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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

信濃路紀行:長野市立博物館、八幡社

2007-11-28 23:16:04 | 行ったもの(美術館・見仏)
○長野市立博物館 大河ドラマ「風林火山」特別企画展『体感!川中島の戦い2007』

 川中島古戦場(八幡原史跡公園)で、承前のイベント『川中島の戦い2007』を楽しんだあと、博物館に入った。イベント流れの観客で、館内は大混雑だった。

 展示はパネルや複製が中心で、「ここに来なければ見られない」という目玉はない。この点、大阪歴史博物館の特別展(12/3まで)のほうが、上杉神社の馬上杯をはじめ、歴史資料が多くて本格的である。だが、この長野市立博物館は、館内デザインが凝っていて、テーマパーク的な楽しさがある。単純な電気仕掛け(ランプの点滅)で「第四次川中島の戦い」を再現するジオラマの前も人だかりが絶えなかった。この企画展、目標入場者数は22万人だそうだ(大胆!)。夏までは観客の出足が鈍く、苦戦を強いられていたようだが、長野市長が「20万人を超えた」と挨拶していたし、この日(11/24)のイベント参加者だけで1万人以上というから、達成可能だろう。まずは、めでたい。

 ちなみに『風林火山関連ニュース』というブログ風のサイトには、2006年7月以来の記事が蓄積されている。同年7月4日、新潟県上越市の職員が長野市役所を訪れ、大河ドラマ『風林火山』が来年放映されるのを機に、山梨県甲府市を加えた3市で何らかのイベントの開催を考えていく方向で一致したことから始まり、プロジェクト委員会の立ち上げ、駅弁や日本酒の発売、キャンペーン用キャラクター作り、サイトの開設、風林火山検定など、さまざまな企画が実行に移される。中には、これは失敗だろ、と苦笑を誘われる試みもあるが、エンディングに向けて次第に盛り上がっていく様は、ブログ自体が一場のドラマを見るようで面白かった。

 それにつけても、長野県の『風林火山』関連サイトは出来がいい。特に「史跡めぐり」情報は、ドラマの放映終了後もぜひ残しておいてほしいと思う。

■歴史ロマンの旅・信州「風林火山」の舞台を訪ねて
http://www.furin-kazan.jp/index.html

■'07信州キャンペーン「信州・風林火山」
http://furin-kazan.jp/shinshu/

■長野市「信州・風林火山」特設サイト「川中島の戦い」
http://www.furin-kazan.jp/nagano/index.php

■大河ドラマ「風林火山」特別企画展『体感!川中島の戦い2007』
http://www.furin-kazan.jp/nagano/kikakuten/index.html
※開催地である長野市立博物館の公式サイトは公共施設らしく地味。なんという差!

 最後に、迫る夕闇を気にしながら、落ち葉に埋もれたような八幡社に寄った。社務所の小母さんにご朱印をお願いしながら、「今日はたいへんな人出でしたね」と話しかけたら、「はじまって以来ですわ」と苦笑されていた。さもありなん。

 今回は、埼玉県に引っ越してから初めての長野行きだったが、意外と近いことが分かった。我が家のドアから長野駅まで2時間である。鎌倉に行くのと変わらないじゃないか! 春になったら、また歩きに行こう。ブームが去って、少し静かになった信州もいいかもしれない。
コメント
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