先住民族関連ニュース

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探’09:札幌・自作拳銃強盗、あす判決 アイヌの出自、拒み続け

2009-06-26 | 日記
(毎日新聞 2009年6月25日 北海道朝刊)
 札幌市内で08年11、12月に発生した3件の自作拳銃強盗事件の判決が26日に札幌地裁である。札幌市白石区の廃品回収業、川村彰範被告(56)=強盗傷人罪、武器等製造法違反罪など=はどのように拳銃を作り、なぜ強盗に及んだのか。川村被告の生い立ちが影を落としている。【水戸健一】
 ◇「彫刻」で転機生かせず
 拳銃は事件の約1カ月前、自宅で作られた。材料は廃品回収業で集めた鉄片やねじなど。火薬には市販の花火やクラッカーが使われた。単発式だが、殺傷力は本物と同程度。川村被告は誰から教わることもなく拳銃を作る「技術」と「知識」を身につけていた。
 川村被告は1952年、旭川市に生まれた。アイヌ民族だった。小学校時代からいじめに苦しみ、「皆よりも毛深く、身体測定やプールが嫌だった。なぜ自分はアイヌ民族なのだろう」と悩んだという。
 中学卒業後、職を転々とし、18歳で陸上自衛隊に入隊。教育部隊の射撃、運動の両部門で優秀な成績を上げ、「劣等感が吹っ切れた気がした」。だが、同僚は「狩猟民族だからできて当たり前だ」と陰口を言った。耐えきれず2年で隊を離れた。
 その後、木彫りなどの民芸品を作る父親を手伝ったが、長続きしなかった。子供も小学校でいじめにあった。「金さえあれば、見返してやれる」。30代から、川村被告は仲間と金庫破りやひったくりを繰り返し、刑務所へは2度、入った。
 転機が訪れかけたことがあった。服役中、民芸品作りの経験を生かして全国矯正展へ石の彫刻を出品し、法務大臣賞を受賞した。ある刑務官からは「1万人に1人しかとれない賞。娑婆(しゃば)でこれを真剣にやっていれば刑務所にはいなかったぞ」と言われた。
 だが、「彫刻をしているとアイヌ民族と思われることが嫌だった」という川村被告は07年に出所後、廃品回収業を始めた。08年夏以降、鉄やアルミの価格暴落で、生活に窮した。交際中の女性も借金で困っていた。金を得るために川村被告が選んだ手段は、彫刻ではなく、拳銃の製作だった。自衛隊時代に得た拳銃の知識と、手先の器用さを悪用した。
 検察側は「(拳銃製作の)技術や知識を法律で奪うことはできず、これまで以上の服役が必要不可欠」と有期刑の最長となる懲役30年を求刑。弁護側は「今回の事件を正当化するものではない」と前置きした上で、「差別に苦しみ、職を追われたことが事件の遠因」と情状酌量を求めた。
 川村被告は17日の公判で心境の変化をこう語った。「彫刻に身を入れて、日のあたる場所で、自分の力を試してみたい」。判決は26日午前11時半から言い渡される。
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 ■ことば
 ◇自作拳銃強盗事件
 08年11月28日~12月1日に、札幌市内のスーパーなど計3店に男たちが押し入り、拳銃を発砲するなどして、売上金計54万円を奪った。うち1店で男性店員が足を撃たれ重傷。川村被告が計画を立て、ほかの2被告に持ちかけたとされる。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090625ddr041040003000c.html

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アイヌ有識者懇:報告書素案に生活向上策など盛る

2009-06-24 | 日記
(毎日新聞 2009年6月24日 0時19分)
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長、佐藤幸治・京都大名誉教授)は、アイヌ民族への生活向上策や国民理解の促進策の必要性などを盛り込んだ報告書素案をまとめた。29日の懇談会で提示する。焦点になっていた新たな立法措置については記述せず、次回以降の懇談会で議論する。
 素案は「アイヌは先住民族」と明記。その上で「国の政策として近代化を進めた結果、アイヌ文化に深刻な打撃を与えたことから、アイヌ文化の復興に対し、国には配慮すべき強い責務がある」と指摘した。
 さらに、アイヌとそれ以外の人たちとの経済格差に触れ、「道外のアイヌの実態を調査した上で、必要な支援策を検討・実施していくことが求められる」と説明。道が道内のアイヌ対象に実施している就業支援や奨学金などの生活向上策を全国に拡大することを求めている。
 一方、道アイヌ協会などが求めていた「総合的なアイヌ施策の根拠となる法律の制定」については記述がなかった。委員の一人は「次回懇談会で議論することになる」と述べ、何らかの形で報告書に盛り込まれる可能性も残されている。
 また、国民理解の促進策として「アイヌ民族の日(仮称)」制定に触れたほか、アイヌ文化の体験・交流を促進し民族共生の象徴となる施設の整備も求めている。
 報告書は早ければ7月末にもまとめられ、官房長官に提出。国はそれを元に施策を検討する。【千々部一好、高山純二】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090623hog00m040008000c.html

