「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「人物往来」の後日談

2021年10月28日 | 独り言

つい先日、7年ほど前に掲載した記事「人物往来」が、たまたま過去記事ランキングに登場していたので目を通してみたら懐かしい思い出が蘇ってきた。

今回の内容はいわば後日談になるが、フラッシュバックのように過去と現在とを対比してみよう。

まず「一人目」の方。

☆ 運動ジムで出会った方

猛烈な台風19号の襲来により、いつもは午前中に済ます運動ジムでのトレーニングを午後に回して、閑散とした中でストレッチをしていたところ、旧知のご婦人とバッタリ出会った。外国旅行がお好きで見るからに知的でハイカラな方である。

「いやあ、お久しぶりです。台風のせいで午後に来ました。滅多にお会いできませんがお元気でしたか?」

「はい、相変わらずです。ブログいつも読んでますよ。ポチッといつもランキングを押してます。いつも1位ですが、2位のときは2回押してます!」

「どうもありがとうございます。ホントに感謝です。」

いつもオーディオがらみの内容なので門外漢には難しいにもかかわらず、こうしてきちんと追跡していただいている方がいる。こういう支えのおかげでブログを続ける意欲が湧いてくる~(笑)。

ちなみに運動ジム通いの方々にもいろいろ知り合いがいるが、(自分の)ブログの存在を明かしているのはこの方だけである。

以前に心臓にステントを入れる手術をしたときに、ご長男が国立大学の医学部卒ということもあって医学にも詳しく、薬の飲み方など親身になって心配していただき、それ以来お会いするたびに親しく言葉を交わしている。


しかし、そういえばまだお互いの名前さえも知らないのはちょっと変~。今度お会いしたときはせめてそれぐらいはお伺いしておこう(笑)。

<後日談>(2021年10月28日現在)

その後、とうとう名前をお伺いすることもないまま、ここ3~4年ほどこのご婦人をまったく見かけなくなった。今頃どうされているんだろう、ご健在なんだろうか?

もし、今でもこのブログに目を通されていたら、ぜひメールをくださいね~。

二人目はこの方。


☆ 我が家に来た大工さん

そろそろ冬の到来を心配する季節になってきた。猫の額ほどの小さな庭に家内が蘭などの観葉植物を熱心に育てているが、小さな温室を作りたいとのことで、改築したご近所の紹介で当の大工さんに来てもらった。

すぐに工事にとりかかられたが、目ざとく庭の片隅に積んである大量のCDケースに気が付かれた模様で、家内に「ご主人は音楽が好きなんですか。実は自分も演歌が大好きでいつもクルマの中で聴いてます。」

というわけで、家内がその大工さんを我がオーディオ・ルームに案内してきた。

「ワァ~、凄い!」オーディオに素人の方が、室内に入られたら10人が10人とも同じ言葉を吐かれる(笑)。

歌謡曲とくれば光テレビの「ミュージック部門」に限る。

坂本冬美、美空ひばり、青江美奈など次から次に聴かせてあげたが、「実に澄んだ音ですね。こんな音は聴いたことがありません!」

それはそうでしょうねえ、システムの内訳は、dCSのCDトランスポート、ワディアのDAコンバーター、真空管71Aシングルアンプ、「AXIOM80」で聴くボーカルのレベルは、ちょっと自画自賛になるが相当なものである。

ひとしきり聴いていただいた後で、今度は「JBL3ウェイ・マルチ・システム」に変更して再び同じ曲を聴いていただいた。

単刀直入に「どちらがお好きですか?」と伺ってみたところ、「後で聴いた方(JBL)が、実際の本当らしい音に感じました。その点、はじめに聴いた方(AXIOM80)が、何か音づくりをしているように感じましたが、それが実に魅力的な音になっていて強く引きつけられました。強いて言えば、はじめに聴いた音の方が好きです。」

同感! 素人さんの耳は怖い(笑)。

30分ほど熱心に聴かれてから、未練タップリのまま仕事に戻られたが「これから、気が向いたときはいつでもどうぞ~」と、申し上げておいた。

<後日談>

この大工さんは3年ほど前に「膵臓がん」に罹り、おそらく手術ミスだと思うがあっという間に亡くなられた。とても気のいい人だったのに・・。

現在、我が家の天井裏にときどき小動物が入ってきてゴソゴソ動き回っている。こういうときは「いの一番」にこの大工さんにお願いできたのにと、返す返すも残念!

三人目はこの方。

☆ ご近所の方


大工さんの試聴が済んで小1時間も立たないうちに玄関のチャイムがピンポ~ン。今日はやたらに忙しいなと、出てみると自治会の会計をしていた当時に知り合いになったご近所の方(徒歩で10分ほど)だった。

床清掃のモップの勧誘をされているそうで、「現在無料のお試し期間中なので使ってみませんか」。

「はい、家内が不在ですので預かっておきます」と、引き取ったが、大工さんの“ほとぼり”がまだ冷めやらぬ後ということもあって、つい「オーディオルームを見てみませんか」と大胆な言葉が出てしまった(笑)。

物怖じしない方とみえて「エッ、いいんですか」と、履物をサッと脱いで室内に入られた。どうやら人畜無害と思われたらしい(笑)。

ここでもまた、「ワァ~、凄い」。是非写真を撮らせてくださいと4枚ほどパチリ。

実際に聴かせてあげると、非常に音楽が大好きな方で澄んだ眼をキラキラ光らせて大感激。

はじめに光テレビの歌謡曲をひとしきり、次に「もっと音がいいですよ~」とCDに移行。

「ほんとにこれがスピーカーから出ている音なんですか?まるで目の前で歌手が歌っているみたいです。もう生演奏と変わりませんね!」

極め付きとなったのはジャズの名盤中の名盤「エラ&ルイ」。

      

「トランペットの音がまるで突き刺さってくるみたいです!ジャズを初めて聴きましたが実に雰囲気が素敵ですね。これなら大好きになれそう。」

大工さんといい、この方といい、これほど素直に喜んでもらうと、実に気持ちがいい。久しぶりに世の中で善行を施した思いがする(笑)。

「単身赴任している主人にオーディオルームの写真を見せます。週末にでも一緒にぜひまた聴かせてください。」

「はい、いつでもどうぞ~」

<後日談>

この方とは今でもウォーキングの途中でときどきお会いするが、簡単に挨拶をする程度で「オーディオ」のオの字も話に出てこない・・。

まあ、そういうもんでしょうね(笑)。



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