豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

嘆きのピエタ

2013年07月16日 03時04分22秒 | シネレポ2010


解説: 独創的な作風で世界中から注目を浴びる韓国の鬼才キム・ギドク監督による、
第69回ベネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた問題作。
昔ながらの町工場が並ぶソウルの清渓川周辺を舞台に、天涯孤独に生きてきた
借金取りの男の前に突如母親と名乗る女性が現われ、生まれて初めて母の愛を
知った男の運命を描き出す。
主演はテレビドラマ「愛してる、泣かないで」のイ・ジョンジンと、
ベテラン女優チョ・ミンス。二人の気迫に満ちた演技と、
観る者の予想を超えたストーリー展開に圧倒される。
シネマトゥデイ(外部リンク)





あらすじ: 身寄りもなく、ずっと一人で生きてきたイ・ガンド(イ・ジョンジン)は、
極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。
そんな彼の前に母親だと名乗る女性(チョ・ミンス)が突如現われ、
当初は疑念を抱くガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心を開いていく。
生まれて初めて母の愛を知った彼が取り立て屋から足を洗おうとした矢先、
女性の行方がわからなくなってしまい……。





凄い映画でした。
キム・ギドグ監督、久々の会心の一作ではないでしょうか。
キム・ギドグ監督は「悪い男」「春夏秋冬、そして春」と2本立て続けに
衝撃を受けて、一目を置いていた監督だったんですが
単館系の映画がほとんどだから、なかなか見る機会もなかったのですが
コレは見れて良かった。
物語は簡単に言ってしまえば、借金取りに息子を自殺に追いやられた母親が
その借金取りに復讐をする話なのですが、そんな単純な話ではありません。
その方法たるや、”生かして殺す”と言うのか、徹底的に心と魂までをも打ち砕くもので
想像を絶するというか、よくぞこんな話思いついたなぁって感心するというよりも、
軽蔑してしまうくらい、おぞましく、しばらく頭にこびりついて離れなくなってしまうくらい衝撃的でした。
何とも言えない不快感な余韻を残してくれるのが、キム・ギドクワールドの真骨頂。
久々やられたって感じでした。
見るには覚悟がいるかもしれませんが、見る価値ありです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