JF4CADの運用日誌2.5

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「第52回京の冬の旅」に行ってきました④

2018-01-14 | 御朱印めぐり
第52回京の冬の旅」の非公開寺院巡りの続きです。途中までになっている泉涌寺の塔頭巡りの続きからご紹介します。


新善光寺から泉山幼稚園を挟む位置にある戒光寺です。

1228年に曇照律師が創建、1645年に現在の地に移っています。「丈六さん」とも呼ばれる一丈六尺(4.8m:実際は5.4m前後らしい)の釈迦如来像が本尊です。

こちらが本堂。ご本尊がビッグサイズなのでお堂も大きく11時になっても寒いです。そのため火鉢があり御朱印を頂いている間「暖まってください」とのこと。有り難いです。

生け花の展示もされており感じのいいお寺です。


お次は法音院

1326年に無人和尚が創建、応仁の乱で焼けてしまうものの江戸時代の寛文年間に再建、駿州田中城主本多家の菩提寺となりました。本尊はあらゆる人を救う羂索をもつ不空羂索観音です。

法音院は写仏体験ができるそうです。


締めは即成院

1090年前後に藤原頼通の子橘俊綱が伏見に営んでいた山荘に阿弥陀如来や二十五菩薩像を安置し即成就院と称したのが始まりで、1902年に現在の地に移転しています。那須与一の墓があるそうです。

季節毎に限定御朱印を出すことで知られているそうです。前の週に回った勝林寺もそうでしょうが小さなお寺を次の世代に残すためには御朱印料が有り難い収入になるのでしょうね。ご住職が「午後はバス4台来る予定だから」と話していました。さっきの岐阜バスのツアーも立ち寄っていたようで御朱印で忙しそうなお寺でした。


これで泉涌寺の塔頭回りが終わりました。ここまでご紹介の通り泉涌寺は塔頭含め御朱印をたくさん頂けます。御朱印帳が一杯になりますし、御朱印料もかさみますので十分ご注意ください。御朱印帳が途中で一杯になった場合は泉涌寺・龍雲院・法音院・即成院でオリジナル御朱印帳を販売しています。


泉涌寺の山内巡りを9時にスタートして既に11時過ぎです。東福寺駅に戻りましょう。駅への道すがらにある瀧尾神社にお参りしてみます。行きの際に見つけて授与所が開いていましたので御朱印をもらえそうです。

創建は定かではないそうですが源平合戦の頃にはあったのではないかとされています。1586年に現在地に遷座、江戸時代は泉涌寺が管理していたようです。

この瀧尾神社に熱心にお参りしていたのが京都を代表する百貨店の1つ・大丸の創業者下村彦右衛門で、現在の本殿は大丸の寄進により貴船神社奥の院の旧社殿を移築したものだそうです。京都市内の神社には大丸と高島屋が並ぶ形で提灯を出していることがよくありますが、中心から外れたこの神社に大丸だけが提灯を出しているのはそういった縁があるからだそうです。よく見ると鳥居の右脇に大丸の提灯がありますよね。


残るのは出町柳の常林寺です。東福寺駅からか京阪で乗り換えなしです。既に11時30分を過ぎていますのでどこかでお昼にしたいと思います。丸太町で下りましょう(京阪は2008年に丸太町・四条・五条の駅名を神宮丸太町・祇園四条・清水五条に変更していますが慣れ親しんだ旧駅名の方が通りがいいので旧駅名で通します)。

丸太町橋を渡るとすぐが河原町丸太町の交差点で、ここから荒神口までの河原町通にはエスニック・ラーメン・ケーキ・パンなどのお店が集まるようになりました。この付近はまだ観光客が押し寄せてないので地元の人が多いです。

台湾屋台料理の微風台南が12時からの開店でちょうどの時間ですからここでお昼にします。町家を改装したお店で台湾料理というミスマッチ感がいいですね。

小サイズの魯肉飯と麺を頼んでみたらちょうどいいサイズでした。日本人向けに八角などの匂いを抑えてあり、台湾料理の初心者でも食べやすいと思います。味も悪くないですね。

食べログの営業時間の記述とは現在は異なっておりランチ営業は12-15時、その後ディナーの始まる18時まではお休みとなりますのでご注意ください。


河原町通なので市バスの3番か17番あたりで出町柳駅前に行けば常林寺は5分かからないすぐの距離です。

常林寺に到着。1573年に寺町荒神口で創建された浄土宗のお寺で、1671年に現在の地に移転しています。幕末には勝海舟の定宿となっており「萩の寺」とも呼ばれるお寺です。写経会を定期的に開いているもののあまり公開実績がなく京の冬の旅としては初公開となります。

常林寺のある場所は賀茂川と高野川の合流点に架かる賀茂大橋の東詰にあたり、高野川沿いに3軒並んだ浄土宗のお寺は「砂川の三軒寺」とも呼ばれます。ちなみに「砂川の三軒寺」から今出川通をさらに東に進むと浄土宗の主要寺院である知恩寺(百万遍交差点の名前の由来)があります。知恩寺の向かい側が京大本部構内で、当日はセンター試験の最中ですね。

常林寺では本堂と書院を公開しています。本尊はこの本堂に安置されている阿弥陀如来で、鎌倉期の作とされます。近年修復され美しい姿になっています。このほか廃仏毀釈で譲られたと思われる出所不明の釈迦如来像もあります。

書院は勝海舟の逗留した部屋を公開しています。幕末の京都はたびたび要人の暗殺が起きるなど治安が悪化していましたので勝は口の堅いこちらのお寺に逗留していたようです。時には坂本龍馬も来訪していたようですが、勝の部屋は大文字が見える絶景なのに対し龍馬の部屋(今回非公開)は窓を開けると墓場が見えたそうです。

もちろん萩の見頃ではないのでこのようなメッセージがありました。

常林寺は建物外のみ撮影可能です。


これで今回見て回りたかった非公開寺院の特別公開の拝観は終わりですが、西陣の宝鏡寺や妙覚寺の様子を見てきましたし、相国寺でやり残したことがありましたので次回ご紹介したいと思います。

今回回った寺院の御朱印情報です。(御朱印料は特記ない限り300円)
・泉涌寺戒光寺 2種を授与。本堂内で直書き。
・泉涌寺法音院 3種を授与。庫裏で直書き。オリジナル御朱印帳あり。
・泉涌寺即成院 多数授与、御朱印料は各々異なる。本堂内で対応(一部直書き)。オリジナル御朱印帳、御朱印袋あり。
・瀧尾神社   三島神社含め2種を授与。授与所で直書き。
・常林寺    2種を授与。拝観受付で書き置き。オリジナル御朱印帳あり。
(常林寺は時間によっては直書きをやっている可能性あり)
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