[満席のときは?]
週末の東京発夜行客船や休日の東京行きジェット船を中心に希望便が満席ということがあります。この場合は東海汽船の電話予約にキャンセル待ちを頼んでみてください。大型客船は意外とキャンセルが出るようです。
もしそれでもダメな場合は大型客船の「2等席なし券」という手があります。これはロビーなど正規の座席以外の場所で過ごすことを条件に当日発券されるものです。毛布を借りて横になることになります。さるびあ丸・かめりあ丸とも法定定員に対し座席定員がかなり少ないので、2等席なし券の数は十分にあります。実際ピーク期には「難民船」と言われるほど多くの席なし券の乗客が乗っています。
なおジェット船は席なしの制度がありません。キャンセルが出なかった場合は大型客船の席なしか神新汽船の自由席を狙ってみて下さい。
[船酔い対策]
ジェット船は海面から浮き上がって進むため揺れは非常に少なく、船の初心者でもほぼ大丈夫だと思います(高速バス程度の揺れと思って下さい)。
大型客船には横揺れ防止の装置が付いていますが、それでも海域により揺れることがあります。利島-新島間と御蔵島以南は比較的揺れることが多いようです。横になることはよい船酔い対策です。格好悪くても寝ておきましょう。
心配な場合は酔い止めの薬をあらかじめ買っておき、乗船前に飲んでおくとよいでしょう。万一これでもダメな場合はトイレにある専用コーナーに駆け込むことになります。案内所に袋が用意されていますので、心配な場合はもらっておくといいでしょう。
デッキに出て外の空気を吸うのも一つの方法ですが、海に転落しないよう注意してください。特に外海で転落した場合はまず助かりません。遺体が見つかることも少ないそうですのでくれぐれもご注意下さい。
[船内の食事は?]
さるびあ丸には船内食堂があります。かめりあ丸には軽食コーナーがあります。営業時間やメニューは船内で確認して下さい。また、両船とも売店はないもののパンやカップ麺の自販機があり、給湯器があるので24時間食事は可能です。缶ビールなどの販売機もあります。意外と良心的な値段なのでコンビニで買い込んでぬるくなったビールを飲むより船内で買った方がいいと思います。
竹芝桟橋の近くにはコンビニが2軒と牛丼のすき家があります。いずれも深夜まで営業していますので持ち込む方法もありますが、繁忙期には売り切れていることがありますのでご注意下さい。
大島では(元町・岡田とも)ターミナルでおにぎりやおはぎ等の販売があります。これを利用するのもいいでしょう。大島のおはぎは意外とおいしいのでお勧めです。その他の島では商店でお弁当を調達するか宿泊先でおにぎり等の軽食を作ってもらう方法もあります。
ジェット船はお菓子と飲み物の販売機があります。また、東京行きの大島経由便ですと大島停泊中に桟橋でおにぎりなどの出張販売があります。乗船口の船員に断って買いに行くことができます。
神新汽船のあぜりあ丸にはカップラーメンの販売機などがあります。伊豆諸島開発は何もありません。
[船内で快適に過ごすには?]
大型客船の船内で快適に過ごせるように貸し毛布(100円)や貸し布団(500円)があります。貸し毛布は東京出航後すぐに案内放送があります。貸し布団は案内所に頼んで下さい。神津島や八丈島など長時間乗船する場合、貸し布団の効果は絶大です。
また、安さで2等にしたもののどうも快適ではないという場合、空席があれば追加料金を払うことで上等級への切替もできます。案内所で頼んで下さい。
ジェット船は毛布等の貸し出しはありません。冷房が苦手な場合は自己防衛で上着などを持ち込むのがいいでしょう。
[安く乗りたい]
離島間は非常に安い半面、東京-離島間は高い運賃体系です。ジェット船では久里浜に立ち寄る便があり、東京よりも安く乗れますから、久里浜の利用も考えてみて下さい。久里浜港へはJRまたは京急の久里浜駅からバスがあります。例えば大島-竹芝-羽田空港より大島-久里浜-京急蒲田-羽田空港の方が安く行けると思います。あるいはジェット船の熱海便を利用する方法もあります。熱海便はピーク期でもすいているので予約が取りやすいです。
インターネットでの予約は即時決済となるかわりに割引運賃が適用されます。あらかじめ予定が決まっている場合には便利です。
このほか新橋などのチケット屋さんで東海汽船の株主優待券を扱っていますので、これを買って乗るのもよい方法です。ただし東京の出航時刻が早朝か深夜のためチケット屋は開いておらず、事前に買っておかないと間に合わないでしょう。優待券はネットオークションに出ていることもあります。もちろん自分で東海汽船の株を買い、会社から優待券の支給を受ける方法もあります。年2回送られてくるようです。
この他の割引は東海汽船のサイトで確認して下さい。JRですと乗車券の割引はあっても通常グリーン料金は割り引かれませんが、船の世界では料金全体に割引がかかります。特に上等級を利用の際は割引額が大きくなりますから、上等級利用の際は積極的に検討してみて下さい。東海汽船は1等以上ですと満席時以外はなるべくグループで船室を貸し切りにするよう配慮してくれます。かなり快適ですのでグループでの利用の際は検討してみて下さい。
[夜の竹芝桟橋で食事はできるか?]
客船の出航時刻前に竹芝桟橋の近辺で食事ができるところはすき家(牛丼)、ゆで太郎(そば)、万代(ラーメン)などがあります。すき家は持ち帰りも可能ですから船に持ち込むのもありでしょう。
[今後の東海汽船は?]
伊豆諸島の過疎化が進んでおり、最大の大島でも人口が8000人台に落ち込んでいます。観光客も伸び悩んでおり乗客は長期的に見ると減っています。このため、需要にあった船やダイヤにすることが求められています。
老朽化の著しいかめりあ丸は2014年度を目途に新しい船に置き換えられる予定です。主に三八航路に入る予定です。
片航路は東京-大島の旅客が突出して多いため、その他の島とのバランスを取りつつ収益の高いジェット船を効率的に運用する方法を模索しているようです。ジェット船のダイヤが毎年変わっているのはこのためで、利用の際は必ずその年のダイヤを確認してください。
[アマチュア無線に関するQ&A]
Q 発々は持ち込めますか?
A 公式サイトにある通り持ち込み禁止です。燃料を抜いても持ち込めません。鉛蓄電池も持ち込み禁止です。
Q 船内に持ち込めるアンテナ等の長さは?
A 長さ1.2m以内が目安です。それ以上の場合は夜行客船の預け荷物か別送になります。
Q 客船からMMで運用したいのですが?
A 案内所で相談してみて下さい。過去に実績があるので許可される可能性があります。
Q ジェット船からMMで運用したいのですが?
A デッキに出られませんので無理です。