三枝草日記

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東北紀行

2019-10-24 12:30:06 | 旅行記

 2泊3日の予定で南東北紅葉大周遊の旅に出かけた。初日は那須塩原温泉郷の東部に位置する国内最長クラスのもにじ谷大吊り橋を渡った。橋の上から吊橋を囲む雄大な塩原渓谷の美しい景観を楽しむことができた。もみじ谷大吊橋は全長320メートルで無補剛桁歩道吊橋としては本州最大級の長さを誇る。橋の下のダム湖には台風19号の痕跡と思われる、おびただしい流木が浮かんでいて景観が損なわれていた。

 2日目は予報通り雨模様の天候となったが、降ったり止んだりの天気だったので観光に支障をきたす程ではなかった。まず100万年もの間にまるで塔のように削られた奇岩の連なる紅葉の名所である「塔のへつり」に行き、塔の形をした吊り橋を渡り断崖まで行った。「へつり」とは会津方言で川に迫った険しい断崖のことだそうだ。そこから会津鉄道ローカル列車に乗車し湯野上温泉駅で下車し大内宿に向かった。大内宿は茅葺屋根の民家が立ち並び、江戸時代にタイムスリップしたかのような歴史情緒ある「半農半宿」の宿場町である。ここで名物のそばの昼食をとり、雨が降ってきたので足早に通りを歩きながら見学しバスに戻った。次に13年ぶりに会津若松(鶴ヶ城)を訪れた。当時の感じと違っていると思っていたら、赤瓦に葺き替えられ幕末戊辰戦争往時の姿によみがえっていた。日本国内でも赤瓦を使用した天守閣は珍しい。この日最後の見学地はアサギマダにデコ平のマーキングが見つかった裏磐梯五色沼を訪ねた。アサギマダラは夏には涼しい高原で過ごし秋になると暖かい地方へ南下して行く旅する蝶である。裏磐梯デコ平からはるばる姫路の当地まで秋の七草藤袴の蜜を求めて飛来して来たかと思うと蝶が愛おしく感じられた。裏磐梯五色沼はもう紅葉の真っ盛りで桧原湖の遊覧船に乗って紅葉を満喫した。

 3日目となった昨日は天候にも恵まれ紅葉狩りには最高の日であった。日本百名山「安達太良山」は色とりどりの紅葉が山の斜面を埋めつくし、その景色は圧巻だった。次に那須高原に戻り、マウントジーンズゴンドラに乗りゴンドラ山頂駅からゴヨウツツジ展望台まで散策した。ゴヨウツツジはその名の通り枝先に5枚の葉が輪生状に付いていて、別名シロヤシオツツジと言われる。周り一帯はゴヨウツツジの群生地となっていて紅葉も美しい。色とりどりの紅葉(黄葉)群、茶臼岳、朝日岳も彼方に臨め見渡す限りの絶景を堪能して気分も高揚し素晴らし一日となった。




グルメとオーケストラ

2019-10-11 16:00:27 | 音楽

 10月、東京・名古屋・大阪は30℃を超える真夏日でスタートした。大阪枚方は34.0度で猛暑日一歩手前、真夏日は139地点、2日になっても福岡前原で34.0度、117地点で真夏日を記録した。今年は取り分け残暑が厳しく、今日も台風19号の影響もあり蒸し暑く感じる。昭和33年の狩野川台風に匹敵する超大型台風が迫っているので心配だ。今年は残暑の影響か彼岸花が例年より1週間余り遅く咲いた。田んぼのあぜ道に真紅の絨毯を敷き詰めたように咲く彼岸花は幻想的だ。彼岸花ほど各地で様々な呼び名がある花も珍しい。地方ごとの名前は数百とも千に及ぶとも言われている「手腐り花」「曼珠沙華」「キツネノタイマツ」「オイランバナ」ユウレイバナ」「花火花」等があるが当地ではテクサリと言っていた。

 先月に淡路島へ招待してもらったので、お返しに大阪のグルメとオーケストラの演奏会に招待した。まず、ラ・フエットひらまつでランチ。中之島フェスティバルタワー最上階にある、有名なフレンチレストラン「ラ・フェットひらまつ」の名は知っていたが、訪れたのは初めてであった。地上200m、360度の美しい眺望に囲まれた贅沢なワンフロア、エレガントな雰囲気のダイニングは素晴らしく、料理のコストパフォーマンスも高い。

 コンサートの開演時間(19時)まで大分時間があったので、大阪駅まで戻り環状線に乗車し福島駅で下車、関西将棋会館に寄り梅田スカイビル天空の庭園で時間をつぶした。梅田スカイビルの空中庭園は約20年余り前の開館間もない頃に来た記憶があるが、高層ビルが立ち並び周辺の風景は一変していた。空中庭園より暮色迫る大阪の絶景をゆっくり眺めることがきて良かった。外国人観光客の方が圧倒的に多いのにも驚かされた。シンフォニーホールに向かう途中、軽めの夕食にラーメンを食べ支払いはPayPayで済ませた。電車もICOCAの電子マネーなので殆ど現金を使わずに済むようになった。

 西本智実指揮イルミナートフィルハーモニーオーケストラの演奏は、彼女の颯爽とした身のこなしや指揮ぶりを間近で見られて迫力があった。演奏曲は「Seaspes for Violn」「ローマの松」「ボレロ」アンコール曲は「ハンガリー舞曲第5番」であった。ザ・シンフォニーホールは東京サントリーホールと同じくワインヤード型ホールで音響効果も素晴らしい。チケットを見てABCのI列を数字の1列と間違えて最前列の座席だと思っていたら、9列目の1列だったので丁度全体を見渡せる良い席で良かった。

