「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

読書コーナー~社会思想としてのクラシック音楽~

2021年07月24日 | 読書コーナー

1週間前の読売新聞に載っていた書評がこれ。



冒頭の言葉にこうある。

「モーツァルト好きなら、なぜ天才は革新的な名曲をあれほど多く書けたのか?と思ったことがあるはずだ。答えはこの本にある・・。」

ホンマかいな?(笑)

「署名入りの書評は信用するな」という鉄則がある。

筆者が「本の著者におもねるから」がその理由だが、そもそもクラシック音楽を社会思想と結びつける発想が個人的にはどうもピンとこない。

たとえば、モーツァルトは600曲以上もの膨大な作品群を遺したが、すべてお金を稼ぐために(弟子用の作品を含めて)作曲したもので当時は流行作家のようなもので、まさか後世に残るような作品とは当時はだれも考えていなかった。

そういう作品群の意義を社会思想と結び付けようなんてどだい「水と油」のようなもので無理があるんじゃないの・・。

まあ、予約するほどのこともあるまいと思っていたが、新聞の掲載当日にたまたま図書館に足を向けたところ「新刊コーナー」に偶然この本が並んでいた。



まったく目の前にぶら下がってきたような機会なので、そういうことならと借りることにした。

一応お終いまで目を通したが、己の読解力不足も手伝ってかやっぱりすんなり胸に落ちなかった。

クラシック評論の大家「五味康祐」さんの「西方の音」や「天の声」などとは大違いで、いちばん土台となる著者のクラシック音楽への愛情がサッパリ伝わってこなかった。

せめて、好きな演奏家の名前とかどういうシステムで聴いているかぐらいを網羅しておけば説得力が出てくるのにと思った。

クラシックに対する向き合い方も人によって様々ですね~。



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