11月にJALが2024年よりサービスステイタスを大きく変更することを発表しました。詳細はこちら。今年初めに予告されていた内容の詳細が公開されたものです。
それによると、
となります。
特にJGCの入会条件が非常に高く引き上げられることになります。詳しく見てゆきたいと思います。
[JMBの維持]
現在のマイル上級会員であるJMBクリスタル、サファイア等は暦年毎に「Fly On Point(FOP)」で評価されます。例えば1年間に3万FOP(うちJALグループ便1.5万FOP以上)またはJALグループに30回搭乗かつ1万FOPを達成すればJMBクリスタルになれ、達成翌年末までサービスステイタスが維持されます。
これまではJMBサファイア(5万FOPまたは50回かつ1.5万FOP以上)になればJGCへの招待状が送られていました。つまり1年頑張って「マイル修行」をやってサファイアを取ればあとは生涯JGCのサービスを受け続けることができました。もちろん50回となると月2往復以上のペースを1年続ける必要があり、なかなかの苦行であることから「マイル修行」と言われていました。
今後はJMBサファイアを達成してもJGCには招待されなくなります。
[JAL Life StatusがJGC入会の要件に]
これまでの単年での評価に代わりJGCへの入会条件となったのが「Life Statusポイント(LSP)」です。これは国内線1搭乗ごとに5ポイント、国際線だと区間マイル1,000毎に5ポイントが付与されるもので、生涯の搭乗実績を通算します。JGCに招待されるには1,500LSPが必要で、JMBサファイア達成要件の年50回を6年続けないと入会できないことになります。
LSPはJALカードの利用(2,000マイル毎に5LSP)などでも貯めることができますが、ほとんどオマケくらいしか貯まりません(評価は遡らず2024年以降となります)。住宅ローンなどでまとまったLSPがもらえる可能性がありますが、そうそう可能性はないでしょう。このため「マイル修行」が事実上できなくなります。
一方で年20回前後の搭乗でJMBクリスタルにもなれなかった顧客でも長年乗り続けることでJGCを達成できる場合があります。今回の制度改正では過去の搭乗実績を遡って評価されますのでいきなりJGCの招待状が送られてくる場合あると思われます。
羽田-那覇の長距離路線でも那覇-久米島の短距離路線でも一律5LSPが与えられることから「あと少しでJGC」の方が短距離路線で稼ぐことも可能になります。
とはいえ若い方にはあまりにも敷居が高くなるめ、プレ体験のできるステイタスとしてJMB elite(250LSP)、JMB elite plus(500LSP)が新設され、毎年決まった回数だけサクララウンジを利用できます。
[現行JGC会員は資格維持]
現在のJGC会員は資格が維持されます。サクララウンジへの入室権、手荷物の優先引き渡し、専用カウンターや検査レーンなどのサービスも維持されます。
[JGC会員間でもスタイタスの差を設ける]
これまでJGCでは「ファイブスター」と「そうでない会員」とがざっくり分かれているだけでした。これが「Three star」~「Six star」の4つに分かれることになります。
「Three star」がいわゆる「ヒラJGC」で、1,500LSPを達成するとなることができます。3,000LSPで「Four Star」、6,000LSPで「Five star」、12,000LSPで「Six star」となります。「Five Star」以上はマイルの有効期限が廃止されるなど差が付けられています。
現行JGC会員は遡ってLSPが計算され、いずれかのステータスかになるようです。JALの生涯搭乗実績のページから生涯の搭乗回数が分かります。私の場合は3,000LSP以上となり「Four star」に移行することになるようです。
大手企業の役員などで頻繁に飛行機に乗るケースなどでないと現実にFive star以上を獲得することは難しく、一般の方ですとFour Starが打ち止めのステイタスになると思います。とはいえざっくり生涯で600回の搭乗ですから30回×20年または20回×30年となるでしょう。
[その他]
これまで明文化されていなかったJGCを一旦退会した場合の復帰についても退会後に100LSPを獲得すれば復帰できると規定されています。
またJALカードのツアープレミアムやショッピングマイルプレミアムで獲得したボーナスマイルもLSPの算定に加味されるようです。
[そもそもなんで変更になるの?]