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アイヌ新法記述なし 有識者懇報告素案 生活支援、全国規模で

2009-06-24 | 日記
(北海道新聞 06/23 13:31、06/23 14:07 更新)
 政府のアイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会(座長・佐藤幸治京大名誉教授)が7月にもまとめる報告書の素案が23日、明らかになった。生活・教育支援策など全国規模の総合的政策の必要性を明記したが、政策の根拠となる新法には触れていない。29日の次回会合に提示されるが、道アイヌ協会や道は立法化を強く求める方針で、新法の必要性を最終的に報告書に盛り込むかが今後の焦点。
 素案はアイヌ民族を先住民族と認めた上で、明治以降の国の政策で土地資源の利用が制限され、文化にも打撃を受けたと歴史的経緯を明記。差別と貧窮を余儀なくされた民族の復興に国が責任を負うとして、「国が主体となった政策を立案、遂行しなければならない」と提起している。
 民族の現状についても生活状況、進学率など道民、国民全体との格差が依然大きいと指摘。「居住地に左右されずに自律的に生を営み、文化振興や伝承等を担えるようにするための支援が必要」と、従来は道内限定だった生活・教育支援策の全国展開を求めている。
 支援の前提として、道外のアイヌ民族の実態調査も提言した。支援対象を決める個人認定は「透明性及び客観性のある手法等を慎重に検討すべきだ」とした。民族の文化振興等に関する土地・資源の利活用では、公有地や水面の自然素材の利活用等に必要な調整を行う場の設置を求めている。
 また、有識者懇の終了後もアイヌ政策を継続審議する機関や、民族の文化や歴史を研究・教育・展示する象徴的施設の必要性にも触れている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/173247.html

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アイヌ民族の生活支援、全国規模で…有識者懇報告書素案

2009-06-23 | 日記
(読売新聞2009年6月23日 )
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長=佐藤幸治・京大名誉教授)が今夏にまとめる報告書の素案が22日、明らかになった。国が主体となり、全国規模での生活向上施策を行う必要性を指摘した。新たな立法化については触れていない。29日の9回目の会合に提示される。
 素案では、アイヌ民族について、「国の政策として近代化を進めた結果、先住民族であるアイヌ民族の文化に打撃を与えた」とし、「その復興に対して配慮し責任を負うのは国であり、国が主体となって政策を立案し遂行しなければならない」とした。
 生活支援については、「アイヌ民族が居住地に左右されず、自律的に生を営み文化振興や伝承等を担えるようにするための支援が必要」とした。その上で支援の前提となるアイヌ民族の個人認定では、「透明性及び客観性のある手法等を慎重に検討すべきだ」とし、今後、認定の枠組みを作る必要性を示した。土地・資源の利活用の促進として、「関係者が公有地や水面での自然素材の利活用等に関して必要な調整を行う場を設置」することなどを提起した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090623-OYT8T00027.htm

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ごみ拾い:児童ら、最上川きれいに--戸沢 /山形

2009-06-23 | 日記
(毎日新聞 2009年6月23日 地方版)
 最上川右岸の戸沢村外川地区で、流域の住民や古口、戸沢、神田の3小学校の児童ら約220人が参加したごみ拾い「モモカミ・ゴミバスターズ大作戦」が行われた。
 開会式で、古口小4年の松田雄太君と和田さつ希さんは「最上川をいつまでもきれいに守りたい。自然を大切にして、川や山にごみを捨てるのを絶対にやめましょう」と宣言。船で対岸に渡り、燃えるごみと燃えないごみを分別しながら回収。上流から漂着した発泡スチロールやペットボトル、瓶や空き缶など11トントラック2台分を約1時間で拾い集めた。
 モモカミは「がけの上の土地」という意味のアイヌ語で「最上」の語源。【米川康】
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20090623ddlk06040248000c.html

