自分の誕生日は3月7日だが、来年(2022年)が丁度運転免許の更新の年になる。
その半年前にあたる今年の10月7日付で我が家に一通のハガキが舞い込んだ。
標題は「認知機能検査・高齢者講習通知書」。
要するにそういう年齢なんです・・、嫌だなあ(笑)。
正直言って「認知症検査」にはあまり自信が持てない。
近年記憶力が随分鈍っていて、オーディオ仲間との会話のときにも、「ほら、あの時に・・」と、言われてもついていけないことが多くなった。
日常生活には何ら差支えないが「運転免許更新」のときの検査を無事クリアできるんだろうかと実は2~3年ほど前から気になっていた。
何しろ現居住地は別府市内でも郊外の小高い山の上に位置しており、バスは通っておらず便利が悪いところで運転免許がないと片足をもがれたような状態になる。
いずれは「免許返納」になるのだろうが、まだまだ早すぎる。
何としても合格せねばと意を決して直接「運転免許センター」(大分市内)に乗り込むことにした。
予約なしでの受験がOKだし、何度受けても良いというので、まずはダメ元で1度受けて不合格のときはそれなりの対策を講じようという魂胆である。
週の初めの月曜日や週末の金曜日は混むだろうと、13日の水曜日を選んだ。玄関受付で画像のハガキを提示して別室へ誘導されてテスト会場へ。
受験料は「750円」だった。ま、いっか(笑)
40分ほど詐欺防止のありきたりのビデオを見せられてから20名単位でこじんまりした教室へ。
それぞれに問題用紙が配布された。
全体で3問あった。
第一問は「年、月、日、曜日」、そして「現在時刻」を問うもので腕時計を見ずにおよその推定時刻を記入せよというもので、「時間認識」がテーマだった。他愛のない問題でこのくらいは簡単至極。
次の2問目が恐怖の的だった「記憶力テスト」だった。
「大砲、オルガン、ペンチ、ラジオ」といった脈絡のない4枚一組のイラストが連続して4組、計16個のイラストを見せられてから、数分間置いてからどのくらい覚えていますかというもの。
結局、16枚のうち9枚ぐらいしか思い出せなかった。悔し~い(笑)。
最後の3問目は「11時10分を示した時計を描け」という問題でこれは簡単。
20分ほどで終わるとすぐに試験管たちが採点にとりかかって、一人づつ別室に呼び込まれた。
総合点によって次のように区分されている。
A 76点以上 記憶力・判断力に心配ありません
B 49点以上76点未満 記憶力・判断力が少し低くなっています
C 49点未満 記憶力・判断力が低くなっています
要するに、Aは「高齢者講習」が2時間で済み、Bは3時間の「講習」を受けなければいけない、そしてCは医師の診断が必要になるということだった。
まず問題なく日常生活を送っている人なら49点以上はお茶の子さいさいですね。
「認知症テスト」なんてまったく「恐るるに足らず」でした(笑)。
印象に残っているのは「車椅子に乗っていた老婦人」の介添えの方が聞こえよがしに「まあ、94点も取って」、すると老婦人が誇らし気に周囲を睥睨したシ~ン。
ちょっと嫌味だったがハンディキャップを乗り越えようと日頃から人一倍努力されているんだろうと素直に敬意の念を抱いた。
ピンからキリでいくと、49点以下の方もいた様子で見るからにそれなりの人が別室に呼びこまれて個別面接されていた。
そして、最後に自分の得点だが「A」の範囲だったけど「ヒ・ミ・ツ」にしておく方が無難だろう(笑)。