「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「高音域不足」騒動記

2016年04月30日 | オーディオ談義

先日、音楽にもオーディオにもたいへん造詣が深くて、とても信頼のおける方(仮にMさんとしておこう)からメールが届いた。

「最近のあなたのブログにはツィーターユニットの内容が多いのですが、もしかしてプリアンプの高域不足に原因があるのではないですか?」という趣旨だった。

そういえば、たしかにこのところオークションでツィーターユニットを落札することが多い。改めて数えてみたらなんと6ペアも!コーン型ツィーターユニットがいくら安いといってもこれはちょっと調子に乗り過ぎだ。

本人がまったく気付かないうちに知らず知らず「蟻地獄」に陥ることはオーディオにはよくある話。「直感は過たない、誤るのは判断だ」とは文豪ゲーテの言だが、原因の究明を間違えると、もがいてももがいても抜け出られなくなるし、無駄な出費に繋がっていくのが怖い。

根が素直で人の意見を尊重するタイプなので(笑)「そうかもしれませんね~。ちょっと実験してみましょう。」と返信。

さっそく取り掛かった。

現在使用している真空管式プリアンプには2系統の出力端子があり、それぞれ別個の真空管パワー・アンプを繋いでいる。

「PX25シングル」(以下「PX25」)と「71Aプッシュプル」(以下「71A」)である。

そこで、実験1

第一系統のシステムの流れを替えてみた。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) → DAコンバーター「ワディア27ixVer3.0」 → パワーアンプ「PX25」 → スピーカー「AXIOM300+コーン型ツィター」

ワディアのDAコンバーターからプリアンプを介さずダイレクトに「PX25」に繋いでみたところ、スッキリ爽やかな音質へと大変身。やっぱりねえと感激。プリアンプは相性次第でパワーアンプを生かしも殺しもするが、これで「北国の真空管博士」の入魂の作品「PX25」の魅力全開となって実験大成功。

実験2

同様に第二系統のシステムの流れは次のとおりだが、プリアンプをいろいろ取り換えてみた。

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) → DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS:SACD用) → 「プリアンプ」 → パワーアンプ「71A」 → スピーカー「ウェストミンスター箱使用の2ウェイ方式」

旧来のプリアンプを含めて3台、それぞれ交互に繋ぎ替えて実験したところ、いずれも甲乙つけ難しだったが、強いて言えば現用中のプリアンプが一番安定感があるようだ。

つまり高音域不足がさほど気にならなかったのだが、ふと、面白いことに気が付いた。プリアンプにパワーアンプを2台繋いでいた時よりも1台だけにした方が全体的に音に躍動感が出てきて低音域も高音域も充実したのだった。ボリュームの目盛も通常10時の位置だったのが9時半ぐらいに収まったのには驚いた。

我が家に限っての現象かもしれないがプリアンプに2台のパワーアンプを繋ぐのはご法度で、どうやら1台限りにしておいた方が良さそうだ。もちろん、同時に両方の2台を鳴らさなくてもただ繋いでおくだけでもプリアンプには負担がかかるとみえる。

まあ、これは真空管アンプに限っての話だろうが、とにかくMさんのおかげで前進出来たので謝、謝。

それはそれとして、またもや新しい道具を仕入れてしまった。

         

YL音響の3ウェイ式ディヴァイディング・ネットワーク。

クロスオーヴァーが「1100ヘルツと9000ヘルツ」とあったので思わず飛び付いてしまった。これで手持ちのあらゆるSPユニットが自由自在に活用できるようになる。

27日(水)の夜に落札し、到着したのは昨日(29日)のお昼時なので出品者(兵庫県)のスピ-ディぶりには恐れ入った。しかもものすごく丁寧な梱包だった。

落札後に“あちらさん”の名前だと判明したのでちょっと身構えたのだが、すこしでも疑ってしまってゴメンなさいね!(笑)

夕食後に1時間ほどかけて3ウェイシステムを編成し、さっそく音出しを試みた。

ウ~ン、これは凄いぞ!!


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