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夢は歴史語る「シサム」

2009-06-23 | 日記
(朝日新聞2009年06月22日)
 サラリーマンの傍ら、20年以上、北海道に通ってアイヌ民族の言葉や歴史を学んできた。「観光客が楽しむ裏で、生活の場を奪われた人がいることを忘れてはいけない」と訴える。
 きっかけは25年前の北海道旅行。にぎやかな土産物店の近くに、客が見向きもしない質素な露店がある。アイヌの男性が一人、焼きジャガイモを売っていた。「祖先からここにいる人が弱い立場に」と衝撃を受けた。
 06年の北海道の調査では、アイヌの人たちの生活保護の受給率は全国平均の約3倍。大学・短大の進学率は3分の1。書物をあさり、和人との戦いや差別を受けた苦しい歴史を知った。
 20年ほど前から、毎年、8月の船遊びの儀式と、9月の英雄の法要に加わる。アイヌの人の輪に入って歌い、踊る。アイヌ夫婦が営むなじみの宿に泊まり、現地で知り合った研究者のフィールドワークに顔を出す。
 多治見市の敬老会で楽器「ムックリ」を演奏したのが縁で、前市長に推され、05年から人権擁護委員も務める。市民から夫婦や人間関係の悩みなどの人権相談を受ける時、北海道での体験が生きるという。
 県内でアイヌの歴史を伝える語り部となり、「シサム」(良き隣人)になるのが夢だ。(高木文子)
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000150906220001

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読めば読むほど:アイヌ語の表記は…

2009-06-23 | 日記
毎日新聞 2009年6月22日 東京朝刊
 先日、「ピリカノカ」という北海道の景勝地を名勝に指定するよう文化審議会が答申した。出稿する社会部のデスクと一緒に考えて、表記はそのままにして「アイヌ語の発音に基づく表記」とのみ注釈を入れた。
 アイヌの絵本の紹介記事で、本の写真は「カムイユカラ」なのに本文は「カムイユカラ」ということもあった。置き換えてもいいのか。発音を聞いてみたいが北海道には行けない。
 「カムイユカラでアイヌ語を学ぶ」という本を買った。文字を持たないアイヌ語を片仮名で書く際、母音を伴わない音には小さい字を使うという。付属のCDを聞くと、ラリルレロは英語のr音のようで、直前の母音と合わさっても聞こえるが、日本語のはっきりしたラリルレロとは違う。外国地名などを書くのではなく日本国内の言語だ。独特の表記も、きちんと説明した上で使うべきなのだと思った。
 東京都内のアイヌ料理店を訪れた。儀式でつくった酒をついでくれた店員もアイヌ語はしゃべれないという。「アイヌはもういなくなるよ。おれも明日からアイヌやめようかな」と笑った。言語を残すとはたやすいことでないと思い知った。【校閲グループ・平山泉】
http://mainichi.jp/select/wadai/yomeba/20090622ddm012070030000c.html

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強制移住で殉難、アイヌ民族慰霊 江別で第30回墓前祭

2009-06-23 | 日記
(北海道新聞06/21 06:58)
 【江別】1875年(明治8年)、樺太千島交換条約により樺太南部から江別市対雁(ついしかり)に強制移住させられた樺太アイヌ民族を慰霊する第30回樺太移住殉難者墓前祭が20日、江別市営墓地で営まれた。
 密集した生活を余儀なくされた強制移住のアイヌ民族108戸、854人はコレラ、天然痘の大流行に襲われ、半数近くが命を奪われたとされている。
 全道から遺族、北海道アイヌ協会などの関係者約60人が参列。墓碑の前で、僧侶の読経と樺太アイヌ民族の流儀によるイチャルパ(先祖供養)が営まれた。実行委を代表し、アイヌ長老会議の小川隆吉議長(73)は「自由と人権のために、この殉難の歴史を語り継いでいきます」と墓碑に誓った。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/172775.html

