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深視力検査

 運転免許証の更新に行って来た。ゴールド免許だったので、更新は5年ぶり、しかし、前回の更新時の嫌な思い出がトラウマとなっていて、かなり前に更新の案内はきていたのに、なかなか警察署まで出向くことができなかった。
 それと言うのも、大型免許を持っている者に義務付けられている深視力検査。5年前の更新時に、どうやったらいいのか要領が分からずもたもたしていたら、係の人に「そんなことじゃあ、免許は上げられないよ」とキツイことを言われてしまい、もうヤケクソになっていい加減にボタンを押しまくっていたら、「もういい、OKにしておく」と呆れられてしまった。その記憶がずっと残っていて、二度とあんな検査は受けたくないものだとずっと思っていたが、警察からお呼びがかかっては、いつまでもグズグズしているわけにはいかない。だが、丸腰で出かける程の勇気はないから、自分なりの対策を練ってある程度自信をつけてから警察署に出かけることに決めた。
 こういうときはやはりネットが便利だ。本当のことを言えば、この視力検査が「深視力検査」と呼ばれていることさえ知らなかったのだが、「大型免許書き換え 検査」で検索してみたところ、この「深視力検査」に悩まされた多くの人々の声を知ることができ、「誰もが心配しているんだなあ」と分かったら、少しばかり安心できた。さらにはこの検査についての対処法などもいくつか紹介されていたため、かなり参考になった。その内の一つを以下に紹介してみる。
 
 そもそも「深視力検査」とは、大型免許、二種免許の取得時に必要な視力検査のことであり、通常の視力検査と同じ機械で行われる。『機械を覗きこむと、画面の奥に3本の棒が見える。このうち、両側の2本の棒は動かないが、中央の棒が奥から手前、手前から奥へと動いていき、この中央の棒が、ちょうど両側の2本の棒と同じ位置に来たときに、すばやくボタンを押す。これを3回行い、平均誤差が2cm以内であれば合格となる』というのだが・・、それがおいそれとはうまく行かない。「ここ!」と思ってボタンを押しても、手前だったり、行きすぎたりと、ピタッと3本の線が一直線に並ぶようなところでボタンを押すのは思いの外難しい。これがうまく行かなければ面倒なことになる、などと余計なことを考え始めたらもうダメだ。焦ってしまってますますうまく行かなくなってしまう。どこまで冷静になれるか、がポイントのように思われるが、何かいいコツはないものかと探してみたら、とてもためになるヒントを見つけることができた。

 中央の棒は両側の棒よりも奥にあります。
 見え方としては、中央の棒が両側の棒よりもうすく感じます。



 中央の棒と両側の棒が同じ位置にあります。
 見え方としては、中央の棒と両側の棒の濃さが同じように感
 じます。


 中央の棒は両側の棒よりも手前にあります。
 見え方としては、中央の棒が両側の棒よりも濃く感じます。

 

 これは大いに参考になった。実際、警察署で検査が始まった時、最初真ん中の棒は奥にあり、確かに真ん中の棒の色は薄かった。真ん中の棒が手前に向かって動き始めたら、だんだん色が濃くなり始め、3本とも同じような色合いになったように見えたので、「ここかな?」と思ってボタンを押してみたら、「少し早い!」と係の若い警察官が教えてくれた。5年前は嘱託のおじさんのような年配者が担当していて、近寄りがたい雰囲気があったが、この若い警察官はなかなか優しそうだった。彼の的確なアドバイスのお陰で何となくタイミングがつかめた私は棒の色の濃さをじっくり見極めながら、残り2回をピタッと止めることができた。「ハイご苦労様」と彼に言われた時は、心から安堵した。「やったぁ!!」ここしばらくずっと感じていた胸のつかえが一瞬で霧散してしまい、晴れやかな心持ちになれた。
 2年前にシートベルトをしていなったのが見つかって減点されていたので、後日安全講習を受けなくてはならず、新しい免許証もそれまでお預けとなってしまった。1時間の講習を受けねばならないのは面倒なことだが、そんなことよりも「深視力検査」を無事通過できた喜びの方が今はずっと大きい。ああ、よかった!!
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