goo blog サービス終了のお知らせ 

「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「色気のある音」を求めて

2023年07月21日 | オーディオ談義

ブログを創るときにいつも「タイトル」をどうしようかと思い悩むが、今回は「失われた時を求めて」(プルースト)をもじって、「色気のある音を求めて」。

文学的な香りは皆無ですけどね~(笑)。

さて、おそらく前々回のオーディオ記事「突然やってきたバラ色の日々」の内容に「半信半疑」の人が多いのではないかと推察している。

「プリアンプに使っているコンデンサーをマイカ(雲母)に代えたくらいでそんなに変わるんかいな? だいたいこの人の記事はいつもオーバー気味だし眉唾物なんだよな~!」

アハハ、当然の反応です
。人間はそのくらい懐疑的な見方をする方が正常だと思いますよ(笑)。

ところが・・、それがほんとうの話なんですよねえ。もちろん自分の感覚の範囲内での話ですけどね。

改めてシステムにおけるプリアンプの威力を思い知ったわけだが、そういえば、空前絶後の名器とされるプリアンプ「マランツ7」のオリジナルに近い完動品が今でも200万円近い価格で取引されているのも「むべなるかな」~。

で、これまで使っていたコンデンンサーは某有名ブランドの「フィルム・コンデンサー」でペアで2万円の代物だから一応「高級」ランクに属すると思う。

で、マイカに代えてからの音の違いといえば比較試聴して初めて分かったが、主に高音域に顕著な違いが見られて、前者の場合は解像力に不足はないもののやや人工的な響きで素っ気ない印象を受ける・・、で、マイカの場合はしっとりと潤いを帯びつつ、独特の光沢というか艶があってそこはかとない「色気」が漂ってくる。

それはもう年甲斐もなく「振るいつきたくなる」ほどのレベル~(笑)。

結局、50年以上オーディオに打ち込んできたが、気に入った音質の落ち着く先といえば、人間の情感に切々と訴えかけてくる「色気の有無」になるんじゃないかな~


「色気」という俗な言葉をあまり使いたくないのだが、どうも適当な言葉が思い浮かばない・・、許してね(笑)。

さて、こういう変化を目(ま)の当たりにすると、ず~っと出番のないスピーカーについ「食指」が動く。


英国の名門「モニター・オーディオ」が誇る「プラチナム・シリーズ」に属する「PLー100」の登場です。

お値段を持ち出すのはけっして本意ではないが(笑)、発売当時の定価は「50万円」で、それを3年ほど前にオークションで手に入れたものだが落札価格はヒ・ミ・ツ。

このブログは「オヤジの無事の便り」として、娘が読んでいる可能性が高いので母親に注進されると、ちょっと拙い(笑)。

しかも、たまたま今日(21日)から娘と落ち合って「宝塚観劇」(二泊三日)に行く予定だからまことにタイミングが悪い。

で、このSPはクロスオーバーが「2800」ヘルツで、画像でお分かりの通り「リボン型」(2800ヘルツ以上)となっている。

「リボン型」の音は大好きで、デッカの「リボン・ツィーター」を溺愛していることもあってすぐに飛び付いたというわけだが、実際に聴いてみると、最高音域への伸びとか透明感ににちょっと不満を感じて、なかなか出番がなく「髀肉之嘆」(ひにくのたん)をかこっていたが、そのうち環境が変われば本領を発揮するはずと、ず~っと辛抱強く待っていた。

オーディオは機が熟するのをじっと待つ忍耐力が必要ですぞと、偉そうに言いたいところだが、「小ぶり」なので置き場所に困らなかったことがいちばん大きい(笑)。

さあ、プリアンプの高音域が様変わりしたので、「PL-100」も生まれ変わるかもしれないという期待と不安でワクワク、ドキドキ~。

ただし、この近代的なSPは高出力の「TRアンプ」による駆動を想定しているみたいで能率は「88db」と低い・・、で、かなりパワーのある真空管アンプが必要だ。

そこで、いろいろ試行錯誤をした挙句、最終的には次のとおりとなった。

以下、いささかくどくて専門的かもしれないが・・。

DAC「Aー22」(GUSTARD)から、2系統の音を出す。(RCA端子とバランス端子を利用)

<2800ヘルツ以下>(バランス端子)

プリアンプ(マランツ7型) → パワーアンプ「6AR6シングル」(三極管接続)



前段管はこれまで補助アダプターを使ってミニチュア管を挿していたが、今回は明らかにオリジナル仕様の「6SL7=ECC35=CV569」(STC:左端)がいちばんよかった。

<2800ヘルツ以上>(RCA端子)

プリアンプ「マイカ内蔵型」 → 「6A3シングル」


先日の試聴会で使った「175ドライバー」(JBL)ですっかり味を占めたので再び「6A3」の出番。

そして、この組み合わせで筆舌に尽くしがたいサウンドが生まれた!

こんな小さなユニットからこんな低音が出るのかと驚くほどの豊かな響きが迸り出て、もちろん、サブウーファーなんかお呼びではない!

そして、肝心の2800ヘルツ以上が素晴らしかった。ヴァイオリンを始め、管楽器やボーカルの生々しさに度肝を抜かれた。

小型SPならではの音像定位のシャープさは言うに及ばずで、これだからオーディオは止められない!

これは我が家でいちばん「バランスの取れた音」かもしれないなあ・・。

自画自賛が果てしなく続きそうなので、この辺で打ち切った方が良さそうだね(笑)。



この内容に共感された方は積極的にクリック →

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この世はすべて「上には上が... | トップ | 偶然に左右される人生 »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事