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殉難の祖先悼む 江別でアイヌ民族が墓前祭

2009-06-23 | 日記
(朝日新聞2009年06月21日)
■樺太から強制移住、病で404人死亡
 樺太先住民のアイヌ民族841人が明治期に強制移住先の江別市内で集団伝染病に見舞われ、404人の同胞を失った事件を悼む第30回樺太移住殉難者墓前祭が20日、同市対雁(ついしかり)の市営墓地であった。犠牲者の子孫や地元の人々ら約70人が参列。遺族らは戦後に遺骨を弔ってきた浄土真宗・真願寺の僧侶とともに、仏式とアイヌ古来の様式の2通りで祖先の供養をした。
 1875(明治8)年の樺太千島交換条約で樺太がロシア領となり、当時の北海道開拓使は樺太アイヌを道内開拓に使おうと、宗谷地方経由で現在の江別市対雁に強制移住させた。慣れない土地で10年後にはコレラや天然痘が流行し、半数近くが亡くなった。
 その後、南樺太に帰った人や道内各地に離散する人が出る中、事件も歴史のはざまに埋もれていった。だが、戦後、研究者による史実掘り起こしや現場での遺骨発掘、真願寺保存の過去帳発見などがあり、遺族らが79(昭和54)年、第1回墓前祭を開催。今回、30回を迎えた。
 アイヌ長老会議の小川隆吉議長は「平和の象徴として生きてきたアイヌの歴史を、人権の学習としても後の世代に伝えていく」とあいさつ。今年初めて遺族代表になった津山典征さん(53)は「(アイヌ文化を守るために)何もしてこなかったことが恥ずかしい」と言葉少なだった。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000906210006

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オホーツク人DNA解読 北大研究グループ アイヌ民族と共通性

2009-06-23 | 日記
(北海道新聞06/18 09:50)
 5~13世紀にオホーツク海沿岸などで独自の文化を発展させたオホーツク人の遺伝子を解読することに北大の研究グループが成功した。オホーツク人のルーツには諸説があるが、現在の民族ではサハリンなどに暮らすニブヒやアムール川下流のウリチと遺伝的に最も近いことが分かり、北方からの渡来説が有力となった。アイヌ民族との共通性も判明、同グループはアイヌ民族の成り立ちについて「続縄文人・擦文人と、オホーツク人の両者がかかわったと考えられる」と推測している。
 大学院理学研究院の増田隆一准教授(進化遺伝学)らのグループで、日本人類学会の英語電子版「アンスロポロジカル・サイエンス」に発表した。
 同グループは、道東・道北やサハリンの遺跡から発掘されたオホーツク人の人骨102体を分析。うち37体から遺伝子の断片を取り出し、DNAを解読した。
 その結果、ニブヒやウリチなど北東アジアの諸民族だけが高い比率で持っているハプログループY遺伝子がオホーツク人にもあり、遺伝子グループ全体の特徴でもニブヒなどと共通性が強いことが分かった。現在、カムチャツカ半島に暮らすイテリメン、コリヤークとの遺伝的つながりも見られた。
 一方、縄文人-続縄文人-擦文人の流れをくむとみられるアイヌ民族は、縄文人や現代の和人にはほとんどないハプログループY遺伝子を、20%の比率で持っていることが過去の調査で判明している。どのようにこの遺伝子がもたらされたのかが疑問だったが、アイヌ民族とオホーツク人との遺伝的共通性が判明したことで、増田准教授は「オホーツク人と、同時代の続縄文人ないし擦文人が通婚関係にあり、オホーツク人の遺伝子がそこからアイヌ民族に受け継がれたのでは」と推測している。

 オホーツク人 漁労や海獣猟を主とした海洋民で、5~13世紀にかけて道北・道東・サハリン南部を中心に海岸近くに多くの遺跡を残した。ルーツは明確でなく、主に《1》アイヌ民族説《2》ニブヒ説《3》アムール下流域民説《4》すでに消滅した民族集団説-の4説で論議が交わされてきた。同時期には、縄文人の流れをくむ続縄文人(紀元前3世紀~紀元6世紀)、擦文人(7~13世紀)が道内に暮らしていた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/172199.html

