JF4CADの運用日誌2.5

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吉野御朱印巡り②

2020-11-21 | 御朱印めぐり
近鉄の「1dayおでかけきっぷ」を使った吉野の御朱印巡り、奥千本から上千本・中千本への続きです。

ひたすら歩き続けようやく竹林院前バス停です。ようやく中千本に戻ってきたことになります。このあたりで標高400mです。

ここから金峯山寺のあたりまでお寺や神社があります。観光協会で「吉野山寺宝巡り」という企画を行っており、付近に散在するお寺がそれぞれの宝物を公開しています。参加しているお寺では御朱印が頂けますので回ってゆきましょう(お寺の方がご不在などで頂けない場合もあります)。


まずは桜本坊から。

7世紀に天武天皇が創建したとされる、金峯山修験本宗のお寺です。金峯山修験本宗については修験道の一派ですが総本山の金峯山寺のところで触れたいと思います。

本尊は役行者像で国の重要文化財に指定されています。

御朱印だけ頂くことも可能ですが、ぜひ拝観をオススメします。大講堂から吉野の絶景を見渡すことができます。崖の上に立っているのでまるで空から眺めたかのような感覚です。

桜本坊の御朱印です。


桜本坊の斜向かいにある小道を入ると善福寺です。

創建についてははっきりせず、江戸時代には桜本坊の敷地の一部にあったのではないかとされています。吉野には葬儀を行わない修験寺院が多い中で善福寺は菩提寺として活動していたようです。金峯山寺の末寺となっていましたが、1997年に離脱し高野山真言宗の末寺となっています。

本堂は明治の廃仏毀釈で廃寺となった安禅寺のお堂を移築しているようです。本尊は薬師如来です。「本堂でお参りしませんか」と上げて頂きました。

善福寺の御朱印です。檀那寺だけに地域に密着したほのぼのしたお寺でした。


時計を見るともう正午近くです。人が少ないので人気店でも待たずに入れるのが有り難いです。静亭というお店でお昼です。兄の頼朝に追われた源義経とともに吉野に逃げた静御前から名付けたのでしょうね。

冷たい葛うどん定食です。柿の葉寿司が付いているのが奈良らしいですね。


静亭を出てすぐ近くが勝手神社です。

金峯神社・吉野水分神社とともに歴史を誇る神社です。

この通り今は小さな祠があるだけで何もありません。祠の先、壇の上には社殿がありましたが2001年に焼失、ご神体は近くの吉水神社に仮移転しています。再建には4億円かかるとされ吉野町長を会長とした再建委員会が作られていますが、焼失により文化財指定が解除され行政からの補助が受けられないため資金集めは相当に苦戦しているそうです。

広場になっているので春秋にイベントを開いて収益を寄付するってできないのでしょうかね?社殿のあった場所を仮設ステージにしてフェスとかやってもいいように思います。再建のためなら神様だって許してくれるはずですよね。コロナが収まってからでしょうが。


勝手神社のすぐ先に吉水神社の入り口があります。

吉水神社は役行者が創建した僧坊「吉水院」を起源とし、金峯山寺の下にありました。吉野に逃れた後醍醐天皇の行宮となり御座所が残されています。その後秀吉が吉野の花見で滞在しているなど要人の来訪があったところです。

ところが神仏分離により「後醍醐天皇ゆかりの場所だから神社にしろ」と明治政府に指示され吉水院は吉水神社となります。どう見ても神社の入り口じゃないのはこういった経緯からです。

一応拝殿は神社形式で、後醍醐天皇や楠木正成が祀られています。明治に建てられたのでしょう。

後醍醐天皇の御座所などは拝観料が必要なエリアにあります。源義経から秀吉まで様々な人たちの品が残されています。

吉水神社の御朱印です。吉水神社の御朱印は先に触れた勝手神社とセットになっています(片方のみは不可)。勝手神社の再建のためにも少し協力してあげてください。


中千本を半分ほど見て回りました。次回は中心である金峯山寺に行ってみたいと思います。続きます。
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