「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「オーディオ」 この1年をふり返って

2014年12月30日 | オーディオ談義

いよいよ年の瀬も押し迫り、今年も残すところわずか1日となった。

この1年をふり返ってみるといろんな出来事があったが、オーディオに限っては自分で言うのも何だが飛躍的な年となった。つまり「当たり年」~(笑)。

そこで功績のあった主要な機器をピックアップしてみよう。今年は元旦からメモ風の日記をこまめにつけていたので非常に便利である。逐一、頁をめくっていくと交友関係を通じて見えてくるものがあった!

☆ CDトランスポート「ラ・スカラ」(dCS)の到着(3月13日)

ワディアのCDトランスポート「270」が故障したため、修繕期間だけ貸与という約束で東京のオーディオショップから届けられた「ラ・スカラ」だが、オーディオマニアの常で一度聴くと手放せなくなって、とうとう居ついてしまった。

       

オーディオ仲間たちからも絶賛の嵐で、「ワディアとは全然次元が違いますよ」の言葉にはほんとうに参った!

「清水の舞台から飛び降りる」思いで手に入れたわけだが、その一方、世の流れはいまや「草木もなびけ」とばかり、「パソコンオーデイオ」へ“ひた走っている”ので明らかに時代遅れの機器ではある。

しかし、手持ちのCD以外にこれ以上音楽のレパートリーを広げるつもりはないし、それにクラシック専門チャンネル「クラシカ・ジャパン」も「HDD」になって非常に音が良くなったので重宝しており「パソコンオーディオ」へ手を広げる“いとま”がないのがつらいところ。

ま、くどくどと言い訳はよしておくとしよう。パソコンが苦手という事実は争えないのだから(笑)。

☆ 「AXIOM80」(最初期のオリジナル:以下「80」)の到着(10月16日)

         

これまでずっと復刻版(2セット)で楽しんできてそれほど不満もなかった「80」だが、こうして最初期版を実際に手に入れて聴いてみるとやはり「一日の長」があるようだ。

復刻版との相違点だが「マグネットが強力」「コーン紙が軽い」「カンチレバーが薄い」(画像の白い線で囲んだ部分)といった特徴があり、全体的に音の艶がより一層良くなって柔らかくなった印象を受ける。

11月下旬に同じ最初期の「80」を愛好されている福岡のSさんに試聴していただいたところ、後日のメールで「本場イギリスでもこんなにいい音で鳴らしている人は少ないのでは!」と絶賛していただいたので勇気百倍。しかし単純に受け止めていいのかな(笑)。

いろいろ欠点もあるユニットだが、大好きなヴァイオリンをこれほどの音色で鳴らしてくれればもはや言うことなし!

☆ トランス式アッテネーター(11月23日到着)

          

カンノのパーマロイコアを使ったトランシス式アッテネーターが到着してからおよそ1か月経過したが、改めて音質に惚れ惚れしている。パワーアンプの悪い癖を見事に矯正してくれる気がするが、取り分け高音域でその効果が大きい。「80」は高域に独特のクセを持っているので補完的な役割を果しているのだろう。

ただし、明らかにアンプ側との相性もあって、どちらかと言えばゲインが低くて地味なアンプは輪をかけておとなしくなるので繋がない方がベターである。いずれにしろ使い方についてはもっと研究の余地があると思っている。

ほかにもプリアンプ系についてはTR式を3台オークションで落札したが、「ちょっと聞き」はいいものの長時間聴いていると何だか疲れてくる。そこで知人を通じてほぼ元値で捌いてもらったが、もうTR式はコリゴリ~。

☆ 消磁&エージングシステム(12月20日到着)

             

実はこれは購入したものではなく、オーディオ仲間から借りている真っ最中の機器。

周知のとおり、オーディオをやってて厄介なのが「磁気対策」「振動対策」である。いずれも目にはまったく写らないし、耳にもそれと分かるほどハッキリ伝わってこないところがあり、対策をとるといっても非常に難しい。

そもそも完全に磁気とか振動を無くした方が音響にとっていいことなのかどうかも定かではない。

周知のとおりオーディオは相互に関連する変数要因があまりにも多過ぎる。部屋の音響、CDなどの前段機器、アンプなどの増幅系統、音質を大きく左右する変換系のスピーカーなど枚挙にいとまがない。しかも真空管アンプなどは、ドライバー管、整流管、出力管の種類や相性によっても音が千変万化する。

こういう中から、磁気とか振動の因果関係を考察するのはとても無理なので頼れるのは実際に試聴してみた結果による「自分の耳」だけしかない。

今回もこの機器を実際に使ってみて使用前と使用後の比較によってはじめてその効果が納得できた。

前述した「トランス式アッテネーター」はときどきトランスに宿った磁気を取り払う必要があるので仲間に頼んで持ってきてもらったわけだが、これは同時にパワーアンプのトランスまで消磁してくれる優れものだった。

使用前と使用後では明らかに違いがあって「80がより一層、水も滴るいい音」になったと、仲間ともども喜び合った。

まるで、最後の締めとしてちょうど1年間の垢を取り払ったような気分(笑)。

さて、最後になったがオーディオといえばつい新しい機器ばかりに目が行きがちだが、いろんなアドバイスや情報提供があればこそ的確な機器の選択も出来るし、無駄遣いの防止にも大いに貢献してくれるのでオーディオ仲間たちにはただただ感謝あるのみ。

「オーディオの本質はハード(機器)よりもマンパワー(人的資源)にあり」を改めて思い知らされたこの1年だった。

さて、今年のブログはこれで終わりです。皆さま、どうか良いお年をお迎えられますように~!
 


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