札幌に続き旭川でも御朱印巡りです。
旭川は道北最大の都市で人口は33万人。内陸にあるため冬は寒く夏は暑い特徴があります。
1901年に陸軍の第七師団が札幌から移転、現在も自衛隊が駐屯し長年北(=ソ連やロシア)に対する守りの中心を担っています。近年は中国の拡張政策もあって南西諸島の防衛に重点が置かれるようになり旭川の重要性はやや低下しています。
JR旭川駅からバスや徒歩で行けそうな寺社を回りましょう。
旭川駅は2010年に現在の駅舎が完成、明るい雰囲気になりました。同時に駅前にイオンモールが完成し、郊外に流れていた買い物客が市内中心部に戻ってくるようになりました。
旭川の市内交通はバスです。旭川電気軌道と道北バスがあり、お互いの路線が入り組んでややこしいです。おおむね東方面は旭川電気軌道、北方面は道北バスですが、西方面はお互いが混在しています。
北海道護国神社に行ってみます。どちらのバスもありますが次は旭川電気軌道のバスです。
旭川電気軌道はその名の通り旭川から郊外の東川や旭山に路面電車を運転していました。路面にあった停留所に取り付けられていた安全地帯の道路標識が玉置浩二さん率いる「安全地帯」の名前の由来だとされています。
10分ほどで護国神社前バス停に到着。目の前に北海道護国神社があります。
1902年に陸軍第七師団が国事殉難者を祀る招魂祭を行ったことが始まりで、1939年に北海道護国神社となりました。陸軍と密接な関係にあったため札幌ではなく旭川にあるという次第。北海道だけにスケールの大きな神社です。
社殿は1965年に改築され2011年に大修理が行われています。本殿の後ろに見える照明灯は旭川スタルヒン球場のものです。プロ野球巨人の戦前の投手として知られるスタルヒンは1916年にロシアで生まれましたが翌年のロシア革命で一家は日本に亡命、旭川で過ごしました。生涯303勝の輝かしい成績でしたが、引退後運転する車が東急玉川線の電車と衝突し40歳の若さでこの世を去りました。
こちらは北鎮安全神社。現在建て替え中です。
北海道護国神社の御朱印です。
北鎮安全神社も御朱印を頂けます。
今度は道北バスに乗ります。旭川の名所・旭橋を渡って常磐公園で下車します。
市街地と第七師団の中間地点を町民と師団の親睦の場とすることを目的に1916年に完成した公園です。「常磐公園」の石碑の揮毫は当時の第七師団長であった渡辺錠太郎が手がけています。渡辺はその後陸軍教育総監に昇進しますが二・二六事件で殺害されることになります。悲劇の場に居合わせた次女が岡山のノートルダム清心学園で長年学長をつとめた渡辺和子先生(2016年没)です。
この常磐公園内にある池の中島に上川神社頓宮があります。
1924年に設けられたもので、のちほどご紹介する上川神宮の頓宮(仮の社)です。交通事情が悪く道路の除雪が行われなかった戦前には郊外にある上川神宮にお参りすることが難しかったことから頓宮が設けられています。同様に札幌の北海道神宮にも頓宮があります。
頓宮にも社務所があり御朱印が頂けます。作業服を着たおじさんが出てきましたが、さらさらと書いてくれました。
上川神社頓宮の御朱印です。
常盤公園から歩いて数分で眞久寺があります。
真言宗智山派の寺院で、1892年に久志卓動が京都の智積院より北海道での布教のため派遣されて旭川に開かれたお堂を始まりとしています。1907年に「成田山眞久寺」と名乗るようになっています。
現在の本堂は1996年に完成しています。真言宗智山派の道北における拠点で、地域内のお寺の研修などはこちらで行われるとのこと。眞久寺は北海道八十八ヶ所霊場第1番・第2番(2番は六角堂)となっていますので御朱印が頂けます。
眞久寺の御朱印です。
眞久寺から歩いて数分で旭川中央郵便局があります。
中央郵便局は土日も郵便窓口が開いていますから風景印を押してもらえます。
雪の結晶の中に旭橋など旭川の名所が描かれています。中央郵便局の風景印は概して地域の名所を総花的に描いた無難かつベタすぎる図柄が多く、あまり面白味がないのですが旭川は雪の結晶でインパクトがあります。
お昼で混雑する前にラーメンにしましょう。
駅前の梅光軒で食べました。
あとは上川神社です。
1893年に開拓の守護として旭川市宮下通4丁目付近に祠ができたことを創建としており、1924年に現在地に移転しています。
この地は明治時代に天皇の夏の滞在場所として計画された上川離宮の用地として確保されていたところですが上川離宮が頓挫し神社が使うことになりました。
現在の本殿は1924年に完成、何度かの修理を経て現在に至っています。
上川神社の御朱印です。あわせて境内にある旭川天満宮の御朱印も頂けます。
旭川は旭山動物園があまりにも有名ですが、こうして回るのも面白いと思います。郊外にある旭山動物園を見るだけではホントの旭川を知ることはできませんよね。
今回の御朱印情報です(特記ない限り御朱印料は300円)。
北海道護国神社 2種を社務所で授与。
上川神社頓宮 1種を社務所で授与。
眞久寺 2種を寺務所で授与。
上川神社 2種を社務所で授与。オリジナル御朱印帳あり。
このほかにも頂ける寺社があるようです。また旭川駅構内に旭川駅内郵便局があり、土日も風景印を押してもらえます。
