議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

森永製菓の廃棄ゼロ

2009年04月01日 05時30分01秒 | ニュースクリッピング
森永製菓、賞味期限近い菓子を割安で販売 廃棄ゼロ目指すだそうです。

賞味期限が近くなったお菓子を詰め合わせ、通常の3割引で販売するそうです。これは、正に「食品循環資源の再生利用等の促進に関する基本方針」で推奨されている方法です。曰く、

「賞味期限内又は消費期限内の売れ残り製品や未使用の原材料、食品製造工程において発生した副産物等を、他の製品として販売し、又は他の製品の原材料として再利用することは、食品廃棄物等の発生の抑制と食品に係る資源の有効な利用を図る上で効果的な取組である」

理想的な発生抑制ですね。スーパーのお惣菜売り場ではよくやっていることですが、お菓子等の比較的保存期間が長い食品では見たことがありません(私が知らないだけ??)。普通は捨てるより売れたほうが嬉しいでしょうし、大して味も落ちていないだろうし。低価格志向のこの時代ならではなのかもしれませんが、今後他の製品にも広がって定着するとよいですね。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-04-01 08:40:56
いつも楽しく拝見させて頂いております。
このような長期滞留品は、実際はディスカウントショップなどでそれ以下の価格で販売されている事が多いと思います。
商品の単価を考えるとセットパックにすると言うのはコストもかかりますから価格的に難しいところもあると思いますが。
食品はリサイクルするには、容器包装との分離が大きな課題(コスト)と長期滞留品は様々な物がなかなか排出されることからリサイクルが進まないのも事実ですしね。
ただこのような事が進むと不必要な消費につながりかねない事が懸念されると思います。
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もっともよいのは・・・ (堀口昌澄)
2009-04-01 22:37:35
コメントありがとうございます。

再梱包・包装する際のコストを踏まえると、必ずしもコストダウンではないかもしれないのですね。

不必要な消費とのことですが、やはり焼却、埋立されるよりはよいように思います。もしかすると、焼却したほうがかえって環境負荷が低いのかもしれませんが。

最もよい方法は、需要をしっかり見越して、販売の機会損失を恐れるあまり作り過ぎないことなんでしょうね。これこそが発生抑制(リデュース)で、割安で販売するのは再利用(リユース)ですね。
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