「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新しいコーン型ツィーター用のホーンづくり

2016年04月12日 | オーディオ談義

オーディオはほんのちょっとした“きっかけ”から大掛かりな変革につながることが再々ある。

今回の発端はSPシステム「AXIOM300」の高音域の伸びに不満を持ったことから始まった。その解消の一環として試しにコーン型ツィーター(ワフェデール)とデバイディング・ネットワークを購入してクロスオーバーを4000ヘルツにして繋いでみたところ、完璧と言えるほどに不満が解消した。

金属の振動板と違ってコーン型のツィーターは耳に優しく、クラシックを聴くのにはもってこいで、それかといってジャズ系のシンバルの鳴り具合も堂に入ったもので十分鑑賞に耐えるものだった。

こうなると、夢よもう一度で猪突猛進型になるのが自分の悪い癖だと自覚しているものの今回も止まらなかった。

同じやり方でウェストミンスターの改革に取り掛かったところ、フィリップスの中低音用のユニットと手持ちのJBL075ツィーターの相性がイマイチで、オーディオの難しさを改めて痛感したが、そういうときはあっさり075に見切りをつけるに限る。

ワーフェデールのようなコーン型ツィーターがないものかとオークションで漁ったところ目についたのがグッドマン製と称する代物。未使用だそうで口径5センチ。

            

はて、グッドマンにこういう製品があったかなあ?たしかに裏側のシールに「GOODMANS」と書いてあるのだがちょっと怪しい。ネットでグッドマン社の製品一覧を覗いてみたものの載っていない。

ただし、お値段はメチャ安い(笑)。まあ、この程度ならハズレたときでも実害はしれたものだと騙されたつもりでスンナリ落札。

ワーフェデールのツィーターのときと同じようにバッフルをつくって取りつけて鳴らしてみたところ、取り立てて違和感もなく075と比べるとずっと相性がいい。このグッドマンは本物かもしれないと思えるほど音の素性がいい。購入して大正解だった。

すると、つい工作意欲を掻き立てられて、よし、ホーンを取りつけてみよっか!

ウェストミンスターの低音域部分は周知のとおりショート・ホーン(フロント)になっているので、高音域部分にもホーンにする方が相性がいいかもしれないと思ったのがその理由。

こういう類のホーンはいっさい市販されていないので自作するしかない。見場は悪いが仕方がない。

材料探しはいつもまず100円ショップから始めることにしている(笑)。

幸い常連となっている運動ジムの斜め向かいに立地しているので利用するのにとても便利がいい。店内をブラリと回る中でふと目についたのがブリキ製のカップ。

            

オオ、これはまさにピッタリじゃないかと、思わず唸ったねえ!ブリキといっても薄いから「万能ハサミ」で切っていけば加工が容易そうだ。失敗したときのことも考えて3ペア(6個)購入した。

時間にして3時間ほどかかっただろうか。ブリキ型ホーンとバッフルとの接合部に隙間が空かないように「シリコーン シーリング材」を充填して出来上がり~。

            

これで鳴らしてみると音が激変した!レンジは大きく広がるし音に並々ならぬ浸透力が出てきて驚嘆。

オーディオは大概どこかが良くなると、どこかが悪くなるといった調子でプラス、マイナスの世界になるのが普通だが今回ばかりはプラスオンリーだった。ホーン効果恐るべし!

これに味をしめて「AXIOM300」に追加したワーフェデールのツィーターにも同様にブリキ型ホーンを付けてみた。取り付けのコツはバッフルとホーンとの接合部にあるがちょっと言葉で表現するのは難しい(笑)。

           

これまた付ける前と後では大違い。ただし自画自賛も度重なると顰蹙をかうだけだからこの辺で止めておく。

「AXIOM80」を除いてガラリと一変した我が家のシステムだが、明日(13日)、Kさん(福岡)が試聴にお見えになるというので第三者の冷静な判断を仰ぐことにしよう(笑)。


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