8/3に大阪府茨木市(JCC 2513)竜王山に移動運用に行ってきましたのでご報告します。
昨日からのフィールドデーコンテストに参加するため移動することにしました。FDも毎年茨木の竜王山にしています。割ときつい担ぎ上げが必要で他局とバッティングしにくいですしたくさんのアンテナが張れて便利だからです。
担ぎ上げかつバッテリ運用ですから2日目の早朝からの運用です。今年からルールが改正され12時までとなりました。夜間のQRVをしない私にとって3時間のマイナスはかなり厳しいです。午前6時からの部門も新設されたものの電力制限のないオールバンドのみで使えません。
今まではQRVできる時間が約7時間あったので「
アンテナを持ち込めるだけ総動員」という考えで用意してきましたが時間が短くなったために「
効率の悪いバンドは思いきって捨てる」という考えに切り替えました。
FDではこの数年21/28MHzのCondxが悪くほとんど使い物になっていません。21MHzは7MHzと共用できるZA-721でQRVしていますので残しても構わない一方28MHzはモノバンドのダイポールです。このため28MHzのQRVを取りやめることにしました。
設備は50MHzの3エレ、144/430MHzの24KGに加え、7/21MHzのZA-721としました。それなり実用になるアンテナ3本で5バンドとなります。
ということで日曜日の朝から始めようかと思っていたのですが今回の改正ルールをもう一度読み直すと・・・
・開始時刻は土曜日の18時
・マルチに変更がなければ移動地の変更が可能
となっています。
土曜日の18時スタートならばこの季節3エリアは日没前です。メインは日曜の茨木市移動ですから、茨木市と同じ大阪府内から土曜の18時から日没までQRVしても構わないことになります。19時頃が日没となりますからこの時間帯を少し過ぎる頃までは明るいでしょう。2日目が12時までしかないので僅かの時間とはいえ大きな違いになりそうです。
我が家から一番近いのは池田の五月山です。ここは毎年JH3YKV局がQRVしていますから次に近い箕面の聖天展望台から出てみたいと思います。ここなら阪急電車だけで行けますから茨木の竜王山のようにバスの時間を気にする必要はありません。あたりが暗くなる19時過ぎまでの短時間ですから軽い4500mAHのバッテリで電力を賄うことができます。明日がヘビーなので今日は無理しないよう144/430MHzのホイップに絞って持ってきています。
ということで17時前に出発し、阪急電車で箕面に行きます。
聖天展望台に到着。南方向にしか開けていませんが大阪や神戸などはQSOできます。展望台は焼けて熱いんですが、箕面の渓谷沿いに山側から涼しい風が吹き込み意外と快適です。
430.02MHzというこれ以上ないFBな周波数を確保しランニングしながら18時を待ちます。JARL主催のコンテストで開始時刻からスタートするのは非常に久しぶりです。よっしゃスタートダッシュと思いきや・・・5局QSOしたところで後が続きません。へ?こんなに少ないの?と思いつつも粘ってみますが13局で頭打ちです。
行き詰まったので144MHzにQSYしてみましょう。普段144MHzは430MHzと兼用の24KGで出ていますが、今日はNR22Lも持ってきています。アンテナを交換し144MHzに出てみると何とこっちもスカスカ。出ている局を片っ端からコールして自分もCQを出しても4局で行き詰まります。どうなってんですかね・・・
少々暗くなってもいいように懐中電灯まで持ってきているんですけどね・・・
困りあぐねていたときに頭の片隅であることを思い出しました。「
NR22Lは28MHzのアンテナとしても使える」ということです。ダメ元で28MHzを聞いてみると何と8エリアが聞こえます。108をゲットできました。OPの多い池田のJH3YKVは当然として、JA3KYS局も28MHzに出てきています。さすがしっかりオープンを捉える方です。その後も局数は少ないながら10に18とマルチが稼げました。捨てたはずの28MHzに救われることになりました。
19時をまわり暗くなってきました。懐中電灯を持ってきていますのでこれを頼りに撤収します。箕面からは電車なので本数はいくらでもありスムースに帰れました。8時過ぎに帰宅できました。
ここまで28MHzで7局、144MHzで8局、430MHzで13局の計28局です。これだけの「貯金」を持って茨木に行くことができます。風呂に入って早めに寝たいと思います。