JALも含め航空会社は飛行機に乗ってもらうだけでなくカード事業など非航空分野での収益拡大を目指しています。もちろん本業の航空事業でたくさん乗ってもらえれば有り難いでしょうが、顧客の評価も非航空分野も含め行うということなのでしょう。
今回の制度改正で「マイル修行」は事実上排除され、JGCへの入会は相当にハードルが高くなります。現在60代・70代のJGC会員はいずれ飛行機を利用しなくなりますので、JGC会員は10年後には大きく減ると考えられ、制度に対しJALが負担するコストも減ってゆくと考えられます。
[私事ですが・・・]
私の場合は2005年にJGCに入会しており、今年で18年になります。あまりにも便利で快適ですので全日空に乗ったのは以降4回のみです。「JGCは若いうちに取った方がいいよ」と言われたことがありましたが30代で取った私はまさにその通りだと実感しています。
沖縄や奄美はJALグループが圧倒的なネットワークを持っており、JGCのメリットを相当に活かすことができています。もちろん付与されるマイルも一般の方より多く、その分でまた飛行機に乗ることができるメリットもあります。
今回の制度改正で若いうちにJGCを取るのは事実上不可能になりました。しかしながら10代から少しずつLSPを貯めてゆけば40代でJGCの入会要件を満たすこともできると思われます。
それによると、
・JMBクリスタル、サファイア等のステイタスはほぼ同じ内容で維持されるが、サファイア以上の達成者へのJGC(JALグローバルクラブ)への招待は行われない
・JGCへの入会条件として「JAL Life Status」を新設し、生涯の実績を評価する形に変更する
・現JGC会員はそのまま引き継がれる
・JGC内でもステイタスによる差をつける
・JGCへの入会条件として「JAL Life Status」を新設し、生涯の実績を評価する形に変更する
・現JGC会員はそのまま引き継がれる
・JGC内でもステイタスによる差をつける
となります。
特にJGCの入会条件が非常に高く引き上げられることになります。詳しく見てゆきたいと思います。
[JMBの維持]
現在のマイル上級会員であるJMBクリスタル、サファイア等は暦年毎に「Fly On Point(FOP)」で評価されます。例えば1年間に3万FOP(うちJALグループ便1.5万FOP以上)またはJALグループに30回搭乗かつ1万FOPを達成すればJMBクリスタルになれ、達成翌年末までサービスステイタスが維持されます。
これまではJMBサファイア(5万FOPまたは50回かつ1.5万FOP以上)になればJGCへの招待状が送られていました。つまり1年頑張って「マイル修行」をやってサファイアを取ればあとは生涯JGCのサービスを受け続けることができました。もちろん50回となると月2往復以上のペースを1年続ける必要があり、なかなかの苦行であることから「マイル修行」と言われていました。
今後はJMBサファイアを達成してもJGCには招待されなくなります。
[JAL Life StatusがJGC入会の要件に]
これまでの単年での評価に代わりJGCへの入会条件となったのが「Life Statusポイント(LSP)」です。これは国内線1搭乗ごとに5ポイント、国際線だと区間マイル1,000毎に5ポイントが付与されるもので、生涯の搭乗実績を通算します。JGCに招待されるには1,500LSPが必要で、JMBサファイア達成要件の年50回を6年続けないと入会できないことになります。
LSPはJALカードの利用(2,000マイル毎に5LSP)などでも貯めることができますが、ほとんどオマケくらいしか貯まりません(評価は遡らず2024年以降となります)。住宅ローンなどでまとまったLSPがもらえる可能性がありますが、そうそう可能性はないでしょう。このため「マイル修行」が事実上できなくなります。
一方で年20回前後の搭乗でJMBクリスタルにもなれなかった顧客でも長年乗り続けることでJGCを達成できる場合があります。今回の制度改正では過去の搭乗実績を遡って評価されますのでいきなりJGCの招待状が送られてくる場合あると思われます。
羽田-那覇の長距離路線でも那覇-久米島の短距離路線でも一律5LSPが与えられることから「あと少しでJGC」の方が短距離路線で稼ぐことも可能になります。
とはいえ若い方にはあまりにも敷居が高くなるめ、プレ体験のできるステイタスとしてJMB elite(250LSP)、JMB elite plus(500LSP)が新設され、毎年決まった回数だけサクララウンジを利用できます。
[現行JGC会員は資格維持]
現在のJGC会員は資格が維持されます。サクララウンジへの入室権、手荷物の優先引き渡し、専用カウンターや検査レーンなどのサービスも維持されます。
[JGC会員間でもスタイタスの差を設ける]
これまでJGCでは「ファイブスター」と「そうでない会員」とがざっくり分かれているだけでした。これが「Three star」~「Six star」の4つに分かれることになります。
「Three star」がいわゆる「ヒラJGC」で、1,500LSPを達成するとなることができます。3,000LSPで「Four Star」、6,000LSPで「Five star」、12,000LSPで「Six star」となります。「Five Star」以上はマイルの有効期限が廃止されるなど差が付けられています。
現行JGC会員は遡ってLSPが計算され、いずれかのステータスかになるようです。JALの生涯搭乗実績のページから生涯の搭乗回数が分かります。私の場合は3,000LSP以上となり「Four star」に移行することになるようです。
大手企業の役員などで頻繁に飛行機に乗るケースなどでないと現実にFive star以上を獲得することは難しく、一般の方ですとFour Starが打ち止めのステイタスになると思います。とはいえざっくり生涯で600回の搭乗ですから30回×20年または20回×30年となるでしょう。
[その他]
これまで明文化されていなかったJGCを一旦退会した場合の復帰についても退会後に100LSPを獲得すれば復帰できると規定されています。
またJALカードのツアープレミアムやショッピングマイルプレミアムで獲得したボーナスマイルもLSPの算定に加味されるようです。
[そもそもなんで変更になるの?]
JALも含め航空会社は飛行機に乗ってもらうだけでなくカード事業など非航空分野での収益拡大を目指しています。もちろん本業の航空事業でたくさん乗ってもらえれば有り難いでしょうが、顧客の評価も非航空分野も含め行うということなのでしょう。
今回の制度改正で「マイル修行」は事実上排除され、JGCへの入会は相当にハードルが高くなります。現在60代・70代のJGC会員はいずれ飛行機を利用しなくなりますので、JGC会員は10年後には大きく減ると考えられ、制度に対しJALが負担するコストも減ってゆくと考えられます。
[私事ですが・・・]
私の場合は2005年にJGCに入会しており、今年で18年になります。あまりにも便利で快適ですので全日空に乗ったのは以降4回のみです。「JGCは若いうちに取った方がいいよ」と言われたことがありましたが30代で取った私はまさにその通りだと実感しています。
沖縄や奄美はJALグループが圧倒的なネットワークを持っており、JGCのメリットを相当に活かすことができています。もちろん付与されるマイルも一般の方より多く、その分でまた飛行機に乗ることができるメリットもあります。
今回の制度改正で若いうちにJGCを取るのは事実上不可能になりました。しかしながら10代から少しずつLSPを貯めてゆけば40代でJGCの入会要件を満たすこともできると思われます。