 


大阪迎賓館

2019-09-20 22:38:09 | 旅行

 暑さ寒さも彼岸までとか、今までの残暑はどこへやら、やっと秋らしい気候になってきた。昨日は二つの目的があって大阪に行って来た。一つは大阪迎賓館での美食会、もう一つは関空で働いている孫に会うことだった。どんな服装で行くか迷ったが涼しくなったのでジャケットを着て行ってちょうど良かった。大阪迎賓館は1995年,「APEC'95」の首脳会議場として世界遺産である京都二条城をモデルに建造された。今年6月に大阪で開催されたG20サミットの晩餐会場となったことは記憶に新しい。その大阪城西の丸庭園「大阪迎賓館」でフルート演奏を聴きながら極上のフレンチを味わった。「大阪迎賓館」の空間には折上格天井や生漆で塗りで仕上げられた柱など、そこかしこに日本の伝統文化が散りばめられていて、G20サミットの雰囲気を味わいながら至福の時を過ごすことができた。

 美食会の余韻を残しながら地下鉄を乗り継ぎ、なんばへ出て南海ラピートに飛び乗った。大阪の私鉄の中で南海電車に乗るのは初めてだったので、1回乗っても南海(何回)電車と冗談を言ったりした。阪神は甲子園球場、阪急は兵庫県立芸術文化センターへ行く時、京阪は大阪市内で中之島線で利用することがあり近鉄も最近、青のシンフォニーに乗車していた。関空も実に20年ぶりだったが、第2ターミナルができ大きく様変わりしていた。孫の勤務時間をが終わるのを待つ間、空港内をぶらぶらして時間を潰した。久し振りに孫と出会い食事をしながら仕事の事を聞いたり励ましたりして有意義な時間を過ごせてよかった。



処暑

2019-08-23 15:42:17 | 四季・天候

 今日は二十四節気の処暑である。暑さが少し落ち着く頃と言われているが、にわか雨が2回もあり蒸し暑い。今日は地蔵菩薩の縁日でもあり路傍や街角の辻地蔵でもお地蔵盆の準備が進められていたが、夕方には天気が回復して欲しい。今年も先月24日の梅雨明け以来連日猛暑日が続き、この夏の暑さは異常であった。やはり温暖化の影響なのか、この猛暑は世界的のようで西岸海洋性気候で夏は涼しいといわれるフランス・パリやドイツ北西部で42.6度を記録した。グリーンランド北西部でも海氷の上にたまった水の中を犬ぞりを引いて進む犬たちの映像がニュースで報じられていた。来年の真夏に開催される東京オリンピックも屋外競技は選手も観客も大変だろうと思う。

 庭では百日紅が満開になり枝が重そうに垂れ下がっている。苔庭に散った花びらのピンクと杉苔のグリーンとのコントラストが美しい。オオケダテも花の少ないこの時期に彩りを添えている。家庭菜園では約3㎏もあるラグビーボール型カボチャと冬瓜が生っていた。



白浜温泉

2019-07-18 15:27:18 | 旅行記

 今年は最も遅い梅雨入りとなり、梅雨明けも遅くなり来週頃になりそうだ。18日には大型の台風5号が石垣島の北約60キロにあって時速25キロの速さで北に進んでいて大雨の心配もある。関東地方では日照不足が特に深刻になっている。東京の都心では、日照時間が3時間未満の日が16日で20日連続となり、31年前の昭和63年の17日連続を超え、統計を取り始めてから最も長くなっていて農作物の影響もでている。テレビの報道でもプールや海水浴場の人出はさっぱり、百貨店でも夏物衣料品の売れ行きも良くないそうで、いろんな所に冷夏の影響が出始めている。

 一昨日、傘寿のお祝いに貰っていた宿泊券を使かって白浜温泉へ行って来た。車で行く予定だったが高齢者の事故が度々報じられていることもあって、安全面と疲労度を考慮して特急くろしお号に乗車して行った。まずJR白浜駅よりバスに乗車し南紀白浜のテーマパーク「アドベンチャーワールド」に向かった。目的は何と言っても初めてパンダを一目見ることだった。東京上野動物園のパンダがよく話題になるが、ここでは昨年生まれた赤ちゃんを含めて6頭のパンダが飼育されている。16日は3連休後と夏休み前の狭間だったので比較的空いていて、ゆっくりをパンダを見ることができラッキーだった。週末や連休にはパンダ目当ての見物客で大混雑し時間制限になることもあるようだ。パンダは思ったより大きく愛嬌をふりまく姿は何とも可愛かった。売店もパンダのグッズであふれていたが、孫も大きくなり土産を買う必要もなくなっていた。

 アドベンチャーワールドを後にして「とれとれ市場」で少し買い物をして宿泊の「川久」に向かった。川久は美術的建築空間で知られドーム天井は金箔が貼り付けられ、蒼い大理石のような柱は1本1億円とも言われる。他にもモザイクの床や寄木細工など建築の贅が尽くされ、部屋の造りも全部違っているそうだ。ベルガールの接客もよく朝食のビュッフェは種類も多く美味しかった。

 昨日は長い年月をかけて大地と海が重なり合ってできた壮大なロケーション、三段壁と千畳敷に行ったが、随分前に職員旅行と個人でも来ているが、あまり記憶に残っていなかった。梅雨時期にしては2日間とも天候に恵まれ、身体も心も癒され十分英気を養うことができた。