「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

身の回りあれこれ

2014年12月28日 | 独り言

☆ 9連休

今回のお正月はカレンダーの日付が絶妙の配置になっており、12月27日(土)~1月4日(日)まで9連休という会社員やお役人さんがさぞや多いことだろう。

我が家の一人娘も例外ではない。26日(金)の昼ごろ宅配便でドカンと大きな段ボールの箱が届いた。「はて、こんな大きなアンプをオークションで落札したかな」と一瞬ドキリとしたが、送付人の名前が娘になっていたのでナ~ンだ。

「これから9日間お世話になります。その間の必要な荷物を送りますのでよろしく」という連絡はいっさい無し(笑)。

まるで「身勝手な居候宣言」を象徴するような荷物だったが、娘が帰ってくるとまるで味方が増えたかのように急に強気になる家内と一緒になって、これから9日間たっぷりと苛められることだろう、多勢に無勢なのでヤレヤレ。

(荷物の)中身の方は、パソコンやブルーレイ・デッキ、そしてミステリだった。

          

「ソロモンの偽証(全6冊)」(宮部みゆき)は(娘が)かねてから文庫本になるのを待ちわびていたようで、この休みで一気に読み上げる積もりで購入した模様。もちろんミステリには目のないオヤジ殿もご相伴にあずかるつもり~。

ちなみに同梱されていた「このミステリがすごい!2015年版」の恒例の国内編、海外編のベスト10のうちベスト3を挙げておこう。

〇 国内編

1位 「満願」(米澤穂信著)  2位 「さよなら神様」(麻耶雄嵩) 3位 「闇に香る嘘」(下村 敦)

「満願」(短編集)は2か月ほど前に図書館から借りてきて読んだが、初めの「夜警」は別としてその他はどうもピンとこなかった。そもそも短編集はシャーロック・ホームズ物を除いてこれまで感心したことがないので、読む前から早くも諦めムードだった。

2位の作品も短編集で問題外、3位になってようやく長編の登場。「闇に香る嘘」は栄えある第60回江戸川乱歩賞受賞作(賞金1千万円)で、たいへんな話題作。「盲目というハンデを背負った男を主人公に据える高い難易度に挑んだ意欲作」とのことで、これはぜひ読んでみたい。 これまで同賞受賞作を読んで外れたのはたった1冊だけだったので確率的に先ず間違いはなかろう。

〇 海外編

1位 「その女アレックス」(ピエール・ルメートル) 2位 「秘密(上下)」(ケイト・モートン) 3位 「ゴーストマン時限紙幣」(ロジャー・ホッブズ)

ミステリは独裁国家や共産圏国家など言論の自由がない国からは絶対に生み出されない。しっかりした三権分立のもとで容疑者の人権が保証された健全な民主主義国家ならではの産物で、イギリス、アメリカ、ドイツなどの作品に指を屈するが今回の1位は珍しくフランス発の警察小説(パリ警視庁)だった。かっての名作「メグレ警部シリーズ」(シムノン)を彷彿とさせるが、娘が持ち帰ってきたのを奇貨として是非読ませてもらおう。

2位は「訪ねてきた男を刺殺した母はほんとうに正当防衛だったのか?娘は死を目前にした母の過去を探るが・・・」というストーリー。なかなか面白そう。

3位は「盗まれた大金を取り戻す。タイムリミットは48時間。若き才能が描くクールな犯罪小説」とのことだが機会があれば読んでみようかなという程度。

「秘密」をさっそくネットで予約登録(県立図書館)したところ、貸し出し中だったが幸運にも“予約なし”でこれは早めに読めそうだ。

☆ <冬の入浴>血圧の変動で起きる「ヒートショック」に注意

この見出しは毎日新聞の「12月24日」の記事としてネットに掲載されていたもの。なぜ取り上げたかというと、このところご近所の方が相次いで入浴に起因して二人も亡くなられてしまった。ウォーキング中に出会うと必ずニッコリ笑ってご挨拶される方々だったので少なからずショックを受けた。

共通点は「高齢のご婦人、独り暮らし、風呂場で死亡」。いずれも発見が遅れてしまった。お一人は親族の要請で警察が踏み込んで発見、もう一人の方は翌日になって訪問介護によって浴槽の中で発見という悲惨な状況だった。

「俺は元気だから関係ないよ」という方もいるだろうが、念のため記事の中身を紹介しておこう。

自宅で入浴する際の事故が高齢者を中心に増えている。主な原因は温度の急激な変化により血圧が大きく変動して起きる健康被害「ヒートショック」だ。ヒートショック関連の入浴中の死者は推計年間1万7000人に上り、冬の被害が多い。どうすれば、安全な入浴ができるのか。


◇ 血圧上昇と低下

ヒートショックはなぜ起こるのか。暖房をしていない脱衣室で衣服を脱ぐと、寒さの刺激で血圧が急激に上がり、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の原因となる。さらに、温かいお湯につかると血管が拡張して、血圧は急激に下がる。

通常、血圧の正常値は、「140~90ミリHg」ぐらいとされる。東京都健康長寿医療センターの調査では、入浴後6分で30~90ミリHgも血圧が下がり、失神して溺死する危険があるという。

高齢者は元気でも体温維持機能が低下しており、血圧変化を来しやすい。若い世代でも高血圧や生活習慣病の患者は、起きる可能性がある。


◇ 年1万7000人死亡

同センターは、全国の消防機関に行った調査で2011年の搬送者数を基に死者数を推計したところ1万7000人だった。同年の交通事故死者数(4611人)の4倍近くになる。

このうち、65歳以上の高齢者は1万4000人とみられる。高齢化の影響か死者数は増加傾向にあり、同センター研究所の高橋龍太郎副所長(63)は「無理な入浴は避けているはずの80歳以上の方にも被害が出ている」と憂慮する。


1万人当たりの発生件数を都道府県別でみると、沖縄県と北海道が少ない。このうち、沖縄県はもともと温暖であり、北海道は家屋が耐寒仕様になっており、浴室も暖かいためとみられる。季節的には1月が最も多く、最少の8月の10・7倍にも上る。入浴習慣が違うためか、海外ではヒートショックによる死者は少ないという。

◇ 浴室で熱中症も

一方、給湯器大手「ノーリツ」(神戸市)の研究開発本部で入浴を研究している野中隆さん(38)によると、ヒートショックより件数は少ないが、冬でも浴室内で熱中症になることに注意すべきだという。寒い浴室でなかなか出られず、浴槽で過剰に身体を温めてしまうわけだ。

◇ シャワーで給湯

ではヒートショックを防ぐにはどうすればいいのか。高橋さんは「屋内の寒さが原因のため、住宅を断熱改修すればよいものの、費用がかかってしまう。

すぐにできることは、浴槽にお湯を張るときにシャワーを利用すること」と提案する。高い位置にあるシャワーからお湯が出ることで、浴室全体を暖めることができるというのだ。

さらに、▽ 脱衣所や浴室を暖房で暖める 
▽ 食事直後や飲酒時の入浴を控える ▽ 夕食や日没の前に入浴する ▽ あまり長湯をせず、お湯の温度は41度以下にする--などの対策を挙げている。

野中さんはこの他、高齢者や高血圧の人は心臓が完全につからないよう、みぞおちあたりまでにしておいたほうがよいとアドバイス。かけ湯も水面からでる部分は避けたほうがよいとしている。

以上のとおりだが今年はことのほか厳しい寒さが続く中、「お風呂」だけはお互いに気をつけましょうねえ。
 


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