以前建て替えをお知らせした秋葉原のラジオ会館ですが、店舗の一時移転先がほぼ固まった模様です。
現在空きビルになっている以下のビルが使われるとのこと。
旧石丸電気パソコン館ビル(現在のラジオ会館の隣) →ラジオ会館1号館
旧石丸電気ソフト2ビル →ラジオ会館2号館
この両ビルだけでは手狭なため、ラオックスの「ザコン」として親しまれてきたTHE COMPUTERのビルに移転する店舗もあるのではないかとの憶測もある模様です。ザコンも長らく閉鎖されていましたが、ようやく改修工事が始まっています。
6月中には移転オープンになるようです。
さてさて、このラジオ会館ですが、6日に亡くなった作家の団鬼六さんとも意外なつながりがあります。ラジオ会館を作った七條兼三氏は無類の将棋好きとしても知られ、ご本人が詰め将棋の作家として著書を残されただけでなく、プロアマ問わず将棋界のパトロンであったそうです。団さんも将棋好きで知られ、お互いに交流があったようです。
団さんの著書「真剣師 小池重明」には「新宿の殺し屋」として有名だった真剣師・小池重明(真剣師とは賭け将棋で生計を立てる裏のプロ。小池は破天荒な人生を送る一方、プロ棋士とも互角以上の成績を残している)が七條氏の用心棒兼将棋指南役としてラジオ会館に出入りしていたことが書かれています。ラジオ会館を管理する七條興産の社長室には将棋の対局室まであったそうです(現在も残っているのかは不明)。私は団さんの著書はこの本しか読んだことがないのですが、非常に迫力があるのに読みやすい本でした。
団さんもきっと天国で七條さんたちと将棋を指していることでしょう。ご冥福をお祈りします。