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「アイヌ民族の日」検討 知事表明 児相職員を増員

2009-06-21 | 日記
(北海道新聞06/20 07:35)
 高橋はるみ知事は19日の道議会一般質問で、アイヌ民族への国民理解を広めるため、「道が国に先駆けて『アイヌ民族の日』を制定することも効果的だと考えている」と述べ、道として記念日制定を検討する考えを示した。
 自民党・道民会議の石塚正寛氏(留萌市)の質問に答えた。
 知事は、4月に開かれた政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」で、民族政策について6項目を提言。「アイヌ民族の日」は、民族に関する啓発活動などを継続的に実施していく方策の一つとして国に制定を求めていた。
 知事は「国が速やかに具体的な施策に着手されることを期待している」と述べ、国による制定に期待をかける一方、多くのアイヌ民族が暮らす道が、国に先立って制定することで国民にアピールしていく考えを示した。
 また、知事は道内で相次ぐ児童虐待を未然に防ぐため、「児童相談所が地域における第一線の専門機関として期待に応えられるよう、専門職員の増員を図る」と表明。道内8カ所ある道の児童相談所に現在65人を配置している児童福祉司らを増員し、体制強化を進める考えを示した。
 このほか、国の経済対策で森林整備を推進する予算が配分されたことを受け、放置された民有林などを整備するために導入を計画している森林環境税について「税率や課税期間を検討する必要がある」と答弁。これまで、道民1人あたり年間500円程度、徴収期間5年間を想定していた税負担の圧縮を検討する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/172591.html

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北海道「アイヌ民族の日」検討 知事が表明

2009-06-21 | 日記
(共同通信 2009/06/19 17:58)
アイヌ民族への理解を深めようと、北海道が「アイヌ民族の日」の制定に向けて検討を始めたことが19日、分かった。同日の道議会で高橋はるみ知事が表明した。政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」で委員として制定を提案したことも明らかにした。
 知事は「全国の人々にアイヌについて正しく理解してもらうためには、全国規模での啓発活動を恒常的に行うことが大変重要だ」と指摘。国レベルでの取り組みが進まない場合には「北海道が先駆けて(独自に)制定することも効果的だ」とも述べた。
 アイヌをめぐっては昨年6月、政府が先住民族と認定。有識者懇を設置し、アイヌの地位向上を目指した議論を進めている。世論啓発などを目的とした記念日には「北方領土の日」などがある。
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009061901000726.html

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北海道、「アイヌ民族の日」制定を検討…知事表明

2009-06-21 | 日記
(読売新聞2009年6月19日15時22分 )
 北海道の高橋はるみ知事は19日の定例道議会で、「アイヌ民族の日」の制定を検討する考えを表明した。
 アイヌ民族の日の制定については、政府のアイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会で検討中だが、道は国に先駆けて制定準備を開始する方向だ。
 石塚正寛氏(自民党・道民会議)の質問に答えたもので、高橋知事はアイヌ民族の日制定が民族への理解を深める有効な手段になるとの認識を示した上で、「道が国に先駆けて制定することも効果的だと考える」と述べた。
 高橋知事は4月に開かれた有識者懇談会で、アイヌ民族に対する国民の理解を深める啓発活動の一環として「アイヌ民族の日」を制定するよう提言していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090619-OYT1T00562.htm

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アジアの星物語 絵本に 14か国・地域で発掘

2009-06-21 | 日記
(読売新聞2009年6月19日 )
 人は古来から、夜空の星にさまざまな思いを託してきた。まず思い浮かぶのはギリシャやローマの神話。だが、アジア各地でも、多彩な神話や伝説が語り継がれている。そんなアジアの星物語を集めて絵本を作ろうという、壮大で夢のある計画が進んでいる。
 「アジアの星」と名付けられたこのプロジェクトには、アジア地域を中心に14か国・地域が参加している。ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体を観察してから400年になるのを記念した「世界天文年2009」の活動の一環だ。5月中旬、参加国の天文学者らが東京・三鷹の国立天文台に、それぞれの物語を持ち寄った。
 「驚くほど豊かな星物語が集まりました」。プロジェクト代表の海部宣男・前国立天文台長は、そう印象を語る。
北斗七星は財産見張ったワニ(タイ)
 たとえば、北斗七星にまつわる物語。アイヌに伝わるのは、「サエマン」という神が、悪行を繰り返すクマを追いかける話だ。追いかけても追いかけても追いつけず、クマを天空に逃してしまった神は、天高く昇って「星の輝き」となった。この神の姿が北斗七星だ。
 その星々は、タイではワニになる。財産を川底に埋めて隠したまま死んだ資産家が、死後もその財産を見張るためワニになった。資産家の妻はそのワニの行動をもとに財産を見つけ、お寺に寄付。その善行の証しとして、夜空にワニをかたどる七つ星ができた。
 モンゴルには、才能豊かな8人兄弟の話が伝わる。鳥にさらわれた王女を救い出した8人兄弟は、褒美に金の矢をもらう。その矢を父親が天に放つと、末っ子が真っ先にそれをとらえ、残りの7人が弟を追った。末っ子は北極星となり、追った7人は、いまでも北斗七星として弟を見守る。

