議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

2兆円の雇用対策よりも福祉予算を

2008年12月12日 06時47分44秒 | ベーシックインカム
■物質的には豊かなはず
 そもそも我々が経済成長をしてきたのは、生活が豊かになるためだったはずです。特に物質的に貧しい状態からの脱却が目的でした。現在世界は、少なくとも物質的には相当に豊かになっています。人類全体がとりあえず衣食住に欠けることはないだけの生産能力はあると思います。これからはよく言われるように、精神的な満足を求める段階のはずです。

■問題は分配方法
 最近では2兆円の雇用対策をするとの案があります。雇用を増やして、失業者の方々に仕事をやってもらって、収入を得てもらって、生活の糧としてもらおうということです。
 でも、失業者が増えたからといって、社会全体として生産能力が落ちて、物質的に困るという状況にはならないと思います。

 世界的に見ても貧しい人は沢山います。問題は、富・物質の分配方法なのです。

■ベーシックインカム的 富の分配方法 ~精神的満足も~
 経済を活性化して仕事を無理やり作り出すより、ベーシックインカムを支給して、儲からなくても意義深い仕事をしっかり出来るようにすべきではないでしょうか。家庭内労働やボランティア、芸術活動などです。自宅介護などもそうですね。精神的満足など、お金で計れない価値があります。多くの方がそれをしても、我々の社会は問題なく回るくらい効率的な生産能力を持っています。

 2兆円は、介護、医療などには使われないのでしょうね。既にココには仕事がありますから、雇用対策にはならないのでしょう。でも、福祉を充実させないと、精神的な満足を得ることは出来ないはずです。

 ベーシックインカムという恒久的な雇用対策をして、雇用対策予算を福祉にまわすことはできないのでしょうか。このために必要な税金を払っても、損ではないはずです。

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