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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

大河ドラマ『風林火山』ファイナル!

2007-12-17 22:51:19 | 見たもの(Webサイト・TV)
○NHK大河ドラマ『風林火山』第50回(最終回) 「決戦川中島」

 『風林火山』最終回を見た。見終わった直後から、ブログや掲示板の反応を確かめている。意外と辛口の評が多い。でも、批評に値しない駄作でなかったことは確かだ。愛着があるから、つい「もっとこうであれば…」という注文をつけたくなるのではないかと思う。私は満足した。思ったほどのぼろ泣きにはならなかった。抑えた演出でよかったと思う。ああいう最終回のほうが、あとで録画を見直したときに、意外と「来る」のである。
 
 1年を通じて言えば、間違いなく傑作だったと思う。私が毎週チャンネルを合わせるようになったのは4月半ばで、本気でハマり始めたのは6月頃だ(前半、見逃した分は全てYouTubeで見た)。9月以降は、何があっても日曜夜8時はテレビの前にいるように心がけた。

 最終回の視聴率は18.0%だそうだ。年間平均視聴率は18.7%で、「昨年の『功名が辻』(20.9%)で4年ぶりに20%超えを達成したが、再び大台から転落した」(毎日新聞)と、これも辛口の報道がなされている。まあ、ファンとして、もうちょっと取れたらよかったなあ、とは思うが、『風林火山』は、誰にでも「ほどほど」受ける作りではなかった。だが、制作者が狙ったターゲットには、ものの見事にヒットしたのではないかと思う。

 ふだんTVドラマ見ない上に、歌舞伎や舞台演劇にも関心の薄い私は、この作品で、俳優さん・役者さんをずいぶん覚えることができて嬉しかった。(好き嫌いはあると思うが)小物・端役まで行き届いた配役の妙は、『風林火山』のクオリティを高めた要因の第一である。また、小さな役にも必ず「ここ」という見せ場があり、芸達者な俳優さんたちがその一瞬に火花を散らしてくれた。日本にもいい俳優さんがたくさんいるんだなーということを実感した。時代劇とは無関係に、内野聖陽さんの舞台をちょっと見てみたい。亀次郎さんの女形も。

 私は、歴史嫌いではないが、戦国時代にだけは一生関心を持たないだろうと思っていたのに、ウソのようだ。上杉謙信がこんな面白キャラだとは知らなかった。これについてはネットの掲示板が情報の宝庫だった。世の中には物知りな人がいるんだなぁ。もちろん史実と後世の粉飾をきちんと弁別する能力がないと、大変なことになるが。

 ドラマの上杉陣営は、はじめオッサンばかりで、誰が誰だか全然区別できなかったのだが、最終回間近の2~3回で、ようやく直江や柿崎がカッコよく見え始めたところ。これで終わってしまうのが、いかにも惜しい。武田方は甘利・板垣の死後、小粒になってツマラなくなったという感想が多いが、私は、駒井・馬場・香坂など(役の上でも中の人も)若手の登場機会が増えて面白かったと思う。今川も北条も好きになった。いや、切りがないわ、書いていると。このあと、いろんな文献をガツガツ読みたいし、史跡も訪ね歩きたい。

 とにかく人生の楽しみを増やしてくれた『風林火山』にありがとう。もうすぐ消えちゃうだろうけど、記念にリンク貼っとくか。

■NHK:大河ドラマ「風林火山」
http://www3.nhk.or.jp/taiga/

■NHKステラ:「風林火山」メモリアル特別編
http://www.nhk-sc.or.jp/stera/kobore/top.html

■Yahoo!テレビ:「風林火山」
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/nhk/furinkazan/
コメント
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