オリオン座は怒れる龍(インドネシア)
 オリオン座にも、多彩な思いが寄せられている。インドネシアに伝わる話は、羊飼いが龍の卵を割るところから始まる。激怒した龍は月に罰を求めたが、羊飼いを哀れんだ月は、自らの命を1か月に1度ささげることで龍の怒りを静めようとした。それが月の満ち欠けで、オリオン座は、この怒れる龍だ。
 タイの話は悲しい。義理の母にいじめられた嫁が家出して、実家に帰る道すがら流産してしまい、自らも力尽きて死んでしまう。妻の死を悲しむ夫は、亡くなった妻のもとへ行くために、そこで自らも命を絶つ。しかし、息子を失い怒る母親は、2人の遺体の間に3本の竹を打ち込み、隔ててしまう。オリオン座の中心にある三つ星は、この竹なのだという。
 「現代の感覚から言うと、支離滅裂だったり残酷だったりする話も多いが、グリム童話がそうであるように、神話や民話にはもともと、そうした面がある」と海部さんは指摘する。
 よく似た話なのに、国によって微妙な違いがある例もある。たとえば、中国が起源とされる七夕の話。ベトナムでは、水牛を飼う男性と女神が恋に落ちる話になっているが、思うに任せぬ2人の恋路を、水牛がアドバイスして成就させる。水牛が活躍するところに、お国柄が出ていて面白い。
 絵本は、来年半ばに出版される予定。上下巻で、上巻には一つの国・地域につき二つから四つほどの物語を収録する。下巻では、たとえば月の模様を各国は何に見立てているか、あるいは「天の川」の呼び方など、代表的な天体について国による見方の違いを紹介する。まず英語版を完成させ、各国がそれぞれの言葉に翻訳して出版する計画だ。
 インドネシアから参加するハキム・マラサン博士は「たくさんあるインドネシアの島々では、多くの星物語が語り継がれているが、記録したものがない。失われないよう、国内の話を広く集めて出版する計画も始まっている」と活動の広がりを語る。(三井誠)

月の模様
日本ではウサギがモチをついていると見立てるが、世界にはさまざまな見方がある。アラビアでは「ほえているライオン」、南欧では「はさみを突き出したカニ」だ。アメリカでは北部で「女の人の横顔」、南部では「ワニ」に例えられている。 各地で例え方に違いはあるが、実際に見える月の模様は世界中どこでも、いつもおなじだ。つねに月の同じ面しか見えないのは、月の自転周期と、地球を回る公転周期が一致しているからだ。
http://www.yomiuri.co.jp/space/kibou/kibou20090619_01.htm

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温故知新【細胞分裂 都市の風景】

2009-06-21 | 日記
(朝日新聞2009年06月19日)
■熟成された街とは
 ――その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。(中略)それも今は昔、夢は破れて幾十年、この地は急速な変転をなし、山野は村に、村は町にと次第々々(しだいしだい)に開けてゆく。――
 大正時代、アイヌ民族の知里幸恵がまとめた「アイヌ神謡集」の有名な序文の一節だ。
 北海道に移り住み、僕は初めてこの文章を読んだ時、日本人であることに複雑な気持ちがわき起こった。そして今の僕にできることといえば、アイヌ文化の収奪という歴史を学び、「痛み」を想像することぐらいだ。
 そんな思いとは無関係に、札幌の街は「次第々々」どころか当時では想像できないほどの速さで開発が進む。
 その一方で札幌の中心部には明治・大正時代建築の蔵などが数多く残り、新旧の建物が対比をなしている。
 名古屋、東京、水戸と住んだ経験から見ても、札幌には歴史的な建造物が本州以上に残っているように思う。
 「過去」の生かし方次第で、街は熟成されたワインのように、深い味わいが出てくると思う。
(写真・文 野口隆史)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000700906190001

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