旭川は道北最大の都市で人口は33万人。内陸にあるため冬は寒く夏は暑い特徴があります。
1901年に陸軍の第七師団が札幌から移転、現在も自衛隊が駐屯し長年北(=ソ連やロシア)に対する守りの中心を担っています。近年は中国の拡張政策もあって南西諸島の防衛に重点が置かれるようになり旭川の重要性はやや低下しています。
JR旭川駅からバスや徒歩で行けそうな寺社を回りましょう。
旭川駅は2010年に現在の駅舎が完成、明るい雰囲気になりました。同時に駅前にイオンモールが完成し、郊外に流れていた買い物客が市内中心部に戻ってくるようになりました。
旭川の市内交通はバスです。旭川電気軌道と道北バスがあり、お互いの路線が入り組んでややこしいです。おおむね東方面は旭川電気軌道、北方面は道北バスですが、西方面はお互いが混在しています。
北海道護国神社に行ってみます。どちらのバスもありますが次は旭川電気軌道のバスです。
旭川電気軌道はその名の通り旭川から郊外の東川や旭山に路面電車を運転していました。路面にあった停留所に取り付けられていた安全地帯の道路標識が玉置浩二さん率いる「安全地帯」の名前の由来だとされています。
10分ほどで護国神社前バス停に到着。目の前に北海道護国神社があります。
1902年に陸軍第七師団が国事殉難者を祀る招魂祭を行ったことが始まりで、1939年に北海道護国神社となりました。陸軍と密接な関係にあったため札幌ではなく旭川にあるという次第。北海道だけにスケールの大きな神社です。
社殿は1965年に改築され2011年に大修理が行われています。本殿の後ろに見える照明灯は旭川スタルヒン球場のものです。プロ野球巨人の戦前の投手として知られるスタルヒンは1916年にロシアで生まれましたが翌年のロシア革命で一家は日本に亡命、旭川で過ごしました。生涯303勝の輝かしい成績でしたが、引退後運転する車が東急玉川線の電車と衝突し40歳の若さでこの世を去りました。
こちらは北鎮安全神社。現在建て替え中です。
北海道護国神社の御朱印です。
北鎮安全神社も御朱印を頂けます。
今度は道北バスに乗ります。旭川の名所・旭橋を渡って常磐公園で下車します。
市街地と第七師団の中間地点を町民と師団の親睦の場とすることを目的に1916年に完成した公園です。「常磐公園」の石碑の揮毫は当時の第七師団長であった渡辺錠太郎が手がけています。渡辺はその後陸軍教育総監に昇進しますが二・二六事件で殺害されることになります。悲劇の場に居合わせた次女が岡山のノートルダム清心学園で長年学長をつとめた渡辺和子先生(2016年没)です。
この常磐公園内にある池の中島に上川神社頓宮があります。
1924年に設けられたもので、のちほどご紹介する上川神宮の頓宮(仮の社)です。交通事情が悪く道路の除雪が行われなかった戦前には郊外にある上川神宮にお参りすることが難しかったことから頓宮が設けられています。同様に札幌の北海道神宮にも頓宮があります。
頓宮にも社務所があり御朱印が頂けます。作業服を着たおじさんが出てきましたが、さらさらと書いてくれました。
上川神社頓宮の御朱印です。
常盤公園から歩いて数分で眞久寺があります。
真言宗智山派の寺院で、1892年に久志卓動が京都の智積院より北海道での布教のため派遣されて旭川に開かれたお堂を始まりとしています。1907年に「成田山眞久寺」と名乗るようになっています。
現在の本堂は1996年に完成しています。真言宗智山派の道北における拠点で、地域内のお寺の研修などはこちらで行われるとのこと。眞久寺は北海道八十八ヶ所霊場第1番・第2番(2番は六角堂)となっていますので御朱印が頂けます。
眞久寺の御朱印です。
眞久寺から歩いて数分で旭川中央郵便局があります。
中央郵便局は土日も郵便窓口が開いていますから風景印を押してもらえます。
雪の結晶の中に旭橋など旭川の名所が描かれています。中央郵便局の風景印は概して地域の名所を総花的に描いた無難かつベタすぎる図柄が多く、あまり面白味がないのですが旭川は雪の結晶でインパクトがあります。
お昼で混雑する前にラーメンにしましょう。
駅前の梅光軒で食べました。
あとは上川神社です。
1893年に開拓の守護として旭川市宮下通4丁目付近に祠ができたことを創建としており、1924年に現在地に移転しています。
この地は明治時代に天皇の夏の滞在場所として計画された上川離宮の用地として確保されていたところですが上川離宮が頓挫し神社が使うことになりました。
現在の本殿は1924年に完成、何度かの修理を経て現在に至っています。
上川神社の御朱印です。あわせて境内にある旭川天満宮の御朱印も頂けます。
旭川は旭山動物園があまりにも有名ですが、こうして回るのも面白いと思います。郊外にある旭山動物園を見るだけではホントの旭川を知ることはできませんよね。
今回の御朱印情報です(特記ない限り御朱印料は300円)。
北海道護国神社 2種を社務所で授与。
上川神社頓宮 1種を社務所で授与。
眞久寺 2種を寺務所で授与。
上川神社 2種を社務所で授与。オリジナル御朱印帳あり。
このほかにも頂ける寺社があるようです。また旭川駅構内に旭川駅内郵便局があり、土日も風景印を押してもらえます。