「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

我が家のJBLシステム

2014年12月06日 | オーディオ談義

<健康一口メモ>

新潮社の「波」という月刊誌がありここ数年定期購読している。小さくて薄っぺらな本だが、新作を中心に書評が沢山掲載されていて非常に重宝している。

その11月号の42頁に「生島ヒロシ」(フリーアナウンサー)さんの「健康マニアが辿りついた“鼻呼吸”」というのが掲載されていた。

要は「寝るときに口に専用テープを貼って寝る」という健康法である。口呼吸をしなくて済むので喉や肺に負担を懸けなくて済むらしい。生島氏によると明らかに睡眠の質が良くなり、風邪をいっさい引かなくなったという。


興味のある健康法を見かけるとすぐに実行に移すのが自分の性癖である(笑)。

専用テープというのがよく分からないが薬局に行って皮膚に優しそうな細身(幅1センチ程度)の絆創膏を買ってきて、寝る前に唇の中心に鼻の下の部分から顎の方向に縦に3センチほど貼ってみた。実に簡単。

これを実行しだしてからもう2週間ほどになるが、翌朝目覚めたときにたしかに睡眠の質が良くなったようだし、喉や肺の荒れをいっさい意識しなくなった。もちろん鼾もかかないようで隣室に居る家内から「昨日は鼾がひどかったわねえ」という皮肉もいっさい無し(笑)。

まあ、人によってそれぞれだろうが睡眠の質や「喉や肺」に一抹の不安がある方は試されてみてはいかがだろう。

閑話休題。

先日(11月29日)のkさん(福岡)との試聴会で最後に聴いたのがJBL3ウェイ・マルチシステム。

ただしJBLといっても混成旅団である。改めて編成内容を述べてみると、

低音域(クロスカット周波数150ヘルツ、6db/oct)

SPユニット(タンノイ・HPD385)+エンクロージャー(ウェストミンスター) → アンプ(真空管2A3シングル)

中音域(クロスカット周波数300ヘルツ、6db/oct)

SPユニット(JBL375)+ウッドホーン → アンプ(真空管刻印付き2A3シングル)

高音域(クロスカット周波数7000ヘルツ、6db/oct)

SPユニット(JBL075)+ステンレスホーン → アンプ(真空管71Aプッシュプル)

この編成で聴いていただくと、Kさんが「前回聴いたときよりも低音域と中音域の繋がりが随分良くなりましたよ。これまで聴かせてもらったJBLシステムの中では今回が一番自然な鳴り方です。」

「いやあ、このシステムは随分苦労しましたがようやく落ち着きました。」と、さりげなく言ったもののKさんの敏感な耳にはいささか驚いた。

実は前回の試聴のときに比べて秘かに定数を変えていたのが中音域のクロスカット周波数だった。

ある日あるとき、別のお客さんのご要望でカウント・ベーシーのCD
「ビッグバンド」を聴いたときに中低音域の薄さに気が付いた。一言でいえば「低音域と中音域の繋がりがうまくいっていない」。

日頃小編成の曲目ばかり聴いているせいで気が付かなかった。たまには異なる音楽ジャンルを好きなお客さんのご来訪もいいものだ(笑)。

すぐに対策を講じた。といっても簡単そのものでJBL375(16Ω)のSPコードの「+線」に噛ませているコンデンサーを替えるだけである。

これまで使っていたコンデンサーは「12μF(マイクロファラッド)+10μF=22μF」の並列接続により、このクロス周波数は「クロスオーバーネットワーク早見表」では、およそ450ヘルツ。

そこで、「12μF+22μF=32μF」にしてみた。この挿入によっておよそ300ヘルツとぐっと下がってウーファーとの繋がりがもっと良くなるはずだと踏んだわけだ。「375」のメーカー規格では「クロス500ヘルツ」となっているのでこれは明らかに禁じ手だが、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」で思い切ってやってみた。

入れ替えたコンデンサー(22μ)は業務用のとても大きな代物だが音の方も抜群にいい(笑)。

         

駆動するアンプがたかだか3ワット前後の小出力の真空管アンプなのでそういう面での安心感はあったわけだが、非常に満足すべき結果となって一件落着。

この話には余談があって、この定数に満足して鳴らしていたところ左チャンネルの「375」から強い音声信号が入ったときにだけ歪音がする。「ヤレヤレ、重たい鉄の塊りを上げ下げする重労働かあ」と慨嘆しながら面倒くさい作業に入った。オーディオは体力勝負の一面がありますなあ(笑)。

重たい「375」を降ろして裏蓋を外し、ダイヤフラム(直径10.2cm)を確認したところ8本の取り付けネジが緩んでいた。おそらくこれが原因だろう。

       

いつぞやのブログで偉そうに(笑)「取り付けネジは締めすぎないように」と記載していたが、あまりにも軽く締めすぎたようで逆にそれが仇となって低音域方向の信号が余計に入ってきたことによりダイヤフラムの振動が激しくなってネジが緩んでしまったようだ。

非常に反省して今回はがっちりとネジを締めて固定した結果、ようやく歪音は皆無となった。ひとまず胸を撫で下ろしたがSPユニットのネジ締めの強度具合はことほど左様に難しい。

とにかく、「AXIOM80」(最初期のオリジナル)はうまく鳴ってくれるし、JBLシステムも満足のいくように鳴ってくれるしで、我が家のオーディオシステムは今のところ言うことなし。

ただし、「この道や 行く人なしに 秋の暮」(芭蕉)で、“音いじり”も限界なし(笑)。
 


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