「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

たった1枚のCDから予想だにしない展開へ

2014年12月15日 | オーディオ談義

昨日(14日)の午後のこと、何気なしにテレビを観ていたら、「フラメンコ」の放映をやっていた。立川市は「フラメンコ」が盛んなところで街路で盛大なお祭りをやっているという。

                      

しかも「フラメンコ」教室の踊り子さんたちが衣装のままで移動し「出前」で飲食店で踊りを披露するというのだからお客さんたちもたまらない。店内には笑顔が溢れて、もの凄く楽しそうな雰囲気だった。

よし、久しぶりに自前のシステムで「フラメンコ」でも聴いてみるかと、取り出したのが次のCD。

                

フラメンコの名曲決定盤として長年の愛聴盤である。2トラック目の「タラント~ソンソンセラ」の、床を踏み鳴らすタップの超弩級の音が聴きどころ。低音域の切れと重量感がどのくらい感じられるか、試聴盤としてもってこいなのだが、ここ2年ばかりうっかりして「忘却の彼方」だった。

ヴァイオリンなどの擦(こす)る音はAXIOM80の右に出るスピーカーはないと思うが、叩(たた)く音となると100点というわけにはいかない(笑)。

当然、JBL3ウェイシステムの出番となってこの曲目を鳴らしてみたところ愕然とした。実に貧相な音!

ひとつのシステムであらゆるジャンルをうまく鳴らそうなんて思うのは欲張りというものである。それは分かっているのだが、この場合はあまりにも極端すぎる。

「AXIOM80」が「100点か0点か」の極端な秀才型とすると、JBLシステムは全科目にわたって平均点をやや上回るような優等生的な役割を期待しているのでなおさらである。

「やっぱり3ワット程度の出力では無理か」と、低音域専用に使っている真空管「2A3」アンプをあっさり入れ替えることにした。

まったく、たった1枚のCDから予想だにしない展開となってしまった(笑)。

予備軍の真空管アンプが2台あって、「VV52B」と「PX25」アンプを試してみたがいずれも「帯に短し、たすきに長し」でどうも、うまくいかない。前者は量感はあるが分解能がイマイチ、後者は分解能はいいが歯切れが今一つ。

とうとう真空管WE300B(モノ×2台)の出番となり、これでようやくひとまず落ち着いた。このアンプは「AXIOM80」用として、ときどき使っているのだが、そう贅沢もいってられない。

          

全体で小1時間ほどかかっただろうか。アンプの交換が一段落したところで日課となっているウォーキングへ出かけた。

このところ運動ジムでの「エアロバイク」と公園での「ウォーキング」を日替わりでやっている。両者とも50分間のトレーニングだが、自分の身体に合っている健康法のようでこの寒さなのに絶好調!

さて、ウォーキングをしているとパッと閃くことがあった。そうか、アンプばかり目がいっていたが、ネットワークもいじってみるか。

現在低音用ユニットを8.3mh(ミリヘンリー)のコイルでハイカット(150ヘルツ付近)しているが、これを6.8mhのコイル(ムンドルフ)で200ヘルツ付近でハイカットしてみよう。

思い立つと、急に歩くペースが早くなった。早く家に帰って是非試してみたいのだ(笑)。

自宅に到着するなり、さっそく「半田ごて」を暖めて作業に着手。15分ほどで終了して試聴してみたところ、これで満足!

コイルやコンデンサーを使ってネットワークを編成するのは賛否両論あるだろうが、「音いじり」の引き出しが豊富になるのはたしかである。

本日はアンプの変更に合わせてプリアンプやアッテネーターの入れ替えも行ったので、結果的に非常に大がかりなシステム変更になってしまった。

ま、しばらくこれで聴いてみようかと、ホット一息ついていたところタイミングよく「AXIOM80」仲間のKさん(福岡)から連絡があった。

「オークションに凄いアンプが出品されてますね。ご存知でしたか?明らかに真空管の特性や取扱いに熟知した方が制作したものですよ。」

「もちろん、気が付いてますよ~。さっそくウォッチリストに登録しました。問題はお値段ですねえ。生活レベルに合った範囲内に収まってくれるといいのですが・・。」

「いい音」のために、生活まで犠牲にする気はさらさらなし。とはいっても悩める日がここ2~3日は続きそう(笑)。


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