議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

ワークシェアリングが話題ですが・・・

2009年01月09日 06時22分22秒 | ベーシックインカム
 最近の話題から思うところを少し。。。

■ワークシェアリング
 非正規従業員の大量解雇の問題を背景にしつつ、日本では事実上導入実績がない「ワークシェアリング」が話題になっています。解雇するのではなく、1人当たりの労働時間を少しずつ減らし、賃金も減らすというものです。

■できるんでしょうか?
 ホームレスをなくす効果はあるでしょう。しかしこの仕組みがうまくいくかどうかは「労働時間を減らす」という約束が本当に実行されるのか、という点にかかります。そのためにはまず、労働時間の明確化が必要です。書類上労働時間が減っても、実際の労働時間が減らなかったら(=サービス残業が増えたら)、単なる賃金カットです。それはそれでひとつの方法ですが、これをワークシェアリングだと言う会社があったら、それこそ偽装です。名ばかり管理職が横行する中、本当のワークシェアリングが普及するとは私にはちょっと信じられません。まぁ、労働時間が比較的明確なブルーカラーに限っては可能かもしれませんが。

■それとは別にセーフティネットは必要なことを忘れずに
 緊急避難としてのワークシェアリングや賃金カットは理解できます。しかし、これはセーフティネットではありません。国がセーフティネットを再構築せず、産業界に「雇用確保してね」と押し付けてオシマイ、にならないようにしなければなりません。

■(セーフティネットではない)定額給付金について
 一方、定額給付金の人気がありませんが、ベーシックインカムとは似て非なるものです。「全国民に現金を給付する」という政策についての悪いイメージがつかないように祈るばかりです。

■それにしても・・・
 経済危機のなかでも、グリーンニューディールなど環境ネタは一応話題になっています。経済危機がなければもっと環境関連の話題は多かったのでしょうね。

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