明朝はJR茨木から6時43分発忍頂寺行き始発バスに乗ります。凍らせた1Lのお茶とタオルがよく冷えています。これらが命綱となります。毎度のことですがダイヤに余裕があり過ぎて時間調整を繰り返し、山岳区間に入ると後を走る車に道を譲るためなかなか忍頂寺に着きません。この時間を使って新ルールの下でどう進めるか戦略を練りたいと思います。
新ルールでは12時までに時間が短縮されたことに加え出力50Wまでの制限付きながら固定局同士のQSOが解禁されました。これらはいずれも7MHzにQRVする局が増える方向に働くでしょう。昨年までの7MHzは同じ周波数でずっとCQを出し続けるクラブ局がずらっと並んでおり、しかも彼らはQSOしようにもにコールサインがまともに聞き取れないためQSO相手になりません。これに固定局が加わるとどうなるかはなんとなく想像できますよね。
7MHzをどうするのかが鍵になるでしょうから、例年より早くスタート時点から7MHzのアンテナを張って様子を見ようという結論に至りました。
やっとこさ忍頂寺に到着。昨年与那国で買った虫除けスプレーがまだ残っているのでこちらをスプレーして山に入りましょう。忍頂寺バス停から山頂までは坂がきつく重い荷物が大きな負担になります。28MHzのダイポール1本減らした程度では軽くなったとは言えませんよね。おかげで汗が噴き出ます。20分あまりかかって最後は汗だらだらで竜王山の山頂に到着です。
冷たいお茶を少し飲んで設営開始。タープがわりのレジャーシートを張っておきます。暑さ除けの効果が高くこの時期有り難いです。
最初に展望台の上に設営できる50/144/430MHzのアンテナを用意します。いつも後回しにしているZA-721も張っておきます。3時間半あまりと時間が短いのでスタートから総力戦となります。探り入れを兼ねて21MHzからスタートです。あら、8エリアに沖縄が開いています。局数は少ないもののゲットできました。もっと8エリアが聞こえてもいいんですけど少ないですね。
7MHzにQSYしてみましょう。案の定CQを連呼するクラブ局と固定局のせめぎ合いになっており移動局には厳しそうな感じです。使えるOPを7MHzにQRVさせているクラブ局ならなんとかQSOできるんですが「こいつ普段出てないだろうな」という練度の低いOPにただCQを連呼させているだけの局はこちらからコールしてもまず取ってもらえません。リアル59でもまともにコールサインを取れないのですからQSOにならないんですよね。その見極めがコツになるでしょう。
Sが強くてOPが慣れてそうな局を呼んでゆきます。バンド全域でQRMがひどいようで、5Wでは隣のカブリに負けることもしばしばです。なんとか上から下までスイープしました。
もう一つの軸であるV/Uはどうでしょうか。50MHzにQSY。GWの伸びる朝のうちに稼げるだけマルチを稼がねばなりませんが・・・少ないです。特に移動局が全然出てきていません。ルールが変わって12時までになったことが影響しているのか今日の暑さが厳しいからはつかみ切れませんが、特に2エリア方面の移動局が全然聞こえてきません。Esも出ておらず固定局の25ばかりが積み重なってゆきます。
144MHzは昨日同様かなり厳しい状態です。遠くの弱い局が聞こえるものの、3エリアの局が少ないです。これは厳しそうです。残る430MHzは朝から意外と局数が伸びます。ほとんど固定局なんですが局数が一番伸びてくれます。結局7と430が使えそうな感じです。この2バンドを重点的に回ることとしました。
とはいえ伸びないです。暑いので移動局が少なく、せっかく21MHzが開いているのに出てくる局が少ないです。空振りCQも多く、冷たいお茶を飲んでしのいではいるものの段々と体力を奪われますし厳しい展開です。
結局途中からは盛り上がらない状態が続き12時を迎えました。3時間ちょっとなので呆気ないというか早すぎる感じがします。
12時終了なのでさっさと帰れるかといえば4月から忍頂寺線のバスが減便され、12時台の忍頂寺発はなくなり13時35分までありません。まずは弁当を食べて時間つぶしです。ゆっくり片付けてもまだ時間が余りますから展望台の下で涼んで時間つぶしとしました。
バスで茨木駅まで涼んで帰りましょう。今日もイオン渋滞で所定より遅れたものの6Dの時みたいな激しい渋滞でなくてよかったです。駅前のリューヘイでパンを買って帰宅しました。
2日間合わせては7MHzで29局、21MHzで12局、28MHzで7局、50MHzで24局、144MHzで19局、430MHzで43局の計134局とQSOできました。昨年と比べると大幅ダウンで厳しかったです。各局ありがとうございました。