■ITmedia News:書籍や文化財、Wikipediaを横断検索できる「想」(2006/07/28)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/28/news075.html
いささか旧聞に属するが、松岡正剛さんの本を紹介したついでに書いておこう。この夏、松岡正剛さんの書評サイト「千夜千冊」を探していたら、意外なサイトに行き当たった。
国立情報学研究所(NII)は、書籍データベースや文化遺産データベースを横断検索できる検索サービス「想-IMAGINE Book Search」を公開した。2002年から「Webcat Plus」で用いられている連想検索エンジンGETAを用いて、より広範な横断検索サービスを提供しようというものだ。そして、その「想」の検索対象に、「Wikipedia」や「Book Town じんぼう」「文化遺産オンライン」と並んで、「松岡正剛の千夜千冊」が挙げられているのである。
「千夜千冊」ファンとしては、びっくり仰天だった。そもそも「Webcat Plus」や「文化遺産オンライン」は国家的プロジェクトであるし、「Wikipedia」や「Book Town じんぼう」は、非営利的と営利的の違いはあれど、多くの英知の結集である。そこに、個人サイトの「千夜千冊」が並び立っている図がすごい。いや、国立情報学研究所は、よくぞ「千夜千冊」の価値を認めてくれたものだ。大英断と讃えてもいい。きっと、開発者の高野明彦教授が、システム屋にはめずらしく、信頼できる「本の目利き」なのであろう。
ただし、この「想」エンジン自体はいまいち。同音異義語(むしろ同表記異義語か)の処理が稚拙なため、これはナイだろう、というようなキーワードにまで「連想」が飛んでしまう。むしろ、関連で訪ねて行ったサイト「新書マップ」が面白い。これも、連想検索エンジンGETAを使用したものだが、検索結果の表示のしかたが面白いのだ。円の周囲に、まるで星が散らばるように検索結果が表示される。マウスを動かしていくと、さまざまな想念が、時に大きく、時にひそやかに瞬く。百聞は一見に如かず、お試しあれ。
実は「千夜千冊」にも「千夜千冊マップ」という機能が公開されている。これは、ちょっと時間を忘れるほど面白い。私は「福沢諭吉」「中江兆民」「骨董」「チベット」「靖国神社」など、思いつくままの検索語を入れてみた。キーワードからキーワードへ、書物から書物へと連想がはじけ散る様子は、まるで「里見八犬伝」の冒頭を思わせる。あっ「里見八犬伝」で検索してみると...切りがない。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/28/news075.html
いささか旧聞に属するが、松岡正剛さんの本を紹介したついでに書いておこう。この夏、松岡正剛さんの書評サイト「千夜千冊」を探していたら、意外なサイトに行き当たった。
国立情報学研究所(NII)は、書籍データベースや文化遺産データベースを横断検索できる検索サービス「想-IMAGINE Book Search」を公開した。2002年から「Webcat Plus」で用いられている連想検索エンジンGETAを用いて、より広範な横断検索サービスを提供しようというものだ。そして、その「想」の検索対象に、「Wikipedia」や「Book Town じんぼう」「文化遺産オンライン」と並んで、「松岡正剛の千夜千冊」が挙げられているのである。
「千夜千冊」ファンとしては、びっくり仰天だった。そもそも「Webcat Plus」や「文化遺産オンライン」は国家的プロジェクトであるし、「Wikipedia」や「Book Town じんぼう」は、非営利的と営利的の違いはあれど、多くの英知の結集である。そこに、個人サイトの「千夜千冊」が並び立っている図がすごい。いや、国立情報学研究所は、よくぞ「千夜千冊」の価値を認めてくれたものだ。大英断と讃えてもいい。きっと、開発者の高野明彦教授が、システム屋にはめずらしく、信頼できる「本の目利き」なのであろう。
ただし、この「想」エンジン自体はいまいち。同音異義語(むしろ同表記異義語か)の処理が稚拙なため、これはナイだろう、というようなキーワードにまで「連想」が飛んでしまう。むしろ、関連で訪ねて行ったサイト「新書マップ」が面白い。これも、連想検索エンジンGETAを使用したものだが、検索結果の表示のしかたが面白いのだ。円の周囲に、まるで星が散らばるように検索結果が表示される。マウスを動かしていくと、さまざまな想念が、時に大きく、時にひそやかに瞬く。百聞は一見に如かず、お試しあれ。
実は「千夜千冊」にも「千夜千冊マップ」という機能が公開されている。これは、ちょっと時間を忘れるほど面白い。私は「福沢諭吉」「中江兆民」「骨董」「チベット」「靖国神社」など、思いつくままの検索語を入れてみた。キーワードからキーワードへ、書物から書物へと連想がはじけ散る様子は、まるで「里見八犬伝」の冒頭を思わせる。あっ「里見八犬伝」で検索してみると...切りがない。