社会人になってから、桜を楽しめる年にはいくつかの条件がある。3月はだいたい忙しいので、開花の早い年は、花など見ていられない。
自分が異動にあたった年は、4月の初めまで忙しさを引きずる。加えて天候にも左右される。次の週末こそは!と思っていたら雨にたたられて、すっかり花が散ってしまったことも何度かあった。
今年は例年になく条件が揃って、この週末は絶好のお花見日和だった。九段下から千鳥ヶ淵の遊歩道を歩こうと思って出かけたが、桜並木の下は、ものすごい混雑で、とても歩けない。桜並木を迂回して半蔵門に出て、千鳥ヶ淵の南側を、竹橋の国立公文書館のほうに向かって歩いた。
この土手の上も、なかなかの桜並木だ。種類が多く、さまざまな濃淡の桜色が楽しめる。白い綿菓子のような対岸の桜も美しい。途中の乾門(この門の奥に書陵部と楽部がある)の前には、1本でも主役になれそうな枝垂れ桜が惜しげもなく点々と歩道に植えられている。
ずっと東京に住んでいるのに、桜の季節には、一度も歩いたことのない道だった。来年は誰かを連れてきて、自慢しながら歩きたいと思った。
自分が異動にあたった年は、4月の初めまで忙しさを引きずる。加えて天候にも左右される。次の週末こそは!と思っていたら雨にたたられて、すっかり花が散ってしまったことも何度かあった。
今年は例年になく条件が揃って、この週末は絶好のお花見日和だった。九段下から千鳥ヶ淵の遊歩道を歩こうと思って出かけたが、桜並木の下は、ものすごい混雑で、とても歩けない。桜並木を迂回して半蔵門に出て、千鳥ヶ淵の南側を、竹橋の国立公文書館のほうに向かって歩いた。
この土手の上も、なかなかの桜並木だ。種類が多く、さまざまな濃淡の桜色が楽しめる。白い綿菓子のような対岸の桜も美しい。途中の乾門(この門の奥に書陵部と楽部がある)の前には、1本でも主役になれそうな枝垂れ桜が惜しげもなく点々と歩道に植えられている。
ずっと東京に住んでいるのに、桜の季節には、一度も歩いたことのない道だった。来年は誰かを連れてきて、自慢しながら歩きたいと思った。