柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

賽の神

2017年01月09日 | 日々これ好日
 
今年は、例年と違ってまったく雪のない状態で、地区の行事「賽の神」が行われました。昨日(8日・日)のことでした。

 午後になると、近所の子供たちや親子ずれが続々と、雪のない田んぼの一角に集まってきました。
手に手に、「スルメ」を針金でつるした竿を手にしています。

 新年を期して選手交代する旧い「神棚のお札など」が括り付けられて「賽の神」がしつらえられていました。
厳かに神事の後、火が放たれました。激しい白煙状態から、一気に燃え上がりました。


 やがて火勢も衰えてくると、老若男女、それっとばかりに「つるしたスルメ」を火にかざします。












 なんとも素朴な光景です。やはり大切にしたいものの一つですね。
祖父母に手を引かれて「賽の神」へ。
このような体験は、その子にとって「香ばしいスルメ」の味と共に生涯に残る記憶財産となるのではないでしょうか。
「豊かさ」っていうのは、きっとこんなことを言うのではないかな。