤です。花に訪花昆虫がやって来るとその時に花の中心部にある果実になる部分によく傷をつけるのです。みかんの皮に傷があると市場では嫌われて評価が下がります。そのようにならないよう花にやって来る昆虫は薬剤で皆殺しにします。ミツバチも薬剤散布で犠牲になって死ぬものがあると思います。蜂蜜のことといい、きれいなみかんを作りたいことといい人間は身勝手ですね。

山本柑橘園ではみかんの開花時期には薬剤散布はしません。みかんの外観をきれいにすることに、それほど重要視していないからです。みかんの木が元気で美味しいみかんを作ってくれるよう私は手助けをしています。


 


柑橘の花は白くて小さくて地味です。その代りとても良い香りがします。

 

ネーブルオレンジ  オレンジの仲間で早熟系です。香りがいい柑橘ですね。

 

 

はるみ  デコポンとは兄弟ですが、食べやすくおとなしい柑橘です。

 

 

フィンガーライム  オーストラリアから入ってきました。指のように小さくて細長い柑橘ですがとても変わった品種です。料理に使われています。

 

 

ブラッドオレンジ  イタリアなど地中海沿岸で作られています。果肉の赤みはまさに血のようです。花は血のように赤くないですね。

 

 

みかん  日本で生まれた品種で日本の柑橘産業の中心となっています。世界に誇る優秀な柑橘です。

 

 

ユーポン  山口県で生まれたオリジナル品種です。イヨカンとポンカンの交配種です。