去る9月20日に訪れたオーディオ愛好家「YA」さん宅で出会った小型スピーカー(以下「小型SP」)。
JBLの3ウェイ大型システムの音にも感心したが、真空管アンプ「45」で駆動されたこの小型SPの音質にも大いに惹かれた。
もし高価であれば指をくわえて眺めているだけだが、ポケットマネーで買える範囲となると話はまったく別になる(笑)。
その日の夜のうちに「鉄は熱いうちに打て」とばかり同じSPをオークションで落札したのは既述どおり。我が家では「人真似だ」とか何と謗られようと「気に入った音」の前には体裁もへちまもない。
過去のブログで既述したとおりさっそく購入して我が家流の鳴らし方を公開したわけだが、実を言うとこれまで小型SPをすっかりなめていたのだが「こんなにいい音だったのか!」とまるっきり印象が改まった。
愛用しているうちに例によって段々とエスカレートしていく。
そして、とうとう・・。
ウェストミンスター(改)の上に乗っけちゃいました(笑)。
小型SPをネットワーク(コイルやコンデンサー)を使うことなく「フルレンジ」で鳴らし、低音域の100ヘルツ以下を「ウェストミンスター」で補ってやるという我が家独特の常套手段。
つまり「フルレンジ+サブウーファー」という鳴らし方だが、見た目の落差に驚かれる方も多いことだろう。お値段的にもそうだし~(笑)。
駆動するアンプは「小型SP」を「WE300Bシングル」で、ウェストミンスターを「5687プッシュプル」で。
ちなみに、この小型SPの諸元は定かではない部分もあるが憶測を混じえると次のとおり。
周波数帯域:50~35千ヘルツ
ユニット:コーン型(口径12cm)、ソフト型ドームの2ウェイ
能率:85db前後、インピーダンス4Ω
あまりカタログは当てにならないけれど、実力を目の当たりにしたのでウェストミンスターの上に乗っけてもそこそこいけるはずだと踏んだわけだが、実際に聴いてみると想像以上だった。
低音域から高音域まで繋がりがいいし、スケール感、分解能、奥行き感など申し分なし、これまでの「ウェストミンスター」絡みで鳴らした音の中では確実にベスト3に入るほど。
いや、けっして贔屓目じゃなくて~(笑)。
以下、「我が家の音楽&オーディオ環境では」という条件付きのもとで思うところを述べてみよう。
まず、サウンドは200ヘルツあたりまでで骨格がおおよそ決まるほどの最重要帯域である。
したがって、音楽ソースの録音状態に合わせて、200ヘルツ以下の強弱をアンプのボリューム一つで自由自在にコントロールできるメリットは計り知れない。
さらに言えば200ヘルツ以上の再生には大きな箱も不要だし口径の大きなユニットも要らないし、否それどころかむしろ害にさえなる。
小口径のユニットで鳴らした場合のまことに引き締まった好ましい音像には惚れ惚れしてしまう。歌手の口元が「大口を開けたカバのようにならない」のがすこぶるいい(笑)。
これで大いに味を占めて新たに「ポケットマネー」で買える範囲で他の小型SPをオークションで漁ってみることにした。
これでしばらく遊べそうですよ~(笑)。
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